2011年12月20日
冬型緩むも寒気の抜け遅し・・・(12月20日)
今朝の積雪・・・・

長野県では野沢温泉の積雪が69センチでトップ。
今回の雪は北アルプス方面より長野県北東部の豪雪地帯中心の積雪をもたらしました。

長野県トップの積雪を記録している野沢温泉アメダスがコレ。
昨年の撮影ですが、なんと積雪深計が取り外されており工事中。
きっと精度の高いレーザー式の積雪深計に交換作業中だったんでしょう。
アメダス横のテニスコートも今はひざ上の雪に覆われているんでしょうね・・・・・・・
そんな今朝の実況。

日本海に弱い気圧の谷・・・そこには風が集まるJPCZという収束線に対応する雪雲の帯ができています。
JPCZの行く先は若狭湾から鳥取県付近。
北陸から北日本の日本海側にかけても、いわゆる筋状の雪雲がたっぷりとかかっています。
この状態がこれからどう変化するのか?・・・・実況天気図から予想の天気図への変化を見ると・・・・

西高東低、冬型の気圧配置はゆるんでくるようですが・・・・
短期予報解説資料というプロ用の資料を見ると・・・・


今日の昼頃までは上空の気圧の谷=「トラフ」が通過して冬型の気圧配置が強いけど、「トラフ」が抜ける夜にかけて冬型はゆるんでくると書いてあります・・・予想天気図そのまんま。
そして、明日21日は「リッジ」=上空の気圧の尾根がやってきて、冬型の気圧配置が崩れてしまうようです。
ただ、冬型の気圧配置はゆるんでも、雪雲発達パワーを意味する「正渦度移流」が続き、実況で見た「JPCZ」付近では降水(雪か雨)が続く・・・ということのようですが・・・・
まず、今日の午前中、冬型の気圧配置を強め、夜には東へ抜ける上空の気圧の谷の様子をチェック。

確かに午前中は日本上空を通過していますが、夜には東海上へ。
一方、日本海には上空の気圧の尾根・・・・等高度線(等圧線と同じ)が凸になっている部分・・・がやってきます。
明日、この尾根が冬型の気圧配置を壊すんですね。
また、図中のピンクの部分・・・・「正渦度」の部分・・・・これが北陸付近と北海道に流れ込んで(「移流」)います。
上空の谷ほどではないにしろ、雪雲発達パワーを持ってますから、JPCZや北海道で雪が残ってしまうんでしょうね。
それでは、短期予報解説資料に書かれていなかった寒気の様子。

大雪の目安の-35℃の寒気も津軽海峡まで北上し、雪の目安になる-30℃の寒気もゆっくりと北上。
確かに夜になると寒気の面でも冬型は弱まってくるようです。
ところで、話はソレますが、来週26日の寒気の様子・・・・

なんと大雪の目安の-35℃の寒気が長野県まで南下。
今回の寒気程度で震えあがっているようなら、今度の寒気は凍ってしまいそうです。
この寒気の流れ込みは今週末からスタート。
次の週末は厳しい寒さと雪になりそうですね。
さて、話を今日に戻して、いつものMSMシミュレーション。

「-6℃」という書き込みを忘れちゃったんですけど、太い赤線がそれ。
短期予報解説資料にあったように、「正渦度移流」の影響を受けるJPCZの降水や北海道の降水は夜まで残るんですね。
最後は、このアニメをイメージしながら、最寄りの地域の府県天気予報に目を通しておいてください。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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Posted by kasayan at 06:40│Comments(0)
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