2011年10月31日
天気回復も、日本海側回復遅れ北日本不安定(10月31日)
強力な咳止め薬で、週末のほとんどの時間を夢の中で過ごしてしまったので、まともに頭が動いていたのは朝のこの時間だけ・・・・
さて・・・・今朝・・・・雨はどうなっている?

土曜日、九州にあった弱い気圧の谷に低気圧が発生し、その低気圧は今朝の段階でまだ能登半島付近。
雨のエリアは拡大しつつ東へ移動して今朝の段階では東日本中心。
午前3時の雨の様子を見る限り東日本は今日一日雨なんじゃないの?という感じもしますが・・・・どうなるんでしょう?
今日は、地上の気圧配置の骨格・・・上空5700m付近の専門天気図からチェックしていきます。
難しそうに見えますけど、気楽に読み流してください。

上段の図の赤の点線・・・上空の気圧の谷が日中東日本を通過し、夜には東海上へ。
東日本は、上空の谷が通過したところから天気回復ということになりそうですが・・・・・
下段の図・・・上空の気圧の谷の接近により、東海上の低気圧発達・・・カタチは西高東低の気圧配置。
日本海側に降水域が計算されているのはこのためでしょうから、日本海側の回復は遅めかも?
一方、上空の気圧の尾根が接近する西日本。
上空の気圧の尾根の接近に伴い、下段・・・対応する地上の移動性高気圧が勢力拡大してきますから、今日は回復一本という感じ。
今日の気圧配置・・・カタチだけは西高東低冬型・・・
上空の谷が通過すると寒気が南下して季節が一歩前へ進むパターンが多いですから、続いて上空の寒気もチェック。

前回、上空の気圧の谷が通過したときは、-30℃近い寒気が北海道付近を通過しましたけど、今回は-18℃。
季節を前進させるような寒気ではなさそう。
ただ、寒気は先に見た上空の気圧の谷と対応していますから、上空の谷が通過するタイミングで大気は不安定になるおそれあり。
北日本は日中雷雨も想定しておいたほうがよいかも?
専門天気図をチェックしてきたので、ついでに、雨の原料の分布から雨の降りやすい場所もチェックしておきましょう。

湿り気や温度が異なる空気がぶつかるとそこに前線ができるのですが・・・・・赤の点線の部分は、天気図に描かれていなくても前線に近い性質を持っている場所。
今夜にかけて北の冷涼乾燥空気が優勢になってくるので、天気回復傾向ということがわかります。
反対に、前線帯にあたる沖縄付近には暖かく湿った空気が流れ込むので雨模様。
以上を今夜の予想天気図上にまとめてみると・・・・

こんな感じになるでしょうか?
今日の天気チェックの流れ・・・実は、予報を作成するときの流れ(かなりイイカゲンですけど)。
これを反対の流れにすると・・・お天気キャスターの解説の流れになります。
専門天気図というと難しそうな気がしますけど、予報を作るんじゃなくて、深読みするために使うなら気軽に使えばイイんです。
ネット上でタダで見ることができますから、興味を持たれた方は今日掲載した図を参考にして使ってみてください。
日本気象HP: http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fsas24&cat=e2
で・・・具体的な空模様は・・・・・

専門の天気図を見てきましたから、特にコメントはいらないと思いますが、この図からは風が収束する場所と雨の関係を読みとっていただければ、「いっそう美味しくお召し上がりいただけます」というところです。
最後に、マークの予報を掲載しておきます。

府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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可能な限り返信いたします。

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Posted by kasayan at 07:26│Comments(0)
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