2011年12月28日
冬型緩むも次の寒波が・・(12月28日)
このブログもそろそろ終わりを迎えようとしています。
・・・・といっても、ブログを書くこと自体が終わるのではなくて、ブログが制限の容量一杯になっちゃうんです。
長々と毎日書くことを想定せず、長野にUターンしたんだから、長野のローカルブログ(グルメの話題中心)がイイんじゃないかな?・・・なんていうつもりで書きはじめたんですけど、まさかここまで続くとは・・・・
容量無制限の大ブログに移るのか?再びローカルで続けるのか?・・・ブログを書いていると、日々の気象記録にもなるだけに、ブログが消えてしまうのはちょっともったいないな、という気がします。
年内に、次のブログ・・・移行したいと思います。
さて、昨日で5日間にわたるクリスマス寒波の幕が引かれましたが、長いだけに、寒波の始まり~最盛期~寒波の終わりと、寒波の影響のカタログのような状況をゆっくりと観察することができました。
まず、観察結果の速報?から。
これ、ここ数日で確認できた長野県北部の雪雲の通り道。
矢印の雪雲の流れは全部、微速度撮影(コマ撮り30倍速)で撮影することができたので、そのうちの一部、①中野市南部、②群馬県嬬恋村鹿沢、③長野市街地、から撮影した雪雲の動きをご紹介しておきたいと思います。
雪に興味のある方の参考になれば・・・・
①中野市南部から北を望む。
斑尾~高杜山~湯田中~志賀へ流れる雪雲
②群馬県嬬恋村鹿沢から菅平、四阿山東面、草津方面を望む
長野市~菅平、四阿山付近~群馬県嬬恋村へ流れる雪雲
③長野市街地から菅平を望む
菅平から群馬県側に流れる雪雲と菅平麓を南下する雪雲
この冬の雪の降り方を考える資料にしたいと思っています。
ちょっと早い冬休みの自由研究?はこれくらいにして、今日の空模様。
いつものように、今朝の実況から。
一言・・・・冬型の気圧配置がゆるんで・・・ですよね。
じゃあ、天気は回復するんだ・・・・と、考えるのが自然ですが・・・・・マークの予報を見ると・・・
確かに、北日本の雪は「のち くもり」・・・おさまる傾向。
でも、山陰では「のち 雨」、関東付近も「のち くもり」など雲が多め・・・・なぜ?
今朝~今夜~明日夜の流れで見ると、日本付近は今夜、早くも気圧の谷に。
明日は北日本に進む低気圧から延びる寒冷前線が通過しそう。
寒波は居座りましたが、その後は比較的テンポよく気圧配置が変化するようです。
具体的にテンポよく何が起こるのか?・・短期予報解説資料(プロ用の資料)に掲載の図を見ると・・・
今日のことはあまり書かれていませんが、明日には低気圧と前線の影響で下り坂に向かって何が起こるのか?が書かれています。
低気圧と寒冷前線に流れ込む「比較的」暖かい南風で、湿った雪・・・着雪注意・・・そして残った寒気と暖かい空気で大気不安定・・・前線の通過時に落雷や突風に注意ということですね・・・明日のことですけど・・・・・
でも、なんでテンポよく気圧配置が変化するの?・・・上空の寒気と気圧配置。
上空の気圧の谷や寒冷渦(冷たい空気の渦)が小刻みに通過していくから。
上空の空気は南北に波を打ちながら、東へ流れていますが、強い寒波のモト・・・大きな波が通過した後に弱い波が、よわまる波紋のように通過していくため、年末年始の天気変化が早いようです。
ただ、波の深さが浅いので、寒気も十分に南下せず、今回のような寒波にはならずに済みそう。
ただ、テンポが速いので、上空の-30℃ラインの位置が十分に北上せず、そこそこの寒さは続いてしまいそうです。
最後は、今日の空模様。
日本海に低気圧が進み、寒冷前線が次第に顕在化。
今夜、山陰にかかるので、山陰は「のち 雨」。
関東沖には、中部山岳地帯を迂回する風が集まる場所(シアーライン)が発生して、南岸ではちょっとだけぐずつく可能性もありそうです。
だから「のち くもり」マーク・・・曇りベースの空模様なんですね。
(年末年始の空模様は、昨日の記事にまとめてあります(必要あればまた修正します)。)
さて・・・・次のブログ・・・どうしよう?
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
2011年12月27日
年末年始の空模様・・年末にかけテンポ早く(12月27日)
今朝の菅平方面・・・・山は雲に覆われていますが、長野盆地や山の上空は綺麗に晴れています。
長野市街の気温は-4℃以下・・・・盆地内は放射冷却が発生していて、地上のほうが上空より気温が低い逆転層が発生。
煙突の煙が一定の高さで横に流れ、山にかかる層雲に融け込んでいました。
そんな今朝の実況。
昨日に引き続き、水蒸気画像を引用しましたが、上空の気圧の谷が東海上に抜けたため、東日本・北日本の上空は北西の風。
北西の風は引き続き寒気を運び続けていますが、北西の強風帯が次第に東へ移動しているようなので、「寒波」はゆっくりと解消に向かっているようです。
さて、寒波が去るとなれば、年末年始の空模様が気になり始めるのは人情・・・週間予報をあれこれ眺めている方も多いのでは?
年末年始の空模様を一気にアニメでまとめておきました。
今日の空模様より先に見ちゃいましょう。
このアニメ・・・どうやって見ればイイの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが・・・・・
一番イイ使い方は、気象庁発表の週間予報のマークと照らし合わせながら、週間予報の安全マージンを考える材料として使うこと。
近県数県の週間予報のマークも見ながら、降水エリアと最寄りの地域との距離を考え、天気が崩れる可能性をイメージしておくわけです。
あとは・・・・日々の天気予報で、微調整してアップデートすればOK・・・・レジャーに利用してみてください。
ちなみに、29日から30日にかけて上空の気圧の谷が通過するので、一時的にちょっと天気は悪目。
あと、1日から2日にかけても上空の気圧の谷が通過して天気は下り坂。
上空の気圧の谷が通過した直後は冬型の気圧配置になるわけですが、上空の気圧の谷が連れてくる寒気は、今回のクリスマス寒波ほどではなさそうです。
さて、今日の空模様。
今朝~今夜~明日夜までのアニメにしておきましたが、今夜冬型の気圧配置がゆるむものの、明日夜には日本海を低気圧が通過。
天気変化のテンポが速くなっています。
そして、今日の雪の様子・・・・・
回復の様子を見るために、下層雲の様子も掲載しておきました。
日本海の雪も夜になると明らかにおさまってきますが、それでもしつこく残りそう。
寒波が強ければ強いほど尾を引くものですね。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
【Kasayan備忘録】
今回の寒波の代表的なレーダー画像をまとめてみると・・・・・
上空の気圧の谷の位置によって、長野県内の雪の降り方に変化が見られます。
軽井沢や東御市方面・・・蓼科や霧ヶ峰方面などの・・・・・中信・東信地方。
一般的に雪が少なく晴天率が高いと言われていますが、上空の谷が通過するタイミングでは、地形に影響された帯状の雪雲が雪を降らせるようです。
これは、上空の谷が通過中の25日午後(上のレーダー画像2番目、赤の点線が撮影場所)、東御市のアメダス付近から蓼科や霧ヶ峰方面を撮影したもの(30倍速)。
美ヶ原や上田方面から雪雲が流れ込んでいます。
ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)