2010年12月31日
年末年始(元旦)の雪について(12月31日)
年末年始の荒れ模様について、テレビなどの天気予報で伝えられていますが、長野県内はそれほどの大雪になっているわけではありません。
西高東低の気圧配置が強まりつつある段階ですが、そのカタチがまさに「西高東低」だから・・・です。
長野県内(県内の盆地で広く)で大雪となるパターンでは、雪雲が北アルプスや北信五岳という「壁」を乗り越えるか、すり抜けるかして、盆地に流れ込む必要があります。
この点、今回の気圧配置ではこれらの「壁」を乗り越えたり、すり抜けたりする方向の風が吹きにくいのです。

大晦日夕方のレーダー。
西北西の風に乗って、能登半島付近から流れ込んでいますが、立山や北アルプス、北信五岳で遮られるカタチ。
弱まった雪雲が信濃町から飯山方面へと流れ込んでいます。
この風がもう少し北よりになると・・・そして風速が強まると、県内盆地にも積雪の可能性が高くなってくるんですが・・・

大晦日15時の積雪。
この時期としれは異例の少なさですよね。
もっとも、先のレーダーで見たように、雪雲が一番流れ込みやすい県の北西部・・・小谷・白馬で、積雪が多くなっています。


(Kasayanが撮影してきた小谷と白馬のアメダス。下向きのラッパのようなモノが超音波やレーダーによる積雪深計)
で・・・・冬型が強まる明日・・・どうなるか?

明日元旦15時の降水量と地上風の予想。
通常の大雪パターンだと「南西高・北東低」の気圧配置になって、北西の風が吹き、県北部を中心に雪になるわけですが、今回は、ほぼ真北~北北東の風が日本海沿岸に吹きつけます。
前回の冬にはあまり見たことの無いパターンの降水が計算されています。
このため、関東平野にも降水が・・・・
ちょっと不思議な雪の降り方をすると思うので、気象庁発表の予報に留意しつつ、「いつもとは違うかも・・・」という気持ちで対応するのが吉だと思います。
Kasayan も、逐次追跡してみようかと・・・・・
ところで・・・・来年春に、Kasayan・・・お天気の本を出します(自費じゃありません)。
海・・・特にヨットで長距離航海を目指している方をターゲットにした本なんですが。
(その次は、一般向けの本ももくろんでいます)
編集の方から校正をいただいたので(宿題)、書き直しや書き足しをしなくちゃ・・・・
挿絵の下書きもしないと・・・・
お正月くらいなんですよね・・・まともにPCに向かって書けるのも・・・
気分転換に、珍しい雪の降り方についてブログを更新してみようかと思います。
今年は11月3日まで毎日ブログを更新していましたけど、年末まで開店休業状態。
来年は5月末頃から、本格始動になるかな・・・なんて思っています。
それでは、今年の更新もこれで最後になるわけですが
・・・・面白味もない、いまどき人気のない理科系的なこのブログを読んでいただいた、献身的かつ好奇心旺盛な素晴らしい方「のみの」ご多幸を祈りつつ?
来年もよろしくお願いいたします。
2010年12月31日
大晦日の雪は?
一昨日から、MSM・GSMという気象庁のスーパーコンピューターによる計算値・・・・
このアニメは、MSMという今朝の最新の計算値。

長野県内に限って言えば、降水域がやや広めに計算されている気がします。

風向によって、県内への雪雲の進入が北アルプスや北信五岳で遮られる場合があるのですが、
山による微妙な遮り効果に加えて、日本海にある小さな低気圧の影響が非常に微妙なところにその原因があると思われます。

今日の雪(降水)の計算値についても、割り引いて考えるべきか?・・・というところですが、安全マージンをとるべき事象ですから、計算値をそのまま採用しておいたほうが無難に思えます。
(11時追記:11時発表の予報は計算値を割り引いて朝の予報より天気が良い方向で修正してきました。実況を見る限り妥当な気もしますが・・・改悪の可能性も・・・?)
・・・というKasayanの備忘録・・・
今日は一年の最後なの、ごあいさつを兼ねて、また更新しようかと・・・・
更新なき場合は・・・来年もよろしくお願いいたします。
高波と強風に関する関東甲信地方気象情報 第1号
平成22年12月31日06時00分 気象庁予報部発表
■見出し
12月31日から1月1日にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となる
見込みです。伊豆諸島から関東地方の海上では非常に強い風が吹き、大しけ
となる所があるでしょう。また、関東地方北部でも、雪を伴った強い風の吹
く所がある見込みです。高波に警戒し、強風に注意して下さい。
■本文
[気象状況]
発達中の低気圧が、関東の東海上を北東に進んでいます。この低気圧は更
に発達しながら三陸沖を北上する見込みで、1月1日にかけて、日本付近は
冬型の気圧配置が強まるでしょう。
[風と波の予想]
伊豆諸島から関東地方にかけての海上では、非常に強い風が吹き、大しけ
となる所があるでしょう。また、関東地方北部でも、雪を伴った強い風の吹
く所がある見込みです。
1日にかけて予想される最大風速は、
伊豆諸島 22メートル
関東地方の海上 17メートル
関東地方北部 17メートル
1日にかけて予想される波の高さは
伊豆諸島 7メートル
関東地方の海上 6メートル
の見込みです。
[雪の予想]
長野県や関東地方北部の山地を中心に断続的に雪が降り続き、1日以降も
降雪量は更に増えるでしょう。
1日6時までの24時間降雪量は、
長野県、群馬県で 30センチ
の見込みです。
[防災事項]
船舶等の交通機関は、高波に警戒し強風に注意して下さい。関東地方北部
では、強風と雪による視程障害に注意して下さい。また、積雪の多い傾斜地
では、なだれにも注意して下さい。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に十分留意して下さい。
「高波と強風に関する関東甲信地方気象情報」は、これで終了します。
このアニメは、MSMという今朝の最新の計算値。

長野県内に限って言えば、降水域がやや広めに計算されている気がします。

風向によって、県内への雪雲の進入が北アルプスや北信五岳で遮られる場合があるのですが、
山による微妙な遮り効果に加えて、日本海にある小さな低気圧の影響が非常に微妙なところにその原因があると思われます。

今日の雪(降水)の計算値についても、割り引いて考えるべきか?・・・というところですが、安全マージンをとるべき事象ですから、計算値をそのまま採用しておいたほうが無難に思えます。
(11時追記:11時発表の予報は計算値を割り引いて朝の予報より天気が良い方向で修正してきました。実況を見る限り妥当な気もしますが・・・改悪の可能性も・・・?)
・・・というKasayanの備忘録・・・
今日は一年の最後なの、ごあいさつを兼ねて、また更新しようかと・・・・
更新なき場合は・・・来年もよろしくお願いいたします。
高波と強風に関する関東甲信地方気象情報 第1号
平成22年12月31日06時00分 気象庁予報部発表
■見出し
12月31日から1月1日にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となる
見込みです。伊豆諸島から関東地方の海上では非常に強い風が吹き、大しけ
となる所があるでしょう。また、関東地方北部でも、雪を伴った強い風の吹
く所がある見込みです。高波に警戒し、強風に注意して下さい。
■本文
[気象状況]
発達中の低気圧が、関東の東海上を北東に進んでいます。この低気圧は更
に発達しながら三陸沖を北上する見込みで、1月1日にかけて、日本付近は
冬型の気圧配置が強まるでしょう。
[風と波の予想]
伊豆諸島から関東地方にかけての海上では、非常に強い風が吹き、大しけ
となる所があるでしょう。また、関東地方北部でも、雪を伴った強い風の吹
く所がある見込みです。
1日にかけて予想される最大風速は、
伊豆諸島 22メートル
関東地方の海上 17メートル
関東地方北部 17メートル
1日にかけて予想される波の高さは
伊豆諸島 7メートル
関東地方の海上 6メートル
の見込みです。
[雪の予想]
長野県や関東地方北部の山地を中心に断続的に雪が降り続き、1日以降も
降雪量は更に増えるでしょう。
1日6時までの24時間降雪量は、
長野県、群馬県で 30センチ
の見込みです。
[防災事項]
船舶等の交通機関は、高波に警戒し強風に注意して下さい。関東地方北部
では、強風と雪による視程障害に注意して下さい。また、積雪の多い傾斜地
では、なだれにも注意して下さい。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に十分留意して下さい。
「高波と強風に関する関東甲信地方気象情報」は、これで終了します。