2011年03月21日

東日本の風向と降水(3月22日予想)


 例によって、3月22日(火)の、福島県太平洋沿岸を中心とした東日本の風向と降水の様子を掲載しておきます。







 基本的には今日と同様、関東では北東の風がメインですが、福島県方面では東の風となり、海から内陸へと吹きこむ風になります。
 もっとも、夕方以降、冬型の気圧配置になって、北西の風に代わりますから、陸へと吹きこむ風が長く続くというわけではなさそうです。

 今朝、茨城県方面では雨の降りだしとともに、放射線量の計測値が急上昇していました。
 雨が降るとチリを降下させるので放射線量が高まるとは聞いていましたが、これほどまで顕著だとは思いませんでした







 弱い雨でも降り出しのタイミングで急上昇するようです。

 




  


Posted by kasayan at 21:28Comments(3)雑記

2011年03月20日

東日本の風向と雨(3月21日の予想)

 福島地方気象台に、全国から風向と風速の問い合わせが殺到しているようです。

 ただ、気象台からの発表は、「北の風 日中 北東の風 浜通り南部 では 北東の風 やや強く」などというような文字情報中心で、せいぜい時系列予報とかピンポイント予報のあの表(http://www.jma.go.jp/jp/jikei/313.html)が中心です。
 したがって、なかなか全体の風の傾向がつかめません。

 そこで、このブログでは、気象庁が予報を作る際に使っているMSMというスーパーコンピューターの計算値を掲載しています。

 明日、3月21日の東日本の風と雨の様子・・・・・










 明日、関東以北の太平洋側地上付近では北東の風が吹き続けます。
 つまり福島県太平洋岸から関東付近へと流れ込む風が中心です。
 さらに、日中は雨が継続。

 そして上空1500m付近では、午前中は南西風が中心ですが、夕方までには北風に代わって、地上付近の風向と似てくるようです。

 これが生の計算値から見た明日の東日本太平洋側の天気傾向ですが、だからどうなる?だからどうする?はご自分の判断と責任で・・・・・
 この図を人間が修正して文章にしたものが一般の天気予報http://www.jma.go.jp/jp/yoho/)ですから、あわせてご覧ください。

 ちなみに、私個人ブログに掲載できるようなデータは、放送局の天気予報番組であれば(キー局でないと厳しいですが。地方局には天気予報用のパソコンシステムが一台あるだけです)いとも簡単に提供ができるものです。
 にもかかわらず、各局の天気予報番組においては、一部の番組で風向の様子を表示するようになったものの、既存の風向の予想図を使うだけでそれ以上のことをしていません。

 たぶん、不安をあおるようなことになるのではないか?という気持ちが、天気予報番組の担当者を押し留まらせているのでしょう。
 Kasayanが天気予報番組のデスクをしていたとしたら、やはり同じように考えてしまったかもしれませんから。

 でも、多くの方が知りたい情報であるとして、放射線量の発表が拡大しているように、天気予報番組担当者も、思い切って専門的な天気図も表示して、視聴者が知りたい情報を放送していただきたいと思います。
 今は天気予報の現場にいないので好きなことが言えるからではありますけど・・・・・・



   


Posted by kasayan at 16:59Comments(3)雑記

2011年03月19日

東日本の風向と雨(3月20日の予想)


 東日本・・・特に福島県太平洋岸の風向きが気になる方が多いと思いますので、最新(19日18時現在)のMSMという計算値にもとづく、明日20日の空気の流れの予想図を掲載しておきます。

 また、雨も気になるところですから、1時間降水量も表示させてあります。

 牛乳や野菜の放射線量が問題になりつつありますが、最終的に発表されたデータをどのように評価するかは個人の自由であり責任です。
 決して根拠なき不安のみで風評被害をもたらすことがあってはならないと思います。

 このデータにしても、あくまで気象庁のスーパーコンピューターがはじき出したものの一つでしかありません。
 そのつもりでご覧ください。



















  


Posted by kasayan at 18:04Comments(2)雑記

2011年03月19日

東日本の風向予測


 生データだけ掲載しておきます。
 向こう一週間の風向については、昨日の記事に掲載したもので足りると思いますので、そちらをご覧ください。

 3月19日正午の東日本の風の流れの予想。




 3月20日午前9時の東日本の風向風速・1時間降水量、地上気圧の予想



 
 3月20日午後9時の予想天気図




 3月21日午前9時の東日本の風向風速・1時間降水量、地上気圧の予想


  


Posted by kasayan at 09:00Comments(2)雑記

2011年03月18日

東日本の風向(週間予想)

 福島県の原発付近の風を気にしておられる方が多いようなので・・・・・

 20日~25日までの東日本(福島県太平洋沿岸)の風向きを、週間の天気図に書き込んでおきました。

 等圧線(低気圧・高気圧の位置関係)だけではなく、GSMという気象庁の計算値(初期値17日21時)も照らし合わせて風向を書き込んであります。

 それぞれ、24時間の間隔がありますから、風向が大きく変化する過程においては、一時的に別の風向で風が吹くことを意識しておいてください。

 関東方面に風が流れ込む傾向にあるのは、21日(月)前後(同時に雨も降ります)の可能性が高いと思います。
 それ以外は、比較的海へと流れ込む傾向にあるようですが、風向が変化する際に、一時的な流入の可能性は十分にあると思われます。





 ちなみに、本日(18日)の風
 はじめ昨日同様北西の風がメインですが、冬型がゆるむため、風向が定まらなくなる可能性があります。
 一時的には海から風が吹きこむ可能性もあり。








福島第一原発沖からKasayan撮影


 様々な見解がある中、いたずらに不安を感じることは無意味です。
 自分の頭で、理由を考え、考えられる範囲と可能な方法の範囲で論理的な手段を考えること・・・・科学実験(実験計画法)のような思考が求められると思います。  


Posted by kasayan at 09:12Comments(1)雑記

2011年03月17日

東日本の風向変化と降水


 各地で放射線量の計測に注目されるようになっていますが、報道されているように、その量は微々たるものだと思います(X線作業主任者として)。
 もっとも、風向の変化を気にされている方が多いようですので、今日から明日にかけての風向変化についてまとめておきました(気象予報士として)。

 まず、今日日中と明日朝の東日本の詳しい風向き

 今日日中は、冬型の気圧配置による北西風がメイン




 今日いっぱいは、陸から海へ強めの風が吹き続けます。

 そして明日朝




 継続して陸から海への風ですが、やや北よりの成分が強くなって、南南東方向へと流れる傾向にあります。
 もっとも、15日日中、関東方面へ向かって吹いた北東の風に変化する可能性は低いと思われますし、南南東方向へ吹く時間も短めだと思われます。

 次は、なぜこのような風になるのか?を広い視点でアニメにまとめておきました。




 ポイントは冬型がゆるんで、大陸から日本方面へと移動してくる高気圧の中心です。
 高気圧からは時計回りに風が吹きだしている(下降気流)ことはご存じだと思いますが、高気圧の中心が日本の南岸を進みます。
 このため、基本的に西よりの風で推移・・・・当初は北西ですが、次第に南西へと変化してくるということになります。

 問題は、高気圧の中心が関東より北を通過するパターン
 北東気流が福島県方面から関東に流れ込むわけですが、それも地上付近(下層)で顕著に起こる現象です。
 しばらくは北東流のパターンになりそうもありませんが、このパターンになる前に問題が解決されることを祈っています。


 ところで・・・この写真。




 10年ほど前に、Kasayanがヨットで日本一周をしたときに、台風を避けるため20日間も滞在していた八戸漁港で撮ったもの。
 突きん棒といって、モリでカジキを採る幻の漁法で漁をする漁師さんの船にヨットを横抱きにさせていただきました(一番右側にちょっとだけ見えるのがKasayanのちいさなヨット)。
 漁師料理をごちそうになりながら、こちらからは最新の台風情報と専門天気図による解説という・・・不思議な持ちつ持たれつの関係で過ごした二週間ほどでしたが、それ以来、漁船の母港の宮古を訪ねたりしていました。

 そして、先日ニュースで見た宮古の映像。




 お世話になったあの漁師さんの船が防潮堤を越えて、橋の下の濁流に消えてゆきました。

 しばらくは茫然として・・・・・・言葉もありませんでした。
 乗船されてはいないと思いますが・・・無事を祈らずにいられません。

 
 

  


Posted by kasayan at 08:45Comments(3)雑記

2011年03月15日

東日本の風向と雨の様子

 風向や空模様と原発から漏出した放射性物質の関係で心配されておられる方が多いようで、タマに更新したブログのアクセスが急増しています。

 そこで、今夜(15日)から明日朝にかけての地上付近の風の流れと、雨の様子を、気象庁が予報を作る際に使うMSMという計算値をベースにして、アニメにまとめておきました。

 風向を気にしておられる方が多いと思いますが、飛散物質の拡散の様子については、風速や物質の質量、湿度などが影響し、非常に複雑ですから安易なコメントはできません。
 あくまでご参考まで。




 今夜一雨あって、風向が陸から海への方向に変化します。
(17日追記:海へ吹きだす傾向は少なくとも18日までは継続します)


 実は、Kasayan、10年ほど前に、ヨットで日本一周をしたのですが、その時に撮影した写真がこれ。




 アップしてみると・・・・




 原発銀座と呼ばれる福島県沖を南下しつつ、その威容に写真を撮ったのですが、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。  


Posted by kasayan at 17:46Comments(0)雑記

2011年03月15日

東日本の風向


 東北太平洋側のアメダスポイントの観測値が欠測状態になっていますが、いわきや仙台のアメダスの観測値から、15日朝の時点で北よりの風と推測され、テレビやラジオでも同様の推測がなされています。

 また、福島県浜通り(沿岸部)の気象庁発表の予報では、風について・・・
 「北東の風 日中 東の風 海上 では はじめ 北の風 やや強く 」とされています。

 MSMという計算値を見ると・・・

 まず、地上付近の空気の流線は・・・



 上空1500m付近の空気の流線は・・・




 地上付近がイヤな流れですが、この傾向は今日の夕方までです。
 上空1500m付近は海上に流れだす風向です。


 Kasayanは気象予報士ですが、X線作業主任者という資格も持っています。
 報道で言われているように、現在の放射線の測定値の線量については、不用意に不安になるべき値とは思いません
 ただ、今後は、どれだけの線量がどれだけ継続するのか?、これまでどのような推移を示しているのか?を、周辺各県の主要都市についてグラフ化して公表し、不安を解消する手立てが必要かと思います。

 
  


Posted by kasayan at 09:18Comments(0)雑記

2011年03月10日

週末暖かく来週寒のもどり


 暖かくなったり、寒くなったり・・の周期が短くなってくるのが3月

 明日までは県内北部、山沿い中心に雪模様ですが、明後日の週末からは春の陽気
 いったん気温が上昇。

 その後、来週の半ば頃から再び今回のような寒の戻りに・・・・。





 最近、思いついたときには、徒歩5分の銭湯で暖まってます・・・・
 大学時代は寒い冬の銭湯通いはイヤだったんですけど、長野の寒い夜・・・銭湯に使って手足を伸ばすのはイイですね
 温泉施設も充実している長野ですけど、銭湯もまだまだイイ味を出しています

  


Posted by kasayan at 20:04Comments(2)雑記

2011年03月09日

長野市[発表]大雪注意報


長野市 [発表]大雪注意報 [継続]なだれ注意報 
 雪 注意期間 10日朝まで
   山沿い 24時間最大降雪量 40センチ
 なだれ 注意期間 11日まで
 付加事項 降雪による交通障害

 長野市も合併で山間部が拡大しましたから・・・・・
 長野市内降雪量の格差?はかなりデカイですね。  


Posted by kasayan at 20:23Comments(0)雑記