2010年06月27日

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 昨夕、むこう一週間の(あまり当てにならないかもしれない)週間予報をまとめておきましたので、興味がある方は昨日の記事もどうぞ・・・・・

 ということで・・・日曜日の朝、久々に午前4時まで書きものをしていたので、遅い目覚め。
 今日の予報は自体はさらりとまとめて・・・・・

 時々思い出したように書いているんですが・・・今朝発表の「短期予報解説資料」という気象庁発表のプロ用の資料に図と書き込みを加えたものを作ってみました。
 内容が簡単だったんで興味のある方はどうぞ・・・・

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。


 いくらなんでも、一応、今朝気象庁が発表した予報くらいは・・・

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?



3、長野県の予報
 長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。


短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


 ほぼ一日雨・・・・ということのようですねぇ・・・・・

 11時50分追記
  11時の予報は、北部中部「くもり 夕方 一時 雨」に訂正されました。
  前線が日本海に北上するにともなって、一時的に雨雲退散・・・レーダーもそんな感じ。
  午後はチラッとでかけようか・・・・

  
4、短期予報解説資料

 今朝発表の短期予報解説資料・・・内容がとてもシンプルで、プロ用というより、天気にちょっと興味がある方なら簡単にわかっちゃうような内容だったので、そのまんま使おうと思ったわけです。
 事前に知っておいたほうがよさそうな知識は二つだけ。
 ①地上付近に強い暖湿流が流れ込むと大気が不安定になって、雷雲モクモク・・短時間に強い雨
 ②500hPa(上空5500m付近)にトラフ(気圧の谷)がやってくると、その東側の地上で低気圧発生

 これだけなんで、図だけ挿入しますけど、文章にはそのまんま加筆もしないで行きます!!

*********短期予報解説資料 2010年6月27日03時40分発表*********

1.実況上の着目点
①梅雨前線が東シナ海から対馬海峡を通って、北陸地方にのびている。

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


前線に向かって暖湿気が入り、西日本から東日本にかけて、所々で雷を伴った激しい雨となっている。西日本を中心に24 時間降水量も多く、四国地方では400 ミリを超える、6 月としては記録的な大雨となっている所がある。

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②ボッ海付近には500hPa で-9℃以下の寒気があり、今後の動向には留意。

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
①梅雨前線は、FT36 にかけて東シナ海から対馬海峡にかけて停滞する。
東側は、FT36 頃までに東北地方にかかる。

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


 前線の南側では広い範囲で暖湿気(850hPa で336K 以上)が入り、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る所がある(1 時間30-50 ミリ前後)。

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


 地形による降水強化が予想される地域、前線に近い九州北部~東北地方日本海側を中心に降水量も多くなる。西日本~東北地方にかけては、落雷、突風、低地の浸水、河川の増水、土砂災害に注意。特に、これまでの雨量が多い西日本では、土砂災害、河川の増水やはん濫に厳重に警戒。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意。
②FT48 頃になると朝鮮半島付近に低気圧が発生し、梅雨前線の活動も活発になる。この低気圧の位置は、1 項②で注目する寒気中心を回る5820m 付近のトラフの予想により、位置ズレが見られるが、前線帯周辺での降水活動が活発になる予想は安定している。

短期予報解説資料(6月27日)あなたもキャスター?


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③北海道では、記録的な高温となった昨日(26 日)程ではないが、晴れて気温が上昇する。

3.数値予報資料解釈上の留意点
 最新のGSM を基本に、前線の位置を考えた。
 東北地方の24 時間降水量は西日本の実況などからも多いため、複数のイニシャルの値を含め検討する。降水分布は全般にはMSMの方が実況に近い。

4.防災関連事項[量的予報と根拠]
①大雨ポテンシャル(06 時からの24 時間:地点最大):東北地方日本海側・北陸地方・九州北部100-150 ミリ。 2 項の短時間強雨に留意。
②波: 西日本ではじめ風の強く吹く所で、最大3m。

5.全般気象情報発表の有無
 「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」を5時頃に発表予定。


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