2011年03月20日

東日本の風向と雨(3月21日の予想)

 福島地方気象台に、全国から風向と風速の問い合わせが殺到しているようです。

 ただ、気象台からの発表は、「北の風 日中 北東の風 浜通り南部 では 北東の風 やや強く」などというような文字情報中心で、せいぜい時系列予報とかピンポイント予報のあの表(http://www.jma.go.jp/jp/jikei/313.html)が中心です。
 したがって、なかなか全体の風の傾向がつかめません。

 そこで、このブログでは、気象庁が予報を作る際に使っているMSMというスーパーコンピューターの計算値を掲載しています。

 明日、3月21日の東日本の風と雨の様子・・・・・










 明日、関東以北の太平洋側地上付近では北東の風が吹き続けます。
 つまり福島県太平洋岸から関東付近へと流れ込む風が中心です。
 さらに、日中は雨が継続。

 そして上空1500m付近では、午前中は南西風が中心ですが、夕方までには北風に代わって、地上付近の風向と似てくるようです。

 これが生の計算値から見た明日の東日本太平洋側の天気傾向ですが、だからどうなる?だからどうする?はご自分の判断と責任で・・・・・
 この図を人間が修正して文章にしたものが一般の天気予報http://www.jma.go.jp/jp/yoho/)ですから、あわせてご覧ください。

 ちなみに、私個人ブログに掲載できるようなデータは、放送局の天気予報番組であれば(キー局でないと厳しいですが。地方局には天気予報用のパソコンシステムが一台あるだけです)いとも簡単に提供ができるものです。
 にもかかわらず、各局の天気予報番組においては、一部の番組で風向の様子を表示するようになったものの、既存の風向の予想図を使うだけでそれ以上のことをしていません。

 たぶん、不安をあおるようなことになるのではないか?という気持ちが、天気予報番組の担当者を押し留まらせているのでしょう。
 Kasayanが天気予報番組のデスクをしていたとしたら、やはり同じように考えてしまったかもしれませんから。

 でも、多くの方が知りたい情報であるとして、放射線量の発表が拡大しているように、天気予報番組担当者も、思い切って専門的な天気図も表示して、視聴者が知りたい情報を放送していただきたいと思います。
 今は天気予報の現場にいないので好きなことが言えるからではありますけど・・・・・・



   


Posted by kasayan at 16:59Comments(3)雑記