2010年07月10日
天気予報は当たるのか?(7月10日)梅雨の中休み
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
昨夜は、お隣の富山県で、「記録的短時間大雨情報」なんてものが発表されて、午後8時には富山県氷見市付近で約90ミリの「猛烈な雨」が降ったようです。
天気予報の用語では、
※「激しい雨」は1時間に30mm以上50mm未満の雨
※「非常に激しい雨」は1時間に50mm以上80mm未満の雨
※「猛烈な雨」は1時間に80mm以上の雨
と決められていて、「猛烈な雨」以上の表現はないですから、トップクラスの雨ということですね。
さて、下の六コマの天気図は、梅雨明け前のこの先一週間の天気図。
週間予報を作成するために使われる専門天気図の一つで、8日21時の観測値をもとに作られた図なのでちょっと古い情報ですが・・・

網かけの部分が雨の可能性が高いエリアなんですけど、ずーっと全国的に雨の降りやすい状態が続いていて、梅雨がないといわれている北海道も雨模様。
梅雨前線の雨・・・梅雨末期の大雨パターンというヤツです。
今朝もこれと同じ天気図が午前8時頃までには発表されるはずですが、最新の計算値も同じ傾向を示していたら・・・・九州南部を除いて夕立の雨ばっかりだった今年の梅雨の雨が、いよいよ梅雨末期の本格的な梅雨前線の雨に変化する可能性が高くなったといえます。
これまでは短時間の強い雨に注意・・・でしたけど、来週は強い雨が降り続くことに注意・・・に変化・・・ぜひご自分でチェックしてみてください。
週間アンサンブル: http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fefe19&cat=e3
今日、西日本や東日本は梅雨の中休み・・・「貴重な晴れ間になりそうですっ」・・・・っていうコメントが天気予報番組で乱発されるんだろうなぁ・・・北日本じゃそれどころじゃない所も多いんだけど・・・・
今朝の雨雲レーダーです。

2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

天気変化が大きいと、こうやってエリア分けがしやすくなります。
昨日も書きましたが、エリア分けをするのは、エリアの境目で予報がはずれやすいので、それをイメージするため。
各県の細かな天気マークまでチェックしながらエリア分けしたり、予報文や概況を読みながらエリア分けしたり方法は様々ですけど、これ、天気予報の確からしさを把握するおすすめの方法です。
簡単ですから、レジャーなんかで天気が気になるときには是非試してみてください。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

予報文を読んでみると、天気マークのイメージそのまんまですね。
まさに梅雨の中休み・・・・朝もかなりさわやかです。
ただ、お隣の新潟県・・傘マークがついています。
予報文を見ると・・・「くもり 時々 晴れ」ですから、それほどでもない・・・・「明け方まで雨」ですから、傘マークは基本的に朝だけっていうことですね。
ということは・・・・信濃町や飯山方面が晴れてくるのはちょっと遅めかも。
お隣の県の天気予報もチラッと横目で見るのもオススメです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

前線の動きが微妙な梅雨時・・普通の予想天気図よりこっちのほうが分かりやすくありませんか?
今日はイイとして、今夜以降、赤で塗った低気圧が日本海を進むのがポイント。
「今夜には早くも西から下り坂」・・・というコメントも天気予報でバンバン使われるんでしょうね。
なんか違う表現をしたいと思うのですが、なかなか・・・です。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
このブログではすっかり定番になってしまった、上空の天気図と寒気の様子。
地上の天気変化の目安になります・・・というのも、低気圧が発達するのかしないのか?の傾向は、この天気図で確認するしかないんですから(地上の予想天気図の計算値だけじゃ怪しいことも・・・)。

今日は北日本を通過する上空の谷と九州方面に接近する谷にはさまれた西日本・東日本は上空の気圧の尾根の下。
上空の気圧の谷が地上の低気圧に対応しているように、気圧の尾根は高気圧に対応。
天気の回復は上空の天気図にもはっきりと現れています。
オマケで曇りのエリアも書き込んでおきましたけど、多少雲は広がるとしても、基本的に晴れですね・・・西日本と東日本は。
そして、下の段、寒気も北日本へと移動・・・ゲリラ雷雨とかゲリラ豪雨が心配された不安定も解消傾向?
不安定のもう一つの原因、地上付近の暖湿気の様子もチェックしておきましょう。

昨日の記事の図も見ていただければ一目瞭然。
相当温位(雨の原料)がやや多めの黄色のエリアも南岸まで南下。
夕立の可能性はかなり低くなったといえそうです・・・・寒気が強まる北日本を除いて・・・
ついでに「早くも下り坂」の明日もチェックしておきますけど・・・・

いきなり九州方面に強い暖湿流(赤)が入ってきます。
今夜以降、「湿舌」って言葉も天気予報番組で使われるはずです。
16時15分追記:
大気不安定解消傾向・夕立の可能性は低くなった・・・という点については、訂正します。
日中、気温が上昇したせいで、内陸部で上昇気流発生。そこがヒートローとか熱低気圧と呼ばれる低圧部になって、日本海と太平洋側から風が吹きこんで強い上昇気流に成長。
内陸部で夕立が発生しています。もちろん、昨日のような激しい雨ではありませんけど、見過ごせない感じまで成長しちゃったので・・・・・

さて、続いては具体的な雨のエリア・・・に入って行きますが、どうせなら明日の夜まで12時間降水量でザット流れをチェック。

書きこんだコメントだけで十分だと思いますが、問題は明日の雨。
青で塗ったエリアの中、点線が混雑しているところが降水量が多いところですけど、湿舌がビローン?と西から延びてくる先の九州はかなり多め。
もちろん、大雨警戒モードですが、これが明日以降東に拡大。
長野県だって注意が必要になるかもしれません。
まあ、先のことは明日の朝にチェックするとして、今日の具体的な雨をチェック。


新潟県境付近の回復が遅いですね・・・・予報のイメージ以上に。
ただ夕立らしき雨はなさそうです。
ということで、今日の予報はまずはずれることはなさそうですが、北部県境付近の回復だけ遅いことは覚えておいてください。
北部に住んでいるなら、今日は南に遊びにいくほうが吉ですね。
明日日曜日の天気は、時間があれば・・・・ですけど・・・・今夜追記するなり、記事にするなりしてみます。
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Posted by kasayan at 06:08│Comments(0)
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