2011年12月09日

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 長野市内、今シーズン初の積雪になっています。
 雪雲の背は低く、空の明るさも感じられるほど薄いものですが、久々に白い長野を見せてくれました。
 (市街地の路面に積雪はありません。屋根や木々だけ。)

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 午前5時のアメダスの積雪観測値ですが、長野県北部・・・信濃町アメダスの積雪深計も2センチの積雪を観測していますが、さらに積雪が増していると思われます。

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 そんな信濃町アメダスの積雪深計・・・昨年撮影したものですが、レーザー光線で積雪が観測されています。
 今、同じ場所では、観測板の上に降り積もった白い雪の上にレーザーの赤いスポットが照らされているんでしょう。

 信濃町は、小林一茶「これがまあ、終の棲家が雪五尺」の俳句で有名な所ですから、1.5m以上の積雪は普通のこと。
 今年は、何センチの記録を観測するのでしょうか?

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 さて、そんな雪・・・今日、そして週末の様子をチェックしておきます。
 まずは、今日の気圧配置。

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 今シーズン初の積雪ということで、日本海側中心に雪が降るメカニズムも含めたアニメにしてみました。
 ポイントは書き込んでおきましたが、寒気の様子を書き込むとあまりに長編?になってしまうので、寒気は別に・・・

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 雪と雨の境目の目安は、上空約1500m-6℃のライン。
 並雪と大雪の境目の目安は、上空約5500m-36℃のライン。

 今日、日本海側で降るモノのほとんどが雪の可能性あり・・・九州でも。
 そして、北海道や青森で雪になれば大雪になるおそれがあります。

 寒気に続いて、降るモノ・・・降水の様子を風(季節風)の様子と絡めてチェック。

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 季節風の収束・・・昨日までは北陸方面でしたけど、今日は朝鮮半島東岸から九州方面へ。
 まとまった降水(-6℃ライン付近なので雨か雪)が予想されています。

 また、秋田県沖に小さな低気圧があって、渦を巻いていますが、この低気圧が夜になって太平洋側に抜けると、東北北部日本海側に季節風がモロにぶつかるようになります。
 そうなると、東北北部日本海側では、次第に雪が強まってくる・・・吹雪く可能性も。

 いずれにしても、今日は、これから久々のシッカリとした冬の天気分布になりそうです。
 (関東方面は雨が上がって、カラっ風の冬晴れに)

 長野県方面・・・何センチ積もるの?という情報は昨日の記事に追記してあります。

 では、続けて週末の様子・・・・上空1500m付近の気温の様子も掲載しておきました。

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 週末も、日本海側では降水が計算されていますが、日曜日には冬型の気圧配置がゆっくり緩んで、寒気も次第に北上
 北陸では雨主体に変わることになりそうです。

 ・・・・でも・・・寒い週末になりそうですね。

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm

 短期予報解説資料(他の資料も)
     http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2

【Kasayan備忘録】

冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


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冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)


 
 
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冬型強まり中部以西でも積雪、週末は?(12月9日)

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)




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Posted by kasayan at 07:20│Comments(5)雑記
この記事へのコメント
おはようございます。

長野は積雪したようですね。
横浜は、執拗にかかる雨雲で朝もしっかり冷たい雨。

地上天気図では、低気圧は東海上に抜けつつあるので悪くて曇りって感じですが、この執拗にのこる雨の主要因は、低気圧から伸びる低圧部つまりシアーラインですかね。
そこそこの強さの雨なので気になりました。
Posted by sekky at 2011年12月09日 08:07
>>sekkyさん
 おはようございます。

 関東南部は地上付近で北東風、850で南西風。
 南西風が北西風の上を滑り上がっていますね。
 もっとも、850の北西風と南西風が埼玉県付近で収束。

 関ヶ原を抜けて東海を回り込む風と東北を抜けてくる風が織りなす立体的に複雑な状態が形成されているようす。
 弱い気圧の谷とそこに形成されるシアーラインの影響といえばそれまでのことですけど、わずかな距離でも、中部山岳地帯と風の流れによってなかなか考えどころのある状況になるもんだ・・・・と、いつも感心しています。
Posted by kasayankasayan at 2011年12月09日 09:20
天気の細かい事はよく分かりませんが、分かりやすい解説を読めるのが楽しいです。少しづつ天気の事が分かっていけたらなと思っています。@関西
Posted by gbc at 2011年12月09日 12:36
毎日ブログを拝見させていただいています。
こんなに丁寧に分かりやすく毎日の天気を説明しているものはないと思います。
毎日の天気を知ることもさることながら、気象に関して大変勉強になっています。

今日の記事で疑問に思うことがあるので質問させていただきます。
 雪と雨の境目の目安は、上空約1500m-6℃のライン
 並雪と大雪の境目の目安は、上空約5500m-36℃のライン
ということなんですが、雪と雨の境目の目安は1500mが基準なのに、なぜ並雪と大雪の境目の目安は5500mが基準なのですか?
Posted by hiro at 2011年12月09日 23:19
>>gbcさん
 おはようございます。
 そいう言っていただけると嬉しいです。
 朝のジョギングと同じように、天気のカンを衰えさせないためのトレーニングですけど、お役に立てればなによりです。
 これからもよろしくお願いいたします。

>>hiroさん
 雪と雨の境目の目安ですが、上空約1500m-6℃ラインだけではなく、上空約5500m-30℃ラインも目安になります。
 ただ、初雪の頃は、-30℃ラインが南下してこなくても、下層の-6℃ラインが南下しただけで雪に変化する「場合」もあります。
 そこで、雪になるのか雨になるのかが微妙な12月頃は、-6℃ラインがテレビなどでよく登場することになります。
 (関東などでは-3℃ラインも重要になります)
 もっとも、年明けになると、-6℃ラインは当然のごとく南岸まで南下しているので、雪になるのがほぼ確実な-30℃ラインや、さらに雪雲を発達させる-36℃ラインが主役になります(上空がうんと冷たければ雪雲が上へ上へと発達しやすい)。
 
 いずれにしても、雪になるか否かは上空の寒気だけではなく、地上付近の気温や湿度なども大きく影響します。
 分かりやすい解説の目安・・・とだけ考えておいてください。
Posted by kasayankasayan at 2011年12月10日 09:11
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