2010年02月06日
今日の大雪について一考(2月6日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
まずは「どれだけ降ったか?」ですよね・・・朝一番は。
雪が強まり始めた早朝5時までの24時間降雪量(積雪量じゃないですよ)から。

飯山・中野方面に集中。
24時間降雪量ですけど、実際は昨日16時頃から降りだしていますから、事実上12時間降雪量です。にもかかわらず、すでに50センチを越えていますから、今日日中がどれだけ大変かが想像できます。
ちなみにKasayanが住んでいる長野市では・・・・

日の出前になって急激に積雪が増えてきました。
午前4時から5時までの1時間降雪量が2センチ・・・・このまま一時間あたり1~2センチペースだと?
いずれにせよ、今日は年末年始以来の雪かき大会・・・Kasayanもブログを書いたらすぐに雪かきです・・・
(県内各地のグラフは https://weathernews.jp/observation/html/nagano.html で見れます)
例によって今朝も長野地方気象台から大雪情報が発表されています。
予想降雪量も書かれていますから、記事の終わりに引用掲載しておきます。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

雪エリアが東北北部と東海西部で、太平洋側までエリアを拡大しています。
風が強いから太平洋側まで雪雲が流れてくるからですが、特に若狭湾から名古屋にかけては、本州がクビレていて、高い山もないので雪雲の通り道になっています。
東海道新幹線が遅れる可能性がありそうですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

北部が雪マークなのは当然。
中南部が曇りベースなのは、北アルプスや岐阜の山々が雪雲をブロックしきれずに、押し寄せた雪雲が上を通過するから。
風が強まるタイミングで雪雲が流れ込んで雪も・・・ただ弱まるとすぐに太陽が顔を出します。
そして風が特に強ければ東信方面まで雪雲が流れ込みます。
「おや?風が強まったかな?」と感じたら西の空を見てください。
(南信方面の地上付近では北アルプスを迂回した風が南よりに吹きます。冷たい南風です。)
明日の予報文も書いておきましたが、明日は急速に回復ですね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝3時~夜9時~明日夜9時の流れでアニメを作ってあります。
ポイントは今日いっぱい冬型が強いということ。余計なものは省きました。
そして、今日昼前後までは、等圧線の間隔が狭くなる傾向で、まだまだ冬型が強まってきますから、雪のピークは日中です。
アニメの最後・・・明日夜の県内は高気圧に覆われています。
いきなり回復傾向ですね。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
大雪情報が発表されていますから、今日も引き続き予報の解説にとどめておきます。
で・・・まずは今回の大雪の特徴をチェックしておきましょう。

今日正午の降水量の予測ですが、昨日までの記事をお読みの方は、日本海の雪雲の帯がないことに気づかれたと思います。
北朝鮮付近から北陸に延びていたヘビのような雲の帯・・・・大陸からの季節風が朝鮮半島付近の山岳地帯を通過して日本海上に風が集まる場所を作っていたからですが、今日の季節風は山岳地帯の東側をメインに通過していきますから、風は乱されることなく日本へやってきます。
このため、ストレートに季節風が吹き寄せる新潟・東北の日本海沖で雪雲が活発化。
そして、県内で一番そのエリアに近い場所・・・飯山・中野方面で雪が多くなっているようです。
次は、長野県にズーム。

雪のピーク頃と思われる正午の降水量と上空1500m付近の風速(緑が濃いほど風が強い)です。
ポイントは図に書き込んでおきましたが、県内では強風が吹きこむ場所と、風をブロックする山で降水量が多くなっていることがわかります。
一方、北アルプスが壁になって風が弱まる中南信地方(水色のところ)の降水は少なくなっています。
風の方向や強さ次第で、松本や上田方面に雪雲が流れてくる・・・という話もこの図を見るとわかりやすいのではないでしょうか?
諏訪地方は、北アルプスで雪雲がブロックされ、狭い盆地を強い西風だけが通過していくのが特徴的ですね。
もうひとつ・・・・
雪は何時やむの?ということが気になると思いますから、止むタイミングの図も・・・・

明日午前中には急速に回復してくるのが、今日正午の図と比較すれば一目瞭然ですね。
最後・・・テレビの天気予報では、お約束のように「強い寒気が」と解説していますから、ブログで同じことをやっても芸がないので、アニメにしてみました。

マイナス40℃の寒気のコアは今夜にかけて北日本を通過しますが、コア周辺の十分に大雪を降らせるに足りる寒気はやや遅れて抜けていきます。
ですから、今日日中は大雪になるだけの雪雲が発生します。
テレビの解説では寒気ばかり強調していますけど・・・・確かに日本海の水が蒸発して雪雲が沢山発生するためには強い寒気が必要ですが、海のない長野県で雪が降るためには雪雲を運んでくるだけの強い風が必要です。この風が弱かった一昨日は、予想されたほど風が強まらず、新潟の海岸線中心の雪になりました。
だから、寒気は大雪の一つの目安に過ぎません。
テレビの天気予報でできること・・今はコンピューターグラフィック中心の解説ですけど、臨機応変に手書きで天気図に書き込みをして、寒気に加えて風と関係する通常の天気図の解説も十分にしなければならないと思っているんですけど・・・・どっかの放送局・・・挑戦してみればイイのに。
全国ネットの天気予報のマネじゃなくて長野県ならではの解説が必要だと痛感しています。
(すぐに横道にそれちゃってすみません。)
遅くなりましたが、大雪情報の予想降雪量だけ引用掲載しておきます。
重要な「防災事項」や「気圧配置」の解説などは必ず原文を読んでみてください。
なお、新しい情報は午後5時頃に発表されるようです。
気象庁HP大雪情報: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
1、今日の一言
まずは「どれだけ降ったか?」ですよね・・・朝一番は。
雪が強まり始めた早朝5時までの24時間降雪量(積雪量じゃないですよ)から。

飯山・中野方面に集中。
24時間降雪量ですけど、実際は昨日16時頃から降りだしていますから、事実上12時間降雪量です。にもかかわらず、すでに50センチを越えていますから、今日日中がどれだけ大変かが想像できます。
ちなみにKasayanが住んでいる長野市では・・・・

日の出前になって急激に積雪が増えてきました。
午前4時から5時までの1時間降雪量が2センチ・・・・このまま一時間あたり1~2センチペースだと?
いずれにせよ、今日は年末年始以来の雪かき大会・・・Kasayanもブログを書いたらすぐに雪かきです・・・
(県内各地のグラフは https://weathernews.jp/observation/html/nagano.html で見れます)
例によって今朝も長野地方気象台から大雪情報が発表されています。
予想降雪量も書かれていますから、記事の終わりに引用掲載しておきます。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

雪エリアが東北北部と東海西部で、太平洋側までエリアを拡大しています。
風が強いから太平洋側まで雪雲が流れてくるからですが、特に若狭湾から名古屋にかけては、本州がクビレていて、高い山もないので雪雲の通り道になっています。
東海道新幹線が遅れる可能性がありそうですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

北部が雪マークなのは当然。
中南部が曇りベースなのは、北アルプスや岐阜の山々が雪雲をブロックしきれずに、押し寄せた雪雲が上を通過するから。
風が強まるタイミングで雪雲が流れ込んで雪も・・・ただ弱まるとすぐに太陽が顔を出します。
そして風が特に強ければ東信方面まで雪雲が流れ込みます。
「おや?風が強まったかな?」と感じたら西の空を見てください。
(南信方面の地上付近では北アルプスを迂回した風が南よりに吹きます。冷たい南風です。)
明日の予報文も書いておきましたが、明日は急速に回復ですね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝3時~夜9時~明日夜9時の流れでアニメを作ってあります。
ポイントは今日いっぱい冬型が強いということ。余計なものは省きました。
そして、今日昼前後までは、等圧線の間隔が狭くなる傾向で、まだまだ冬型が強まってきますから、雪のピークは日中です。
アニメの最後・・・明日夜の県内は高気圧に覆われています。
いきなり回復傾向ですね。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
大雪情報が発表されていますから、今日も引き続き予報の解説にとどめておきます。
で・・・まずは今回の大雪の特徴をチェックしておきましょう。

今日正午の降水量の予測ですが、昨日までの記事をお読みの方は、日本海の雪雲の帯がないことに気づかれたと思います。
北朝鮮付近から北陸に延びていたヘビのような雲の帯・・・・大陸からの季節風が朝鮮半島付近の山岳地帯を通過して日本海上に風が集まる場所を作っていたからですが、今日の季節風は山岳地帯の東側をメインに通過していきますから、風は乱されることなく日本へやってきます。
このため、ストレートに季節風が吹き寄せる新潟・東北の日本海沖で雪雲が活発化。
そして、県内で一番そのエリアに近い場所・・・飯山・中野方面で雪が多くなっているようです。
次は、長野県にズーム。

雪のピーク頃と思われる正午の降水量と上空1500m付近の風速(緑が濃いほど風が強い)です。
ポイントは図に書き込んでおきましたが、県内では強風が吹きこむ場所と、風をブロックする山で降水量が多くなっていることがわかります。
一方、北アルプスが壁になって風が弱まる中南信地方(水色のところ)の降水は少なくなっています。
風の方向や強さ次第で、松本や上田方面に雪雲が流れてくる・・・という話もこの図を見るとわかりやすいのではないでしょうか?
諏訪地方は、北アルプスで雪雲がブロックされ、狭い盆地を強い西風だけが通過していくのが特徴的ですね。
もうひとつ・・・・
雪は何時やむの?ということが気になると思いますから、止むタイミングの図も・・・・

明日午前中には急速に回復してくるのが、今日正午の図と比較すれば一目瞭然ですね。
最後・・・テレビの天気予報では、お約束のように「強い寒気が」と解説していますから、ブログで同じことをやっても芸がないので、アニメにしてみました。

マイナス40℃の寒気のコアは今夜にかけて北日本を通過しますが、コア周辺の十分に大雪を降らせるに足りる寒気はやや遅れて抜けていきます。
ですから、今日日中は大雪になるだけの雪雲が発生します。
テレビの解説では寒気ばかり強調していますけど・・・・確かに日本海の水が蒸発して雪雲が沢山発生するためには強い寒気が必要ですが、海のない長野県で雪が降るためには雪雲を運んでくるだけの強い風が必要です。この風が弱かった一昨日は、予想されたほど風が強まらず、新潟の海岸線中心の雪になりました。
だから、寒気は大雪の一つの目安に過ぎません。
テレビの天気予報でできること・・今はコンピューターグラフィック中心の解説ですけど、臨機応変に手書きで天気図に書き込みをして、寒気に加えて風と関係する通常の天気図の解説も十分にしなければならないと思っているんですけど・・・・どっかの放送局・・・挑戦してみればイイのに。
全国ネットの天気予報のマネじゃなくて長野県ならではの解説が必要だと痛感しています。
(すぐに横道にそれちゃってすみません。)
遅くなりましたが、大雪情報の予想降雪量だけ引用掲載しておきます。
重要な「防災事項」や「気圧配置」の解説などは必ず原文を読んでみてください。
なお、新しい情報は午後5時頃に発表されるようです。
気象庁HP大雪情報: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
[予想降雪量]
7日06時までの24時間降雪量は、いずれも多い所で、
北部 長野地域山沿い :60センチ
平 地 :30センチ
中野飯山地域 :80センチ
大北地域山沿い :60センチ
平 地 :30センチ
中部 上田地域の菅平周辺 :20センチ
その他 :5センチ
佐久地域 :5センチ
松本地域の聖高原周辺:20センチ
その他 :5センチ
乗鞍上高地地域 :20センチ
諏訪地域 :5センチ
南部 上伊那地域 :5センチ
木曽地域 :15センチ
下伊那地域 :5センチ
の見込みです。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
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