2010年02月07日

天気予報は当たるのか?(2月7日)


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 県北部ではまだまだ雪が降り続いているようですが、あと6時間ほどかけて晴れ間が拡大していく見込み。午前2時過ぎにお隣の新潟県の大雪警報が解除され、午前5時には長野県の大雪警報も解除されています(注意報は継続)。
 雪雲の故郷の新潟県から順番に回復に向かっていますから、もうちょっとの辛抱です。

 昨日に引き続き、今朝も一番気になる降雪(しつこいようですが積雪じゃありません)の様子。




 昨日の朝からマメに雪かきをしていた方は、これだけの雪を動かしたことになるんですね・・・こうやって見るとかなりの重労働。




 これは長野市の積雪・・・飯山方面の方からすれば屁で飛ぶような雪でしょうね。
グラフの点線はこれからKasayanが雪かきする雪の量の目安。
昨日12時に雪かきをしたので、10センチ程度の雪かきです。
 このグラフについては、昨日の記事にURLを掲載してあるので興味のある方はどうぞ。

 昨夜は、志賀高原の硯川で使われていないゲレンデで雪崩があり、ホテルのロビーまで雪が流れ込んだようですね。大事には至っていないようですが、新雪の表層雪崩・・・これから注意が必要
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100206-00000089-mai-soci
 このホテル、Kasayanが高校生の頃、スキー教室で泊ったことがあるホテルで、ホテル前の道路も先日車で通過したばかり。
 案外身近な所で雪崩が起きたりしますから、雪の切れ目なんかが見えたら要注意。
屋根からの落雪も注意しないといけませんね。

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 昨日の同じ図は、日本海側の雪マークエリアが太平洋側までしゃしゃり出ていましたが、今日は一気に縮小傾向
 太平洋型の晴れエリアが拡大します。

 もっとも、東北日本海側や北海道は今日いっぱい強風や雪が残るようです。

3、長野県の予報
 長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。





 全県で「のち 晴れ」マーク。
いずれも「昼前 から」回復に向かって、今日の到達地点は「晴れ」

 急速に回復してくるんですね。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。




 今日はシンプルにまとめちゃいました。
北日本はまだ冬型・・・回復が遅れることもわかりますよね?

 でも、これだけじゃ芸がないので、この晴れ間が貴重なことを専門天気図のアニメでまとめておきました。




 今日の午後に拡大する晴れ間は、明日日中でおしまい
明日の夜には高気圧が太平洋に抜けて、日本付近は気圧の谷へ
 火曜日から週末にかけて、菜種梅雨にも似たぐずつき傾向が続きますから、この晴れ間を有効に使ってください。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 まず、雪が終息に向かう傾向から・・・




 日の出頃までは、降り方が弱まるものの雪のエリアはほぼ北部全体。
日の出以降は、急速に雪のエリアが縮小して昼頃には飯山・志賀高原・信濃町・白馬小谷方面の一部だけに。

 もっとも、これは降水量の図ですから、雪雲を流す風が強めに吹き続ければ、もう少しエリアは拡大し、回復も遅れます。この点は要注意。

 で・・雪が止んだら晴れてくるのか?ですが・・・・




 雪雲の上にある上層の雲はもうすっかり抜けています
雪さえ止めば・・・つまり雪雲が消えればその上は即青空
 全雲量=雪雲ですから、急速に回復するんですね。

 今朝・・・・
[補足事項]
 「大雪に関する長野県気象情報」は、これにて終了します。

 と書かれた大雪情報が発表されています
 したがって今日も、防災上の観点から解説にとどめておきたいと思います。
   大雪情報原本: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
[予想降雪量]
8日06時までの24時間降雪量は、いずれも多い所で、

 北部 長野地域山沿い   :10センチ
        平 地   : 3センチ
    中野飯山地域    :15センチ
    大北地域山沿い   :10センチ
        平 地   :10センチ
 中部 上田地域の菅平周辺 : 5センチ
         その他  : 3センチ
    佐久地域      : 3センチ
    松本地域の聖高原周辺: 5センチ
         その他  : 3センチ
    乗鞍上高地地域   : 5センチ
 南部 木曽地域      : 2センチ



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