2011年12月05日
冬型緩む、早くも明日は雨?(12月5日)

今朝の菅平方面の空・・・昨日に引き続き冷たく晴れ上がっています。
そんな菅平・・・・昨日の午後、ちょっとだけ訪ねてきました。

4日午後3時・・・菅平根子岳上空は北北西の風。
根子岳上空で雲が発生し、その下では薄っすらと雪。
雪雲がかかる標高のすぐ下の木々には霧氷(正確には粗氷?)が華を咲かせていました(家から1時間弱でこんな所があるんです)。
さて・・・今朝の実況3点セット。

天気予報番組では、もう耳にタコになりはじめている西高東低+筋状の雲・・・・だと思いますが、今朝の筋状の雲の流れ・・・北陸付近では北西方向ではなく、南西方向から新潟県沿岸を北上中。
いわゆる北西の季節風に変化が始まった証拠ですが、冬型が西からゆっくりと緩んできていることを感じさせます。
季節風の様子を詳しく見ると・・・・

北陸の地上付近の風は北西風ですが、上空1500m付近では、福井県から新潟県方面に沿って西~西南西の風になっていることがわかります。
このような微妙な風向の変化で、積雪量が大きく変化するのが北陸や長野県北部の雪の特徴。
雪国にお住まいでない方は興味がないと思いますけど・・・・この冬・・・ローカルなチェックも交えていきたいと思っています。
では、冬型がゆるみ始めている気圧配置の変化・・・・明日までチェックしてみると・・・・

今夜、北海道付近の低気圧は遠ざかりますが、猛烈に発達。
高気圧が張り出してきても、低気圧が発達するので、北日本の回復はちょっと遅れ気味。
また、北海道上空には小さくても強烈な寒気があって、対応する地上付近では、小さくてもパワーのある低気圧が暴れそう。
北海道では、一時的に暴風雪などの荒れ模様の天気になりそうです。
そして明日・・・・穏やかに晴れる・・・・と思いきや、天気は早いテンポで進みます。
今日張り出してくる高気圧は、早くも東海上に抜け、高気圧のお尻には低気圧と前線が発生します。
低気圧と前線には南から暖湿気が流れ込み、早くも西日本から雨。
まずは、今日の空模様の変化から詳しくみていきましょう(MSMモデル)。

高気圧が張り出してくるので、季節風は西から弱まり、日本海側の雨や雪も弱まる傾向。
ただ、寒気を伴った低気圧が通過する北海道は夜まで雪が止みそうにありません。
上空1500m付近の気温も書き込んでおきましたが、位置はあまり変化なし。
ただ、風が弱まって日差しが出ると、思った以上に暖かく感じられると思います。
続いて速いテンポの天気変化を、今日から明日にかけての雨の様子を中心に、上空5500m付近の寒気と、上空約1500m付近の暖湿気の変化でチェックしておきましょう(GSMモデル)。

今日、-40℃の強い寒気(-36℃が大雪の目安ですから・・・)が北海道を通過。
一方、西から気温は上昇しますが・・・・明日になると南岸に暖湿気が流れ込み始め・・・・夜には、中部以西の広い範囲で雨が予想されています。
今日から明日にかけての天気予報のチェックポイントは、雨の降りだしのタイミングと、雨の範囲の安全マージン。
このあたり・・・新しい予報毎に微妙に変化する予感?がします。
府県天気予報や天気マークを見るときは、お隣の県の降りだしや雨の有無もチェックしておきたいところです。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
【Kasayanの備忘録】



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Posted by kasayan at 07:55│Comments(0)
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