2010年10月18日
典型的な秋晴れ、北海道はいよいよ初冬(10月18日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

今朝目覚めて、ちょっと肌寒いかな?と感じられた方・・・いらっしゃいますよね?

今朝の気温・・・寒気が南下している北海道より、長野県の高原のほうが気温が低く氷点下。
長野県でも高い山では氷が張ったかもしれません。
秋晴れで熱が空に逃げる、放射冷却。
この秋一番の冷え込みのようです。
秋が急速に深まる・・・という言葉がピッタリのこの秋ですね。
日本海には寒気による筋状の雲・・・モドキが発生しはじめています。


おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

北海道の日本海側を除いて、晴れマーク優先の天気分布(台風モードの沖縄は・・・・)。
東海や関東で「のち くもり」になっていますけど、予報文を読むと、「のち」のタイミングは「夜」ですから、日中は晴れと考えてよいでしょう。
ということで・・・今日のチェックポイントは、晴れマークじゃない北海道の日本海側の傘マークの理由と他のエリアへの影響ということになりそうです。

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

関東方面の「のち くもり」のタイミングは「夜」。
上越は「のち 晴れ」になっていますけど、曇りの時間帯は「朝晩」。
結局、東日本の日中は晴れということになりそうですね。
あとは・・・特にこの絵から読みとることはないでしょう・・・・

予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |

寒気がそこそこ南下してきて、西風が強まってくると、”西高東低”という表現を使ってもイイかなという気持ちになってきます。
北日本、朝のうちは、西高東低・・・夜になると南西高北東低へと変化。
北海道の西の海上では強くて冷たい風が吹きつけて、いよいよ冬・・・という気配。
一方、東日本・西日本は、大陸から張り出してくる高気圧・・・まさに秋の典型的な大陸生まれの高気圧に覆われて秋晴れです。

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

昨日より極端に・・・というわけではありませんけど、北海道の北部・・稚内付近上空に-30℃の寒気が南下してきます。
地上付近の気温さえ低ければ平地でも余裕で雪になるだけの一級の寒気。
なら、地上付近は?

上空1500mで0℃のラインが東北北部まで。
少なくとも、ちょっと高めの峠道などでは余裕の雪。
平地でもチラチラと雪が舞う可能性はありそうですね・・・北海道と東北北部では・・・・
もちろん、いくら寒気が南下してきても、降るモノがなければ雪になりませんけど、上の衛星画像で見たように、寒気に南下によって、比較的水温の高い日本海から水蒸気が供給される可能性は十分。
特に日本海側中心に注意・・・・北陸・東北日本海側では雪ということはないと思いますが、予想外に、冬の雪雲のような雲が日本海から迫ってくる可能性はあるかもしれませんね。
雨までは?

南に突き出ているため前線の影響を受けやすい紀伊半島・・・くもりを通り越して、夜には小雨の可能性も。
三重県南部の予報文にはきちんと「夜 雨」と書かれていました。

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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Posted by kasayan at 07:28│Comments(0)
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