2010年05月15日
天気予報は当たるのか?(5月15日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

今朝は長野市からも槍ヶ岳がクッキリと見えています。
空気が乾燥しているんですね。
そのため、放射冷却で今朝は昨日よりグッと冷えて、昨夕発表された予想最低気温より軒並み低い気温になっているようです。

今日で寒気の影響は終わりだと思いますけど、霜の影響はどうだったんでしょうか?
最後にドカンと気温が下がったので、ちょっと心配です。
今日明日の寒気の様子は下でチェックしておくことにしましょう。
さて、テレビの天気予報では、お天気おねえさんがニッコリ笑って、「穏やかに晴れるでしょう」「日中は絶好の行楽日和になりそうです」なんて言っていたと思います。
ホントにそうなりそうですから、今日の天気予報は当たる!とあらかじめ宣言しておいて、ざっと今日の天気がイメージできるようなチェックをしていこうと思います。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

全国的に行楽日和・・・というイメージ先行で、重箱のスミをつつくようなエリア分けはしませんでした。
各地の予報文を読んで細かい所をコメントすれば、東北の日本海側の回復がちょっと遅くなることと、梅雨の沖縄は雨模様ということでしょうか。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

北部は太陽マーク一発の晴れ。
中部と南部は「のち くもり」マークがついています。
予報文を読むと中南部のくもりは夕方以降。
降水確率は10~20パーセント程度で雨の心配はまずなさそうですけど、一応このくもりの原因は調べておくことにします。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

移動性高気圧に覆われて晴れ・・・・で終わっちゃう手抜き?のテレビの解説も多いと思います。
(沖縄に細かく触れたりして時間つぶしするキャスターもいるんじゃないかな?)
ブログならではの付けたしをするとしたら、まずは夕方から明日にかけて上空の気圧の谷が通過すること。
とはいっても、地上付近の空気は乾燥、安定しているので、上空の雲が広がる程度で、地上付近に悪影響はなさそうです。
そしてもう一点、高気圧の周辺の南よりの風が吹き込む東海付近。
湿った空気がちょっとだけ流れ込んで、静岡県や長野県南部を中心に夕方以降くもりがち。
こんなところでしょう・・・・
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日の天気予報は当たる!とすで宣言しちゃったので、まずは一番気になる寒気の様子。

上空5500m付近、-20℃以下の寒気のコア・・・・今日は東海上に抜けそうですけど、今夜-15℃のやや弱い寒気が通過していきます。
ちょっと心配・・・・で・・・・下層上空1500m付近の気温の様子を見ると・・・・

5℃のラインは順調に東へ抜けて、今夜も順調に気温が上昇していくようです。
どうやら今朝のようなことはなさそう。
長野地方気象台発表の明日朝の予想気温は9℃前後ですから、順調に5月らしい気温に回復していくといってよいでしょう(標高の高い長野県・・・今夜の予報も一応チェックしておきたいところですけど)。
次は、今夜通過する上空5500m-15℃の寒気と対応する上空の気圧の谷の様子。
通常は地上の天気に悪影響をもたらすんですが、今回はどの程度影響するんでしょうか?

今夜朝鮮半島の東に進んできますから、谷の前面(東側)の影響は午後、西日本方面から。
具体的に雲の様子を見ると・・・・・

上層だけ雲に覆われてくるのがわかります。
午後になるとスカッとした青空がだんだん白っぽくなってくるでしょうね。
降水はほとんど計算されていませんから、上空の谷の影響はほとんどなしということで良いでしょう。
最後は、中部や南部で「のち くもり」になっていた理由をチェック・・・
上空の谷の影響だけだったら北部だって同じ予報になるはずですから・・・

どうやら、高気圧の中心が三陸沖に抜けて、東海付近には高気圧から吹きだす湿った南風が流れ込むようになるようです。
また、松本付近は日中、周辺より気温が上がって上昇流が発生し、弱い低圧部に。
二つの影響で中部や南部は夕方以降曇ってくるようです。
とはいっても、雨を降らせるようなもんじゃなさそうです。
以上・・・行楽日和がどの程度?というチェックになっちゃいました。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。ブログ下のコメント欄もどうぞ。
可能な限り返信いたします。
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
Posted by kasayan at 07:14│Comments(0)
│今日の天気予報は当たるのか?