2011年07月16日
台風6号予想進路と雨と風、局地的雷雨続く(7月16日)
今日も台風6号・・・・予想進路と、予想進路よりずっと大切な「何が起こりそうなのか?」についてチェックしておきます。


一昨日から掲載しているGSMという計算値は一貫して日本の南岸をかすめるように台風を東進させており、当初、西日本上陸・北上を示唆していた米軍の計算値も南岸東進に変化してきていますから、この線で、コースは固まってきたようです。
となると、南岸には台風の暴風・強風域がかかるとともに、台風に反時計回りの吹き込む風が非常に湿った空気を台風の前面に運び込み、大雨の嵐になるおそれがでてきます(昨日も書きましたが高潮もですね)。
その様子(風:矢ばね、強雨:赤エリア)もアニメにしてみましたが、台風の中心が計算値より南北に100キロ程度ズレて通過した場合、自分の頭上の風はどのように変化するのか?雨はいつごろから強まり始めるのか?を安全マージンをとってイメージしておかれるのが良いと思います。
なお、一般的な予想進路図は観測結果にもとづいて時々刻々と変化するものですから、最新の情報をチェックする必要があります。
ブログのような書きっぱなしの情報源にそのまま転載するのはかえって不親切、不適切ですから、最新の予想進路図をチェックした上で、上のアニメを頭の中で適宜修正してイメージするようにしてください。
気象庁5日間進路予想: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh5.html
米軍進路予想図: http://www.usno.navy.mil/NOOC/nmfc-ph/RSS/jtwc/warnings/wp0811.gif
(米軍進路予想図(JTWC)の表示時間は世界標準時なので、+9時間してください)
そして・・・台風によって、目先に問題になりそうな沿岸の波浪の高まりの様子。

今朝の段階では2メートルそこそこの波が予想されていますが、明日の夜には5メートル前後の波が太平洋岸に押し寄せてきます。
あれよあれよという間の高まりですから・・・・いわずもがなですね。


(今夜24時、台風6号の暴風域、高相当温位域(暖湿気の多いところ)立体予想図)
ということで、台風の次は、今日の天気をチェックしておきましょう・・・・台風だけでちょっと疲れちゃいましたけど・・・・・

昨日の記事と全く同じ書き込みになりそうなので、短期予報解説資料というプロ用の資料の中から、簡単な解説図を抜粋しておきました。
ようは・・・今日も前線のかかる北海道を除いて、太平洋高気圧の覆われて、ジリジリの晴天。
気温上昇によって、山沿いを中心とした局地的な雷雨のおそれ・・・・ということになります。
で・・・今日も、一応・・・雷雨の予想はしておきますが・・・・・


昨日の予想も偶然?そこそこ当たっていたと自負しているのですが・・・・今日はますます分からないというのが本音です。
基本的に日本付近は太平洋高気圧の下降流エリア・・・・(相対的ですけど)乾燥した空気に覆われています。

つまり雨の原料が少ないので、モクモクと雲がわいても夕立の雨に至らない場合も非常に多いわけです。
少ない雨の原料がどこに集まって雨にまで至るのか?ただでさえ、計算値の限界を越えた無茶な予想をしているわけですから、ますます難しいというのが本音。
もっとも、雷雨に至らなくても落雷のおそれはあるわけですから、あくまで落雷を避けるという目的のひとつの目安にしてみてください。
ところで話は変わりますが・・・昨日、チャンスに恵まれて、長野県の放射線観測施設と世界でも有数の松代の精密地震観測所を見学することができました。
東日本大震災のデータなども見てきましたが、いずれこのブログでご紹介したいと思います。


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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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Posted by kasayan at 06:23│Comments(0)
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