2010年07月18日

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 今朝の地球・・・・北海道付近に梅雨前線の名残の雲の帯。
日本付近は太平洋高気圧の晴れのエリアに入ってきました。
 昨日、西日本・東日本の広いエリアで梅雨明けの発表がありましたが、各地で夕立が散発
 ゴロゴロの雷雨の後にスカッと晴れた今朝のほうが梅雨明けというイメージにはピッタリだと思いませんか?
 特に夕立があったエリアでは・・・・・

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 連休初日に梅雨明けの発表があれば、さっそく行楽へ・・・という強い期待に後押しされて、早めの梅雨明け発表をしたのかもしれません。

 としても・・・・・今日は夕立・・・大丈夫なんでしょうか?

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。


天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 今朝は、ちょっと変わったエリア分けをしてみました。
 各地の管区気象台(中心になるお役所)が発表している概況文の中に書かれているコトバをピックアップしてあります。
 日本各地の天気マークと対応させると、なんでそのマークがついているのか?という理由が見えてきます。
 そして、これをひとまとめの文章にすると・・・・あら不思議・・・・お天気キャスターの解説になっちゃいます。
 下に掲載した予想天気図のアニメで、これらの概況を図でまとめてみました。

 また、予報文に「雷」の文字があるエリアに雷マークをつけておきましたが、今日も夕立が予想されているところが結構多いですよね。

3、長野県の予報
 長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。


天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 久々にシンプルな予報文。
 「雷」の文字はありません
 じゃあ、夕立はないの?ということになりますが、山の多い長野県・・・・梅雨明け十日は登山客のピークですが、山は別に考えなくちゃなりません。
 気温急上昇の長野県・・・上で見た仙台管区気象台の概況には「不安定」と書かれていますし、大阪管区気象台では「上空の寒気」なんてコメントもあります。
 詳しくチェックしてみましょう。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 上の全国天気のエリア分けと照らし合わせてみると、わかりやすいと思います。
 北と南の天気が悪め・・・・真ん中の関東甲信越付近が「比較的」安定という感じです。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 上のアニメに書き込んだことを、専門天気図で詳しくイメージしてみましょう。

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 上の図、太平洋高気圧の上空の部分・・・頭・・・が東日本へ
だから、東日本は比較的安定した晴天になるんですね・・・・もちろん猛暑ですけど。
 一方、北海道付近には上空の気圧の谷接近。
本州が梅雨明けしたころ、北海道では一時的に梅雨のような天気になりますが、つい先日まで本州付近にあったこの谷が北海道を通過するようになるからです。

 一方下の図、上空の寒気が北日本に残ります。
 となると、不安定・・・という文字が浮かんできますよね。

 さて、今度は地上付近の暖湿気の様子。

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 すっかりレギュラーになった相当温位図ですが、湿った空気のメインの流れは北朝鮮方面
日本付近は緩やかに湿った空気が流れ込むという感じです。
 その場所は九州南部や四国南岸
 こっちは、上空の寒気というより、相対的に「湿った空気の影響で」・・・・上で見た概況と同じですね。

 ということで、具体的な雨の様子をみていくと・・・・

天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


 やっぱり午前中より、午後のほうが夕立の可能性大
 東北方面、あまり降水が計算されていませんが、昨日は計算されていなくても夕立大発生・・・・だから今日は?マークをつけておきました。

 そして、長野県付近は、八ヶ岳方面で局地的な雷雨が予想されています。
 ちょうどそのあたりで、風が集まったり、八ヶ岳の斜面を風が昇って上昇流が発生・・・というメカニズムなんだと思いますが・・・・
 よっと風の向きが変わると、北アルプスをはじめ、他の山々でも夕立の発生が予想されます。
 他の資料では、北アや中アなどにも弱い降水が計算されています・・・・ので、梅雨明け十日といいますが、今日の山はちょっと注意モードかもしれません。

 今日の天気予報・・・はずれる要素が見つかりませんから、当たるということで良いと思いますが、予報はあくまでエリアの平均的な天気を意味します。
 局地的な山の雷雨は別と考えて用心してください。

 携帯で使えるオススメレーダー: http://i.river.go.jp/

 今晩、時間があったら・・・・時間があったらですが・・・梅雨明け10日の週間予報もチェックしてみたいと思います。

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  kasayangw@yahoo.co.jp
 可能な限り返信いたします。


天気予報は当たるのか?(7月18日)梅雨明け十日も山は注意


(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)



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