2011年10月27日
冬型ゆるみ秋晴れも・・週末の天気は・・・(10月27日)
長野県と群馬県の県境の山々・・・昨日夕方の草津白根山方面の景色。

薄っすらと雪が積もっていますよね・・・「・・山の雪だより・・・♪」です。
すでに初冠雪(東方連山)の便りは届いているんですけど、やっと写真におさめることができました。

そして、今朝の志賀高原、横手山付近の様子。
朝焼けの空に標高2000m以上の山々が凍りついている感じです。

衛星画像を見ると、冬型はゆるんで、今朝は全国的に秋晴れ。
このため放射冷却が強く、気温が低下しています。
今朝6時現在、日本で最も気温が低いのは、長野県開田高原の-4.1℃(5時40分)。
日中は気温も上がり、まさに秋という天気になりそうですが・・・・そうなると雨続きだった週末の天気・・・今週こそは!!という気持ちになりますが・・・・どうでしょう?
まずは、今日の天気からチェックしていきます。

秋の移動性高気圧に覆われて、誰が見ても秋晴れの気圧配置。
ケチをつけるとすれば、高気圧の中心が北寄りなので、海面の湿り気を吸い込んだ北東風が流れ込む関東や九州南部で雲が広がりやすいということくらいでしょう。
いつものように、MSMデータで詳しく。

高気圧が北日本を横断。
それにともなって、北東風が吹き込む南岸で雲がかかる雰囲気が伝われば・・・・・
では、問題の週末の天気。
とりあえず、今朝発表の短期予報解説資料というプロ用に資料を見ると・・・・・

今日の晴天をもたらす高気圧が東海上へ遠ざかってしまいますが、明日夜には朝鮮半島付近に次の高気圧がやってきます。
この高気圧が、日本付近にやってくればイイんですけど、どうも朝鮮半島付近でコースを北東に変えて、日本までやってきそうもない雰囲気。

忘れかけていた秋雨前線の残骸がゆーっくりと北上して、西日本南岸から雨模様。
低気圧によるメリハリある雨というわけじゃないので、例によって計算値が微妙に変化しそうですから、今から週末の行楽をあきらめる必要はないと思いますけど、コマメに予報と実況を把握して、天気を見方につけたいところです。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです)
新ブログ URL
大晦日~元日~2日の天気と初日の出(12月31日)
今日は冬型、大晦日は穏やかに(12月30日)
前線通過、今夜から再び冬型へ(12月29日)
冬型緩むも次の寒波が・・(12月28日)
年末年始の空模様・・年末にかけテンポ早く(12月27日)
大晦日~元日~2日の天気と初日の出(12月31日)
今日は冬型、大晦日は穏やかに(12月30日)
前線通過、今夜から再び冬型へ(12月29日)
冬型緩むも次の寒波が・・(12月28日)
年末年始の空模様・・年末にかけテンポ早く(12月27日)
Posted by kasayan at 07:00│Comments(3)
│雑記
この記事へのコメント
こんばんは。
昨日の天気の話になってしまうのですが、
高知空港の予報(TAF)で約30ktのガストとなっていました。
高松や岡山ではそういった予想はなく、高知ではよく見かける印象です。
理由としては、昨日のような北よりの風の場合、
高知空港の北側が山なので地形的にそうなるのではないかと予想しています。
ただ、岡山も地形的に高知と似ていますが、このような予報はないので
矛盾を感じます。
プロの視点からアドバイスいただければありがたいです。
よろしくお願いいたします。
昨日の天気の話になってしまうのですが、
高知空港の予報(TAF)で約30ktのガストとなっていました。
高松や岡山ではそういった予想はなく、高知ではよく見かける印象です。
理由としては、昨日のような北よりの風の場合、
高知空港の北側が山なので地形的にそうなるのではないかと予想しています。
ただ、岡山も地形的に高知と似ていますが、このような予報はないので
矛盾を感じます。
プロの視点からアドバイスいただければありがたいです。
よろしくお願いいたします。
Posted by DK at 2011年10月27日 21:06
>>DKさん
こんばんは。
25日、26日(UTC)のTAFを見ると、軒並みG30~28KTですね。
アメダスを見ても、高知空港付近だけが特に風速が強くなっていたようです。
高知と岡山の地形がイマイチ頭に入っていなかったので、中国山地と四国山地をGoogleEarthでじっくり見たのですが・・・・・
強いて言えば、高知空港の北側に南北の谷があるので、ベルヌーイの定理で吹きだしがあるのかな?という気がします。
それ以外に・・・・昨日正午(JST)の気圧配置を見ると、500hPaでは高知沖付近を渦度0の線(強風軸)が通過し、トラフが通過しています。
また、局地天気図(四国付近の局地的な実況天気図)を見ると、強風軸に対応して地上付近では、四国南岸の気圧傾度が大きくなっていて、さらに、高知湾に沿うように気圧の谷が発生しており、谷のラインが高知市を縦断していました。
他方、岡山付近は弱い気圧の尾根になり、瀬戸内海の気圧傾度はゆるんでいました。
したがって、気圧配置的に高知市付近に強風が吹きやすい状態が形成されていたのでは?と考えてみました。
また、高気圧の中心が西から東へ真横に移動したので、高知の強風も持続したのでは?
局地的な天気図は、各気象官署の気圧データをもとに、白地図に書く手法がオーソドックスですが、今ではコンピューターが毎時間、自動で作成してくれるので楽ちんです。
ザクッと見ただけなので、もっと考察できることがあるとは思いますが・・・・こんなところでイイでしょうか?
こんばんは。
25日、26日(UTC)のTAFを見ると、軒並みG30~28KTですね。
アメダスを見ても、高知空港付近だけが特に風速が強くなっていたようです。
高知と岡山の地形がイマイチ頭に入っていなかったので、中国山地と四国山地をGoogleEarthでじっくり見たのですが・・・・・
強いて言えば、高知空港の北側に南北の谷があるので、ベルヌーイの定理で吹きだしがあるのかな?という気がします。
それ以外に・・・・昨日正午(JST)の気圧配置を見ると、500hPaでは高知沖付近を渦度0の線(強風軸)が通過し、トラフが通過しています。
また、局地天気図(四国付近の局地的な実況天気図)を見ると、強風軸に対応して地上付近では、四国南岸の気圧傾度が大きくなっていて、さらに、高知湾に沿うように気圧の谷が発生しており、谷のラインが高知市を縦断していました。
他方、岡山付近は弱い気圧の尾根になり、瀬戸内海の気圧傾度はゆるんでいました。
したがって、気圧配置的に高知市付近に強風が吹きやすい状態が形成されていたのでは?と考えてみました。
また、高気圧の中心が西から東へ真横に移動したので、高知の強風も持続したのでは?
局地的な天気図は、各気象官署の気圧データをもとに、白地図に書く手法がオーソドックスですが、今ではコンピューターが毎時間、自動で作成してくれるので楽ちんです。
ザクッと見ただけなので、もっと考察できることがあるとは思いますが・・・・こんなところでイイでしょうか?
Posted by kasayan
at 2011年10月27日 22:03

kasayan様
ご回答ありがとうございます。
天気図を見直してみました。
気圧の谷には気づいていたものの、渦度0線はノーマークでした。
今後は高渦度域だけではなく、渦度0線にも注目していきます。
ご回答ありがとうございます。
天気図を見直してみました。
気圧の谷には気づいていたものの、渦度0線はノーマークでした。
今後は高渦度域だけではなく、渦度0線にも注目していきます。
Posted by DK at 2011年10月29日 22:20