2010年06月30日
天気予報は当たるのか?(6月30日)不安定続く
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今週は多忙につき、すっかりKasayanの備忘録になっています。
今日はコメントもほとんど書けませんが、昨日の記事の箇条書きに従って図の書き込みを読んでみてください。
・・・・あ・・・図のタイトル忘れてる・・・・けど、書き込みを見ればなんのことだけわかりますよね?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

全国的に梅雨モードになっちゃったんで、エリア分けなし・・・・
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

不安定な雷雨は午後・・・どのあたりかは一番下の降水の図でチェック・・・もちろん安全マージンをとってください。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


アニメも作れませんでした・・・・北・東・西日本の三分割でイメージしてください。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
地上天気の台本・・・上空5800m付近の様子

地上付近の暖湿流・・・上で見た上空の寒気との対応も見てください。

重なり合うところが不安定強烈なところ・・・
いつもの降水ですね。


17時30分追記:
仕事の片手間に・・・今日の雷雲の計算値・・・・非常によく再現されています。
いつもこうだとよいのですけど・・・・

今日も雷雨に注意です。
平成22年 6月30日10時22分 長野地方気象台発表
長野県の注意警戒事項
長野県では、30日昼過ぎから30日夜遅くまで急な強い雨や落雷に注意して下さい。北部では、30日夕方まで濃霧による視程障害に注意して下さい。
短期予報解説資料抜粋
①前線は、FT12 にかけて九州付近を通過する500hPa5820m 付近のトラフに対応し、前線の活動が活発となる。九州では今日昼前にかけて局地的に雷を伴い1時間50 ミリ前後の非常に激しい雨が降る見込み。特に、これまでの雨量が多い九州北部地方では、土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒。また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要。その後、前線は、日本の南海上のサブハイが後退するため、FT24~48 にかけては四国の南海上まで南下する見込み。
②西日本・東日本では、暖湿気(850hPa339K 前後)が残っている中、寒冷渦が日本海を通過すること
から大気の状態は不安定となり、明日にかけて局地的に対流雲が発達し、雷を伴った1 時間30~50
ミリの非常に激しい雨の降るおそれがある。これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所も多いことか
ら、土砂災害には警戒・注意。また、河川の増水や、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要。
③北日本では、1 項の②の寒冷渦を回る500hPa5820m沿いに正渦度移流が続き、FT48 にかけてシアーラインがほぼ停滞し、大気の状態が不安定となりシアーライン近傍で対流雲が発達し、明日にかけて局地的に雷を伴い1 時間30 ミリ前後の短時間強雨のおそれがある。土砂災害、河川の増水、落雷、突風、降ひょうに注意。シアーラインが停滞することから降水量が多くなるおそれもあり、今後の動向に留意。
※FT12=30日午前9時、FT24=20日午後9時、FT48=1日21時
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