2010年07月26日
天気予報は当たるのか?(7月26日)今日も夕立予想?

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

これ、昨日、長野市内から松代・・遠くは美ヶ原方面をみた写真。
左側はモクモクの雷雲ですけど、右型はボンヤリとした薄曇りになっていますが、撮影時間はたった1時間ちがうだけです。
長野市街地では夕立の雨は降りませんでしたが、いきなり空が雲に覆われて、夕立くるぞ!!と思われた方も多かったのでは?

これは同時刻の気象衛星の可視画像(普通の写真と同じ。テレビでは赤外画像です)。
モクモクと上空に立ち昇った積乱雲のアタマの部分が、上空の強い風に流されて、たった1時間で関東甲信地方全体を覆っていたことがわかります。
地上付近の空気の流れの影響で上昇気流ができ、雷雲発生。
上空3000m・・・北アルプスの頂上あたりの風で雷雲が流され、さらに上空の風によって雷雲のてっぺんがバラける・・・・・
この夏、かなり雷が発生しそうですから、夏休みの自由研究・・・・雷雲の観察・・・なんてお子さんに勧めてみてはどうですか?
いまどきの小学生ですから、デジカメで空の写真をとって、衛星画像と対比してみるなんて・・・イイと思うんですけど。
16時15分追記:計算上の風の収束エリアや、降水の予想エリアとは無関係に、雷雲発生・・・ゲリラ豪雨なんていいますけど、埼玉県春日部付近で発生しています。今朝の計算値でも、12時初期値の最新の計算値でも計算されていませんでした。遠くから流れてくる雷雨と違って、春日部周辺で発生して、発達。最新のXバンドレーダーなどで、小さな兆候が現れたら用心する・・・という方法しか対応できないですね・・・こうなると。
Xバンドレーダー:http://www.river.go.jp/xbandradar/nowcast_top_kanto01.html
東京アメッシュ:http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

各地の天気マーク、拡大して載せてあります。
こうやって見ると、結構傘マークがついているんですよね。
この傘マークは全部夕立の予告・・・・夕立マークといえそうです。
雷については、各地の予報文を読んでみましょう・・・たぶん傘マークのところには雷の文字もついていると思います。
予報文(原文): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

こちらの傘マーク・・・もちろん夕立マークですけど、関東中心、それも埼玉以北や神奈川西部がメインです。
今日の天気予報・・・たぶん「山沿い中心に」という解説があると思いますが、傘マークの分布を見ただけでその傾向がわかります。
長野県は傘マークがないので、関東ほどは広いエリアで夕立にはならないということですけど、予報文にはキチンと「雷」の文字。
今日も一応、「所により」がどこか?その傾向は検討しておきます。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

西日本の概況には「高気圧に覆われて概ね晴れますが、上空の寒気と強い日射の影響で・・・」と書かれていました。
関東付近の概況は「高気圧が本州付近に張り出しますが、東日本では上空の寒気の影響を受ける見込みです」と書かれています。
予報官のキモチとしては、西日本は上空の寒気だけじゃなくて、猛暑の影響もスゲーんだよということを言いたいんでしょうね。
もちろん、東日本の予報官にしてもそうでしょうけど、関東付近の今日の予想気温に35度以上の数字は少なくなっていますから、ここ数日との比較で、猛暑の影響については書かなかったんでしょう・・・たぶん。
そんな予報官のキモチを想像しつつ、アニメを作ってみました。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
東日本の予報官のキモチを尊重したわけじゃないですけど、西日本にも東日本にも共通のポイント・・・上空の寒気の様子から・・・・

-6℃以下の寒気は日本上空に残ります。
ということは、今日も引き続き大気不安定。
上昇気流が発生すると、暖かく軽い空気は、冷たくて重い空気の中をグングンと上昇して・・・雷雲発達。
ということで、雷雲発生のキッカケ・・・上昇気流が発生しやすい場所をチェック。

昨日とほぼ同じ・・・長野県中部付近に吹き込む空気が合流する場所が中心。
関東付近では、日本海の海風と、関東平野奥深くまで流れ込む海風が山にぶつかる北部の山岳地帯。
もちろん、これらのエリア以外でも、ヒートアイランド現象だとか地形の影響などで、上昇気流は発生します。
12時55分追記:12時前から雷雲が発生し始めています。発生開始の場所は、上の計算値とほぼ一致しています。下のレーダー画像に赤のラインを引いたあたりで雷雲発生中。風が集まる場所です。黄色のラインがこれから雷雲が発生する可能性が高そうな場所。雷が気になる方は、昨日の記事に掲載したおすすめレーダーでチェックしてください。

で・・・・上昇気流が発生して、発達した積乱雲を押し流す中層・・・3000m付近の流れをチェック。

ほぼ西風。
長野県付近や秩父付近で発生した積乱雲は関東平野へゆっくりと流れていきます。
一方、関東北部で発生した積乱雲は、昨日同様茨城県方面には流れやすいものの、南部へは流れにくい傾向。
南から吹き込む海風が弱まる夜には、多少南下する傾向にもなりますが、むしろ、山梨県付近で発生した雷雲がどうながれるか?ということにかかっているように思います。
「山沿い中心」と言われる所以ですね。
次は、いつものように具体的な雨の様子。


上でチェックした積乱雲の発生エリアと流れに沿った形で降水が計算されていますよね?
ということで、今日もまた・・・ここ数日ずーっとですけど、天気予報はあたります。
俺のところじゃ降らなかったぞ!とおっしゃる方・・・・昨日の予報を見てください・・・・「所により」って書いてありませんでしたか?
午後、夕立が始まったら、あとは実況監視が一番。
おすすめのレーダー(携帯含む)のURLは昨日の記事に掲載してあります(ココをクリック)。
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kasayangw@yahoo.co.jp
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
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Posted by kasayan at 07:04│Comments(1)
│今日の天気予報は当たるのか?
この記事へのコメント
おはようございます。コメントへのお返事、ありがとうございました。埼玉の記事が少なくても、とてもわかりやすく、大変参考になっています。それより加須を知って頂いていて嬉しいです。埼玉でもマイナーな市ですので(笑)仰るとおり、埼玉は関東の南部なのか、北部なのか、わからないことが多いです。当地は北東部に位置してますので、よけいに難しいです。
今日も不安定な天気になりそうですね。昨日、一昨日と夕刻の書入れ時に雷雨に見舞われ、来客にも影響がでてしまいました。まぁ、めげずに仕事頑張りますか。そろそろ商いに出発いたします。今後もよろしくお願いいたします。
今日も不安定な天気になりそうですね。昨日、一昨日と夕刻の書入れ時に雷雨に見舞われ、来客にも影響がでてしまいました。まぁ、めげずに仕事頑張りますか。そろそろ商いに出発いたします。今後もよろしくお願いいたします。
Posted by 埼玉加須市 at 2010年07月26日 07:44