2011年07月11日
西日本中心の雷雨、東日本も局地的な雷注意(7月11日)

千曲川の河川敷の滑走路と飯綱山、戸隠山

積雲の横を飛ぶグライダー
昨日・・・・43分間だけでしたけど・・・本当に久々に長野の空を飛んできました(Kasayanは訓練生です)。
ぽっかりと浮かぶ綿雲を真横から観察しつつ、志賀高原や北信五岳に湧きあがる積雲や雄大積雲の様子を眺めてきましたが・・・雷雲の発達の様子は上空からチェックするのが一番ですね。
風の収束をイメージしつつ、積雲の発達の様子を広い視野で観察できるんですから・・・・
とはいえ、××才の手習いで始めた操縦練習に神経の99%以上を使っているので考察まではとてもとても・・・。
一度、雲の観察だけを目的に空を飛んでみたいな・・・
ところで、昨日も雷雲の発生を予想してみたので、その結果から。

昨日掲載した予想図と対比して見ると、発生場所については比較的良い結果になっていたと思います。
もっとも、発達の程度については、長野県北部の雷雲の発生はかなり局地的で、一昨日のように長時間発達し、盆地上空まで流れ込むほどのものではありませんでした。
総じて、降水については気象庁の計算値は過大だったと思います(気象庁の予報も実況にもとづいて11時発表、17時発表の予報の順に雨の予想を少なく修正していました)
たぶん暖湿気の流れ込みの程度とその場所が影響しているのじゃないかと思うのですが・・・・その理由をずーっと考えていたら・・・今日の天気チェックの時間が足りなくなってしまったので、今日も雷雨の予想を中心にザックリと検討します・・・ゴメンナサイ。
まずは、今日の気圧配置・・・・といっても、昨日の天気図と大きく変化はないので、短期予報解説資料というプロ用の資料から簡易図を抜粋。

ポイントは、九州方面に流れ込む暖湿気の量が多くなるということと、中部地方の山岳を中心に雷雨発生のおそれがあるということ。
さらに特記するとすれば、九州・四国上空に寒気が流れ込み、大気の不安定が増して、このあたりの雷雲の発生がパワーアップするということです。

昨年の記事にも書きましたが、九州や四国方面に流れ込む寒気はUCL(Upper Cold Low)といって、南から流れ込む特殊な寒気。
大気のダイナミックな動きを感じさせてくれるモノ・・・興味のある方は「Upper Cold Low」で検索してみてください。
で・・・・猛暑の今日の風の様子と雷雨の発生場所は?


UCLと暖湿流が作用する九州・四国では降水が広範囲で計算されていますよね。
あとは、東日本の内陸山沿い付近。
繰り返しになりますけど、赤の点線の場所・・・風の収束や、山肌で強制的に空気が上昇させられる場所で雷雲が発生しやすいということです。
発生の時間も、同時ではなく、場所ごとに異なります。
(そのため、あえて雷雨発生が顕著になる時間の図のみでチェックし、時間毎のアニメにはしていません)
したがって、実況監視・・・・つまり気象レーダーや目視で雷雲の発生をチェックするときの目安程度に考えていただきたいと思います。
なお、発生した雷雲を流す上空3000m付近の風は南風・・・風速は弱いですから、発達したり、衰弱しながらゆっくりと北へ進むのでは?
最後は、15時の上空3000m付近の湿数・・・ モクモクの特に背の高い雲がみえそうな場所と考えてください(先の図の青色は降水域なので範囲が広くなります)・・・

ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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Posted by kasayan at 06:54│Comments(0)
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