2011年10月28日
週末の天気はギリギリまでチェックの価値あり(10月28日)
今朝6時現在、日本で1番寒いのは岩手県藪川、2番目に寒いのが長野県菅平。
放射冷却の影響で、よく晴れた本州が、北海道より寒くなっています。

写真は今朝6時・・・氷点下の菅平。

一番高いとがった山が根子岳・・・右側の裾野の高原に菅平アメダスがあります。

写真中央の銀色の筒がまさに菅平アメダスの通風型の電気式温度計。
標高は1253 m・・・どんなに山深いところだろう?・・・と思われるかもしれませんが、レタス畑の中にある学校の校庭の横にあって、日本一を記録したときでも、校庭では子供たちが早朝のランニングをしていたりします。
一度アメダスを訪ねておくと、無味乾燥な観測値から景色が思い出され、季節の便りのように思えるから不思議です。
そんな今朝の実況チェック3点セット。

九州南部で雨が降っています。
実況天気図を見ると、日本付近は帯状の高気圧に覆われていますが、九州付近は弱い気圧の谷。
条件さえ整えば、等圧線のこんなゆらぎだけで雨になってしまいます。
これを同時刻のMSMというシミュレーションの計算値で見てみると・・・・

上空5700m付近では、九州の西に弱い気圧の谷・・・天気予報番組でわかったようなわからないような・・・「上空の気圧の谷の影響で・・」と解説されるアレです。
この上空の谷が地上に低気圧性の反時計回りの渦パワーを送り込み、地上では弱い気圧の谷が発生・・・・弱い気圧の谷付近では風が大きく蛇行(シアーラインといいます)・・・・急カーブには空気が渋滞して上昇気流発生・・・雨雲成長という仕組み。
この仕組みが、これから週末にかけてどのように変化するのか?・・・週末の天気からチェックしてしまいましょう。

今朝、九州付近の西にある上空の気圧の谷は、明日の昼には東日本まで進んで消滅。
日曜日になると、新たな深い上空の気圧の谷が朝鮮半島付近に接近して広く天気は下り坂というのがチェックポイント。
でも・・・・明日東日本で消滅する上空の気圧の谷はホントに消滅して影響がなくなるの?
日曜日にやってくる深い気圧の谷の東進の程度や深まり具合はホントに計算値どおり?
このあたりがちょっとアヤシイ・・・・
行楽の天気チェックは、できるなら当日の朝05時発表の予報で判断、ダメなら前日17時発表の予報で判断するなど、ギリギリまで期待してみるのが吉だと思います。
ということで、週末の天気からチェックしてしまったので、今日の天気を・・・・

これだけ高気圧に覆われていて、週末の天気がイマイチなんて想像できないですよね?
このブログでは、500hPa、上空約5700m付近の天気図を、「地上の気圧配置の骨格」なんて言ってよく使いますが、その理由は地上の天気図だけではなかなか見えてこない天気悪化の理由がわかりやすいからです。
等圧線(正確には等高度線)が凹になっている部分・・・上空の気圧の谷を探すだけで天気悪化の目印になりますから、興味のある方は使ってみてください。
FXFE502(上段の天気図2枚、左下の日時は世界標準時なので+9時間)
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
例によってMSMシミュレーションで見る今日の空模様は・・・・(紫は下層雲)

九州や山陰でぐずつく感じですね。
矢印が急カーブしている九州南部・・・・シアーラインがどこなのか?わかりますか?
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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Posted by kasayan at 07:03│Comments(0)
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