2010年03月11日
天気予報は当たるのか?(3月11日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
朝方まで雪がチラチラ舞っていた長野市内も、太陽が顔を出し始めました。

今日、明日と天気は回復。
再び春がやってきますが・・・・・・・
今日、午前11時から明日午前5時までサーバーメンテナンスでブログ休止。
まあ、晴れのタイミングなので追記することもないでしょう。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

エリア分けしていません。
別に手抜きじゃないんですけど、ひさびさに「全国的」という言葉が使える状態。
「全国的に回復」ですね。
全国的に晴れ・・・ではありません。今降っているところもあるから。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

今日、明日の予報文を書き込んでおきました。
「のち 晴れ」のタイミングがチェックポイントですけど、上の長野市内の写真を見ると、それなりに早そうな感じがしますよね。
はぶいちゃいましたけど、中部の風の予報文は「北の風 諏訪地域 では 西の風 やや強く」です。
高気圧の張り出しのタイミングでは風が強めなんですよね。
北部と中部は5℃前後の予想気温ですから、晴れてもイマイチ暖かくない感じです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

特にコメントする必要はないですけど、晴れても寒気残って北日本中心に風強めというところがポイントです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
まず、きちんと回復するのか?北部や西部の雪の様子をチェックしておきましょう。

新潟県境付近の降水が昼前後にはみるみる小さくなりって午後3時ころにはほぼ消滅。
高気圧が張り出してきて、冬型の気圧配置がゆるむわけですから当然ですね。
ただ、高気圧から低気圧に流れる北西の風が吹く傾向はまだ続きます。
で・・・・キチンと晴れるのか?ですが・・・・

高い所の雲はすっかり無くなっていて、背の低い雪雲・・・一番上の写真の菅平にベタっとかかっている雲ですね・・・・が北部県境付近に残りますが、次第に消える傾向。
県境以外にも少し雲は計算されていますが、上空の雲がほとんどなくなっているので、雲の切れ間ができれば予報より早く春の青空が広がってくるはずです。
そして、暖かくなるのか?ですが・・・・

日中、雪を降らせるに十分足りる程度の寒気は北日本付近まで北上しますが、ちょっとゆっくり気味。
イマイチ気温が上がりません。
北西の風とあいまって、空は春でも空気は冬という感じですね。

最後に風速の様子をチェックしときました。
北アルプスの南側、御嶽山の北側を岐阜県側から吹き込む風が、諏訪盆地を山梨にむけて通過していきますが、これが西風になって寒さを感じさせそうです。
・・・・で・・・これなら今日の天気、はずれないでしょ?
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