2010年02月05日
天気予報は当たるのか?(2月5日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
実況をもとに予報を訂正するとハズレる・・・と言われることがあります。
気象庁は朝5時に予報を発表して、午前中の新しい観測結果をもとに11時に修正した予報を発表します。ほとんどの場合は、これによって午後の予報の精度がアップするのですが、ときどき朝の予報のままで良かったじゃん!というように、予報が改悪されることがあります。
予報を作るときは、一日の天気のシナリオを何本か考え、その中で一番可能性の高いものを予報にするわけですが、実際の天気がそのシナリオ通りに進まなかった場合、使わなかったもう一本のシナリオが良かったのか?と後悔することになります。
そして、修正予報で当初使わなかったシナリオに変更すると・・・ハズレることが多いんですよね。
昨日の長野県の予報がそうだったように思います。
防災的観点と実生活の観点とを天秤にかけて、午前11時の修正予報を朝5時の予報よりもちょっと悪目に発表したとたん、午後には晴れ間が広がって午後2時過ぎには大雪注意報解除。
気象台を擁護するならば、ちょっと風が強まっただけで本当に注意報レベルの降雪になる可能性が高かったので、防災的観点からは仕方なかったと思います。
しばしば最初のインスピレーションが大切といいますが、予報も同じ。
昨日の「お天気放談」でも防災を考慮して予報は当たると書きましたけど、「お天気放談」は予報の予報ですから、防災的観点のサジ加減を読み取れればよいかな?と思っています。

さて、今日は注意報に先だって、大雪情報が発表されています。
大雪情報では、先24時間の予想降雪量が記載されていますが、今日の雪が強まるのは今夜。
予報がハズレた直後は、なーんだ今回も?なんて気になりますし、まして雪が強まるのが夜ならば、昼間の空をみて、ハズレてるじゃん・・・なんて考えてしまうそそっかしい人も出てきます。
記事の文末に今朝の大雪情報を引用掲載しておきますので、土曜の早朝の雪かきが気になる方はお読みください。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今日の予報は、天気マークがセットじゃなくて単体の所が多くなっています。
「のち」とか「時々」があまりなくて、天気分布が固定されているということ・・・冬型の気圧配置の範囲が変化するというよりも、程度の変化に着目する状況です。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

お隣の新潟県や富山県は雪マーク一発。
北部や南部は「のち 雪」ですから、新潟や富山の雪マークが拡大してきます。
群馬県の北部でも、晴れマークからいきなり「のち」雪マークになってますよね。
で・・・「のち 雪」のタイミングですが、北部は「午前中」。
ただ、県境の雪が県内まで次第に拡大していくわけですから、北部でも中部に近いエリアはもうちょっと遅くなると考えておくべきです。
中部は「夕方 から」、そして南部は「夜遅く」です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

夜にかけて等圧線の本数が増えることを強調して作ってみました。
昨日から寒気が南下していて、すでに雪の待ち受け体制が整っている状況なので、テレビでおなじみの寒気の南下の様子は、あとで元ネタの専門天気図を添付しておきます。
県内で大雪になるポイントは、等圧線が混んできて風が強まること。
風が強まるタイミングで一気に雪雲が県内奥深く流れ込んできますから、このタイミングがズレれば降りだしのタイミングも変化します。
今のところ、確実なのは夕方以降ですけど、風向の微妙な変化による影響も考慮して安全マージンをとれば予報文の降り出しになると思います。
12時10分追記:長野地方気象台は11時の予報で雪の降り出しを「夕方」に修正してきました。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
大雪情報が発表されていますから、天気予報の当たりハズレは自粛。
雪のエリアが拡大していく様子を、ブログ開始以来初チャレンジの24時間アニメでまとめました。
これは降水量の予測ですから、雪になった場合には、風によって雪が流される効果も考慮する必要があります。
ですから、お住まいのエリアに降水域がかかっていなかったとしても、安全マージンを多めにとる必要があります。

北部は昼間でも雪の可能性が高くなっていますが、夜から明日朝にかけて降水量が増えるとともにエリアも拡大することがわかりますよね。
最後に寒気の様子・・・

高い所より地上に近い下層に寒気が流れ込む傾向です。
地上付近に吹き込む季節風の影響が、寒気の流入の様子にもあらわれています。
では、最後の大雪情報・・・新しい情報は午後4時に発表されますから、必ず新しい情報で内容をアップデートしてください。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
16時半追記:16時8分に新たな大雪情報が発表されています。明日午後6時までに長野地域平地の多い所で30センチの降雪(積雪じゃありません)が予想されています。夜、時間があったら内容を検討して記事にしてみます。
********以下 気象庁HPより引用掲載********
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
1、今日の一言
実況をもとに予報を訂正するとハズレる・・・と言われることがあります。
気象庁は朝5時に予報を発表して、午前中の新しい観測結果をもとに11時に修正した予報を発表します。ほとんどの場合は、これによって午後の予報の精度がアップするのですが、ときどき朝の予報のままで良かったじゃん!というように、予報が改悪されることがあります。
予報を作るときは、一日の天気のシナリオを何本か考え、その中で一番可能性の高いものを予報にするわけですが、実際の天気がそのシナリオ通りに進まなかった場合、使わなかったもう一本のシナリオが良かったのか?と後悔することになります。
そして、修正予報で当初使わなかったシナリオに変更すると・・・ハズレることが多いんですよね。
昨日の長野県の予報がそうだったように思います。
防災的観点と実生活の観点とを天秤にかけて、午前11時の修正予報を朝5時の予報よりもちょっと悪目に発表したとたん、午後には晴れ間が広がって午後2時過ぎには大雪注意報解除。
気象台を擁護するならば、ちょっと風が強まっただけで本当に注意報レベルの降雪になる可能性が高かったので、防災的観点からは仕方なかったと思います。
しばしば最初のインスピレーションが大切といいますが、予報も同じ。
昨日の「お天気放談」でも防災を考慮して予報は当たると書きましたけど、「お天気放談」は予報の予報ですから、防災的観点のサジ加減を読み取れればよいかな?と思っています。

さて、今日は注意報に先だって、大雪情報が発表されています。
大雪情報では、先24時間の予想降雪量が記載されていますが、今日の雪が強まるのは今夜。
予報がハズレた直後は、なーんだ今回も?なんて気になりますし、まして雪が強まるのが夜ならば、昼間の空をみて、ハズレてるじゃん・・・なんて考えてしまうそそっかしい人も出てきます。
記事の文末に今朝の大雪情報を引用掲載しておきますので、土曜の早朝の雪かきが気になる方はお読みください。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今日の予報は、天気マークがセットじゃなくて単体の所が多くなっています。
「のち」とか「時々」があまりなくて、天気分布が固定されているということ・・・冬型の気圧配置の範囲が変化するというよりも、程度の変化に着目する状況です。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

お隣の新潟県や富山県は雪マーク一発。
北部や南部は「のち 雪」ですから、新潟や富山の雪マークが拡大してきます。
群馬県の北部でも、晴れマークからいきなり「のち」雪マークになってますよね。
で・・・「のち 雪」のタイミングですが、北部は「午前中」。
ただ、県境の雪が県内まで次第に拡大していくわけですから、北部でも中部に近いエリアはもうちょっと遅くなると考えておくべきです。
中部は「夕方 から」、そして南部は「夜遅く」です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

夜にかけて等圧線の本数が増えることを強調して作ってみました。
昨日から寒気が南下していて、すでに雪の待ち受け体制が整っている状況なので、テレビでおなじみの寒気の南下の様子は、あとで元ネタの専門天気図を添付しておきます。
県内で大雪になるポイントは、等圧線が混んできて風が強まること。
風が強まるタイミングで一気に雪雲が県内奥深く流れ込んできますから、このタイミングがズレれば降りだしのタイミングも変化します。
今のところ、確実なのは夕方以降ですけど、風向の微妙な変化による影響も考慮して安全マージンをとれば予報文の降り出しになると思います。
12時10分追記:長野地方気象台は11時の予報で雪の降り出しを「夕方」に修正してきました。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
大雪情報が発表されていますから、天気予報の当たりハズレは自粛。
雪のエリアが拡大していく様子を、ブログ開始以来初チャレンジの24時間アニメでまとめました。
これは降水量の予測ですから、雪になった場合には、風によって雪が流される効果も考慮する必要があります。
ですから、お住まいのエリアに降水域がかかっていなかったとしても、安全マージンを多めにとる必要があります。

北部は昼間でも雪の可能性が高くなっていますが、夜から明日朝にかけて降水量が増えるとともにエリアも拡大することがわかりますよね。
最後に寒気の様子・・・

高い所より地上に近い下層に寒気が流れ込む傾向です。
地上付近に吹き込む季節風の影響が、寒気の流入の様子にもあらわれています。
では、最後の大雪情報・・・新しい情報は午後4時に発表されますから、必ず新しい情報で内容をアップデートしてください。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
16時半追記:16時8分に新たな大雪情報が発表されています。明日午後6時までに長野地域平地の多い所で30センチの降雪(積雪じゃありません)が予想されています。夜、時間があったら内容を検討して記事にしてみます。
********以下 気象庁HPより引用掲載********
大雪に関する長野県気象情報 第1号
平成22年2月5日05時40分 長野地方気象台発表
(見出し)
県内では、5日夜から6日にかけて大雪となるおそれがあります。降雪によ
る視程障害、積雪や路面凍結による交通障害、電線などへの着雪に注意して
下さい。また、積雪の多い傾斜地では、なだれに注意して下さい。
(本文)
[気象状況]
日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっており、5日夜には、上空約
5000メートルに氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配
置が強まる見込みです。県内では6日にかけて、北部を中心に断続的に強い
雪が続き、大雪となるおそれがあります。
また、5日夜以降は中部や南部の平地でも数センチの積雪となる可能性が
あります。
5日昼過ぎからは、山岳部では風雪が強まり、6日にかけて大荒れの天気
となる見込みです。
[予想降雪量]
6日6時までの24時間降雪量は、いずれも多い所で、
北部 大北地域山沿い :50センチ
平 地 :20センチ
長野地域山沿い :40センチ
平 地 :20センチ
中野飯山地域 :60センチ
中部 乗鞍上高地地域 :20センチ
松本地域の聖高原周辺 :20センチ
上田地域の菅平周辺 :20センチ
松本地域、上田地域、
佐久地域 :10センチ
諏訪地域 : 5センチ
南部 木曽地域 :15センチ
上伊那地域、下伊那地域: 5センチ
の見込みです。
6日明け方以降は、さらに降雪量が多くなるでしょう。
[防災事項]
降雪による視程障害、積雪や路面凍結などによる交通障害に注意して下さ
い。また、電線や架線、樹木などへの着雪にも注意して下さい。
特に山岳部では、風雪が強まる事に加え、積雪の多くなる所ではなだれの
危険性も高まりますので、注意して下さい。
[補足事項]
次の「大雪に関する長野県気象情報」は、5日16時頃に発表する予定で
す。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
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台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
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