2009年12月24日
天気予報は当たるのか?(12月24日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今朝の県内、プラスの気温・・・・氷点下の所は少数派になってます。

昨日吹いた南風で太平洋の暖かく湿った空気が県内に流れ込んで雲が空を覆ったこと・・・雲が毛布の役目をして地面付近の熱が上空に逃げなかったこと・・・が、その理由だと思います。

で・・・・今日の天気、毛布になった雲がいつ消えて、青空がどれだけ顔を出すか?がポイントになりそうです。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今朝は3つのエリア分け。
長野県は「のち 晴れ」エリアに入っています。
「のち」が付いているっていうことは、天気を悪くする要素が遠ざかる、消えるっていうことですよね。
次に、お隣のエリアが接近している場所に住んでいるのなら、隣のエリアの天気の影響があるんじゃないか?と疑ってみます。天気はデジタルに変化しませんから。
「のち 晴れ」エリアのちょっと北側の北陸は、弱い冬型エリアで太陽マークは見当たりません。
県北部の回復がちょっと心配・・・このあたりを気にしながらチェックしていきます。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

上で見た「のち 晴れ」エリアに入っている長野県内をズームすれば、南部は「のち」じゃなくて初めっから太陽マーク一発。
中部は「くもり」からスタートして晴れへ。
北部は「所により朝 まで雪」からスタートして晴れへ。
北部ほどスタートラインが悪条件。
だから、中部で晴れ間が出るのは「朝 から」で、北部が晴れてくるのは「昼前 から」。
上の全国の天気予報で見た「のち 晴れ」の傾向が、予報文を読んでちょっと具体化してきました。
やっぱり弱い冬型エリアのお隣、北部の回復がアヤシイ・・・・本当に昼前(9時~12時)に回復するの?晴れまで回復するの?あたりがチェックポイントになりそうです。
もっとも、中部や南部は、南へいくほど予報はガチンコ。
お隣の県の天気マークも基本的に晴れベースですから、”日中は!”あまりアヤシさを感じません。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
で・・・予報のアヤシサをチェックするために、天気図で天気を悪くする原因が何かをチェックします。
まず、テレビの天気予報の解説に出てくるであろう内容をまとめておきます。

本当は実況天気図と予想天気図を、専門天気図で見比べて考えるんですけど、今夜9時の予想天気図に天気を悪くする要素の変化を書き込んでいます。
アニメを見てのとおりですが、予報のスタートライン・・・今朝県内を覆っている雲の一つは、低気圧から延びる寒冷前線の雲。
ただ、前線といっても本体は太平洋上で、その延長線上の雲ですから、たいしたものではありません。
むしろ、低気圧が東へ進むタイミングで一時的に西高東低、冬型の気圧配置になって、日本海に発生する雪雲が県内に流れ込んだものがくもりの原因と思われます。
この雲の動向が、今日の予報のアヤシさのチェック項目。
オマケですけど、西日本の太平洋側の低気圧と前線の雲・・・・東へ進んでいます。
これが今夜遅くから明日にかけて南部に影響してきそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。

予報のアヤシさの原因は日本海で発生する雪雲。
今日の北部、予報では太陽マークがついていますが、その出番は「昼前 から」。
そこで、気象台の予報官も使っているMSMというプログラムの降水予測の計算値をチェックしてみます。

昼にはすっかり降水(雪・雨)エリアが消えています。
この降水エリア、低い所にある雲に対応していますから、どんよりした雲は昼前にはまず消えそう。
じゃ・・予報どおり晴れるのか?・・・・それって青空になるの?なるとしてどんな青空?
これを確認してみたくて、昨日の夜の記事で上空の湿度と空の色の関係を調べてみたわけです。
これが今日正午の県内上空の(相対)湿度。

青いところほど湿度が高いところ。
中層、北アルプスてっぺん付近の空気は乾燥。下層の空気も一昨日のコバルトブルーの空のときと比較して湿っているというほどではありません。
ただ、上空5400m付近の空気はそれなりに乾燥していますが、矢印の方向で次第に湿ってくる傾向。
昨日のデータと見比べると、晴れといっても良いと思います。
どんな青空になるの?・・・これは、まだまだ情報の蓄積をしなくては予想などはできませんが、あえて無理をして考えてみると・・・上空の湿度は南部から次第に高くなる傾向ですから・・・・コバルトブルーの青空までは回復せずに・・・県内南ほど太陽の輪郭がぼんやりするような感じに・・・・なるんじゃないかな?
ということで、今日も予報は当たると考えますが、スカッとした晴れまでは期待しない・・・と考えます。
もしはずれるとしたら、北部がくもりで終わるという程度でしょう。
どうなるのかな?・・・・空の色・・・
1、今日の一言
今朝の県内、プラスの気温・・・・氷点下の所は少数派になってます。

昨日吹いた南風で太平洋の暖かく湿った空気が県内に流れ込んで雲が空を覆ったこと・・・雲が毛布の役目をして地面付近の熱が上空に逃げなかったこと・・・が、その理由だと思います。

で・・・・今日の天気、毛布になった雲がいつ消えて、青空がどれだけ顔を出すか?がポイントになりそうです。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今朝は3つのエリア分け。
長野県は「のち 晴れ」エリアに入っています。
「のち」が付いているっていうことは、天気を悪くする要素が遠ざかる、消えるっていうことですよね。
次に、お隣のエリアが接近している場所に住んでいるのなら、隣のエリアの天気の影響があるんじゃないか?と疑ってみます。天気はデジタルに変化しませんから。
「のち 晴れ」エリアのちょっと北側の北陸は、弱い冬型エリアで太陽マークは見当たりません。
県北部の回復がちょっと心配・・・このあたりを気にしながらチェックしていきます。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

上で見た「のち 晴れ」エリアに入っている長野県内をズームすれば、南部は「のち」じゃなくて初めっから太陽マーク一発。
中部は「くもり」からスタートして晴れへ。
北部は「所により朝 まで雪」からスタートして晴れへ。
北部ほどスタートラインが悪条件。
だから、中部で晴れ間が出るのは「朝 から」で、北部が晴れてくるのは「昼前 から」。
上の全国の天気予報で見た「のち 晴れ」の傾向が、予報文を読んでちょっと具体化してきました。
やっぱり弱い冬型エリアのお隣、北部の回復がアヤシイ・・・・本当に昼前(9時~12時)に回復するの?晴れまで回復するの?あたりがチェックポイントになりそうです。
もっとも、中部や南部は、南へいくほど予報はガチンコ。
お隣の県の天気マークも基本的に晴れベースですから、”日中は!”あまりアヤシさを感じません。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
で・・・予報のアヤシサをチェックするために、天気図で天気を悪くする原因が何かをチェックします。
まず、テレビの天気予報の解説に出てくるであろう内容をまとめておきます。

本当は実況天気図と予想天気図を、専門天気図で見比べて考えるんですけど、今夜9時の予想天気図に天気を悪くする要素の変化を書き込んでいます。
アニメを見てのとおりですが、予報のスタートライン・・・今朝県内を覆っている雲の一つは、低気圧から延びる寒冷前線の雲。
ただ、前線といっても本体は太平洋上で、その延長線上の雲ですから、たいしたものではありません。
むしろ、低気圧が東へ進むタイミングで一時的に西高東低、冬型の気圧配置になって、日本海に発生する雪雲が県内に流れ込んだものがくもりの原因と思われます。
この雲の動向が、今日の予報のアヤシさのチェック項目。
オマケですけど、西日本の太平洋側の低気圧と前線の雲・・・・東へ進んでいます。
これが今夜遅くから明日にかけて南部に影響してきそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。

予報のアヤシさの原因は日本海で発生する雪雲。
今日の北部、予報では太陽マークがついていますが、その出番は「昼前 から」。
そこで、気象台の予報官も使っているMSMというプログラムの降水予測の計算値をチェックしてみます。

昼にはすっかり降水(雪・雨)エリアが消えています。
この降水エリア、低い所にある雲に対応していますから、どんよりした雲は昼前にはまず消えそう。
じゃ・・予報どおり晴れるのか?・・・・それって青空になるの?なるとしてどんな青空?
これを確認してみたくて、昨日の夜の記事で上空の湿度と空の色の関係を調べてみたわけです。
これが今日正午の県内上空の(相対)湿度。

青いところほど湿度が高いところ。
中層、北アルプスてっぺん付近の空気は乾燥。下層の空気も一昨日のコバルトブルーの空のときと比較して湿っているというほどではありません。
ただ、上空5400m付近の空気はそれなりに乾燥していますが、矢印の方向で次第に湿ってくる傾向。
昨日のデータと見比べると、晴れといっても良いと思います。
どんな青空になるの?・・・これは、まだまだ情報の蓄積をしなくては予想などはできませんが、あえて無理をして考えてみると・・・上空の湿度は南部から次第に高くなる傾向ですから・・・・コバルトブルーの青空までは回復せずに・・・県内南ほど太陽の輪郭がぼんやりするような感じに・・・・なるんじゃないかな?
ということで、今日も予報は当たると考えますが、スカッとした晴れまでは期待しない・・・と考えます。
もしはずれるとしたら、北部がくもりで終わるという程度でしょう。
どうなるのかな?・・・・空の色・・・
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
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Posted by kasayan at 08:03│Comments(0)
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