2011年10月08日
秋晴れ三連休初日、関東は夜から雲広がり・・(10月8日)

今朝の菅平・・・秋が深まり、空気が澄みきってくると、長野市内から見る菅平の景色はますます美しくなってきます。
今朝の菅平の気温は0.6℃(5時20分)・・・全国で5番目に低い気温。

日本付近は移動性高気圧の晴れエリア。
放射冷却が発生していて、寒気の雲(毛布)に覆われた北海道より気温が低くなっているようです。
移動性高気圧の晴れエリアが連休中は日本を覆う・・・ということで、「行楽日和の三連休」というイメージが強いと思いますが、いくら移動性高気圧に覆われても、高気圧の端っこや、弱い部分では雲や雨のイタズラがありますから、そんなイタズラの様子をチェックしておきましょう。

空模様は、空気の湿り気と気温、そして空気の流れで決定されますが・・・今日は秋の空気と晩夏の空気のせめぎ合い(沖縄方面)と、秋の空気が夏の暖かさを残す海から水蒸気を受け取って流れ込む(関東方面)・・・という二つの原因で雲や雨が秋晴れエリアにイタズラします。
今日、日本付近にある二つの空気・・・・

移動性高気圧が運んできた冷たくて乾燥した空気が日本を覆い、晩夏の暖かく湿った空気は沖縄や小笠原方面の南海上に。
二つの空気がせめぎ合う沖縄方面は大気不安定・・・・特に先島諸島方面でスコールがありそうです。
一方、関東方面・・・三陸沖まで南下した冷涼乾燥空気は、夏の暖かさを持った海水から水蒸気を受け取って冷涼湿潤空気に変容します。
この冷たく湿った空気が、高気圧の東側に吹いている北東~南東の風に乗って関東に流れ込み、夜から雲が拡大。
さらに、関東方面は二つの移動性高気圧の中心の間(弱い気圧の谷)に入って、風が集まりやすく、上昇気流が発生して南岸に弱い雨雲まで発生・・・・一昨日、昨日に掲載したGSMシミュレーションのアニメでも計算されていましたよね。
空気を集め、雲を雨雲まで発達させてしまうパワーは上空の気圧の谷からやってきます。

低気圧を急速に発達させるような深い気圧の谷ではありませんけど、浅い上空の気圧の谷が今夜関東付近までやってきます。
この気圧の谷が地上付近に、反時計回りの低気圧性の空気の流れを起こすパワーを与えて雨雲を作ります。
以上、二つの雲や雨のイタズラで、今日の具体的な空模様はどうなるんでしょうか?
今日は、地上から上空の雲の様子もいっしょにアニメにしてみました。

関東付近に、アリャリャという感じで雲がかかってきます。
大げさにするような雲じゃありませんけど、関東南部の沿岸部では、夜遅くから明朝にかけて雨が降る所があるかも?
このアニメを参考にしつつ、ご自分の頭上の天気は、府県天気予報の予報文で確認してみてください。
お近くの地方気象台の予報官は、アニメと同じシミュレーションを見てどんな予報を作ったんでしょうか?
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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Posted by kasayan at 06:33│Comments(0)
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