2011年11月02日
文化の日にかけ気圧の谷、大崩れはないけれど・・(11月2日)
半月ほど前に、今度執筆する本の内容について、このブログでご意見を伺ったのですが、予想以上に多くのメールをいただきました。
本当にありがとうございました。
ようやくすべてに返事を書き終わりましたが、一部なぜか迷惑メールに分類されてしまったメールがありました。
気をつけて拾い出したつもりですが、メールを出したのに返事が無いという方がおられましたら、大変申し訳ありませんが、メールを再送していただけると幸いです。
さて、今朝の実況3点セットですが・・・・

「秋晴れ」「記録的な暖かさ(暑さ)」という言葉が多い天気予報番組ですが、西日本の南岸では雨雲が活発になっています。
これは、移動性高気圧が北寄りに位置し、中心が東海上に抜けてしまったので、高気圧から時計回りに吹きだす風が南寄りの風になって、太平洋の暖かく湿った空気を西日本沿岸に運んでくるため。
九州に西には等圧線が凸になった弱い気圧の谷(弱い低圧部)ができていて、まるで低気圧のように円形の雨雲が活発になっています。
明日の文化の日にかけて、気圧の谷の影響・・・・どうなるんでしょうか?

確かに、日本付近は二つの高気圧にはさまれて気圧の谷のエリアに入りますが・・・・・・
気圧の谷の南側、九州の西にある等圧線が凸の部分・・・・弱い気圧の谷は西へと進んでしまうので、実況で見たあの円形の活発な雨雲の影響は避けられそう。
そのかわり、西日本には暖かく湿った空気が流れ込んで、明日にかけてちょっとムシムシ気味の暑さ・・・雲が広がりやすく四国などの南岸ではにわか雨も?
一方、気圧の谷の北側・・・北海道方面には寒冷前線が進んできて、通過のタイミングで一時的に不安定な天気に。
今日から明日にかけて、北と南で天気を崩す原因がありそうですが、具体的には?
まず、今日から。

九州方面の雨エリアは西へと離れますけど、北海道には寒冷前線が南下してくるので、夜には下り坂。
全国的に南寄りの風になって、気温も上昇といったところ。
では、明日文化の日は?

寒冷前線は早めに抜けてしまいますけど、北風が吹きつける北陸はぐずつき気味。
また、西日本の南岸は暖湿気が流れ込みやすく、秋晴れというわけにはいかないようです。
この季節、秋の移動性高気圧が東へ抜けると雨が降って、一雨ごとに秋が深まるのが普通ですから、高気圧が抜けてもこの程度の崩れで済むのは、上空の太平洋高気圧が頑張っているから。

この時期、上空の太平洋高気圧がこれだけ頑張るのは、あまり見たことがありません。
高気圧周辺を時計回りに吹く風が南西風になって、上空にも暖かい空気を運びこんできますから、冬将軍の寒気もはるか大陸内陸部に押しやられたまま。
さらに、地上付近では、暖かく湿った空気が北海道方面まで流入。
明日の寒冷前線の南下で、南に押し戻されますが、それでも西日本・東日本を広く覆う形になるので、気温は高め安定。
昨日、先週に引き続き、異常天候早期警戒情報が発表されました。

6日以降も、平年よりかなり高い気温が続きそう。
農作物にどんな影響があるのでしょうか?
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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Posted by kasayan at 07:35│Comments(0)
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