2010年02月14日
天気予報は当たるのか?(2月14日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今朝、長野駅付近から見た北ア槍ヶ岳方面。

朝からヘリらしき音が聞こえています。
市内のヘリポートからも出動しているのでしょうか?
北ア栂池で、山スキーに出かけた4人が行方不明。
毎日:http://mainichi.jp/select/today/news/20100214k0000m040081000c.html?inb=fa
信毎:http://www.shinmai.co.jp/news/20100214/a-1.htm

近隣の白馬では今朝の気温がマイナス7℃前後。
幸い風はそれほど強く吹いてはいません。
ところが、今日いっぱい気温があまり上がりそうもありません。

標高1800m付近の栂池山荘付近は、長野の予報からの単純計算でも図のデータでも、今日日中‐7℃前後。
上空5500m付近の寒気はこの時期としては高めですが、上空2000m付近の低い所の寒気は平年の冬並に下がっています。
幸い、今日日中、富山県境付近の雪は少なく、風も強くないと思われますから、朝からの捜索で無事発見されると良いのですが・・・・
14時追記:午前中に無事発見されたようですね。発見されたのは蓮華温泉付近のようですが、昔Kasayanも白馬から蓮華温泉に下山したことがあるので、風景が目に浮かぶようです。酷寒の夜を過ごすだけの準備があったのか?大変な苦労をされたのか・・・本当に良かった。

今夜から県内の天気は下り坂です。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

日本海側の西高東低の天気分布が弱まり、太平洋側の晴れのエリアが北にも拡大するけど、夕方以降西から雨が降りだして、今夜は近畿地方まで雨・・・・という流れが天気マークと各地の予報文をチラチラ見るだけでわかります。
県内は何かが降るという状況ではなさそうですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

北部は「昼前から夕方」、中南部は「朝から昼過ぎ」に晴れ。
天気マークの左側が雲マークで、基本的にくもりベースですけど、実質は晴れということです。
ただ、南部のほうが早めに曇ってくるということですね。
ただ、上で見たように、地上付近には冬の寒気が流れ込んでいます。
晴れのイメージとあまりリンクせずに気温は低めですから、春の陽気というよりは冬晴れのイメージになりそうです。

4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

日中晴れ間をもたらす高気圧・・・夜には東海上へ。
日本付近は大陸の高気圧(山)と太平洋の高気圧(山)にはさまれた気圧の谷(沢)に入ります。
谷には谷川が流れますが、空の気圧の谷には西から前線(川)が進んできて西から下り坂。
ただ、県内は日付が変わるまで雨や雪にはならずに済みそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上の「今日の一言」の中で掲載した降水や気温の図、そして予想図のアニメをご覧になるとわかるように、基本的に今日は久々に「高気圧に覆われて」という表現がピッタリの天気。
重箱のスミをつつくような検討をするのも意味がありません。
ただ、西から天気が下り坂・・・昼前後には、上空の薄い雲がかかり始めますから、スカッとした青空は期待できそうもありません。
白っぽい青空が、午後には次第に青空でなくなってくる・・・というイメージです。
ということで・・・今日の天気予報は当たる・・・です。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
1、今日の一言
今朝、長野駅付近から見た北ア槍ヶ岳方面。

朝からヘリらしき音が聞こえています。
市内のヘリポートからも出動しているのでしょうか?
北ア栂池で、山スキーに出かけた4人が行方不明。
毎日:http://mainichi.jp/select/today/news/20100214k0000m040081000c.html?inb=fa
信毎:http://www.shinmai.co.jp/news/20100214/a-1.htm

近隣の白馬では今朝の気温がマイナス7℃前後。
幸い風はそれほど強く吹いてはいません。
ところが、今日いっぱい気温があまり上がりそうもありません。

標高1800m付近の栂池山荘付近は、長野の予報からの単純計算でも図のデータでも、今日日中‐7℃前後。
上空5500m付近の寒気はこの時期としては高めですが、上空2000m付近の低い所の寒気は平年の冬並に下がっています。
幸い、今日日中、富山県境付近の雪は少なく、風も強くないと思われますから、朝からの捜索で無事発見されると良いのですが・・・・
14時追記:午前中に無事発見されたようですね。発見されたのは蓮華温泉付近のようですが、昔Kasayanも白馬から蓮華温泉に下山したことがあるので、風景が目に浮かぶようです。酷寒の夜を過ごすだけの準備があったのか?大変な苦労をされたのか・・・本当に良かった。

今夜から県内の天気は下り坂です。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

日本海側の西高東低の天気分布が弱まり、太平洋側の晴れのエリアが北にも拡大するけど、夕方以降西から雨が降りだして、今夜は近畿地方まで雨・・・・という流れが天気マークと各地の予報文をチラチラ見るだけでわかります。
県内は何かが降るという状況ではなさそうですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

北部は「昼前から夕方」、中南部は「朝から昼過ぎ」に晴れ。
天気マークの左側が雲マークで、基本的にくもりベースですけど、実質は晴れということです。
ただ、南部のほうが早めに曇ってくるということですね。
ただ、上で見たように、地上付近には冬の寒気が流れ込んでいます。
晴れのイメージとあまりリンクせずに気温は低めですから、春の陽気というよりは冬晴れのイメージになりそうです。

4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

日中晴れ間をもたらす高気圧・・・夜には東海上へ。
日本付近は大陸の高気圧(山)と太平洋の高気圧(山)にはさまれた気圧の谷(沢)に入ります。
谷には谷川が流れますが、空の気圧の谷には西から前線(川)が進んできて西から下り坂。
ただ、県内は日付が変わるまで雨や雪にはならずに済みそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上の「今日の一言」の中で掲載した降水や気温の図、そして予想図のアニメをご覧になるとわかるように、基本的に今日は久々に「高気圧に覆われて」という表現がピッタリの天気。
重箱のスミをつつくような検討をするのも意味がありません。
ただ、西から天気が下り坂・・・昼前後には、上空の薄い雲がかかり始めますから、スカッとした青空は期待できそうもありません。
白っぽい青空が、午後には次第に青空でなくなってくる・・・というイメージです。
ということで・・・今日の天気予報は当たる・・・です。
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kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。