2010年02月01日
天気予報は当たるのか?(2月1日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
昨日、長野市内のスパイラルで見たボブスレー競技の様子。

恥ずかしながら初めて生で見ました。
100キロ以上の速度で目の前を通過していくので、速度が落ちる登りの直線の所を選んでも視界に入っている時間は2秒程度。撮れた写真がコレでした。
オリンピックのときは世界の一流選手の迫力ある戦いが繰り広げられたんでしょうね。
買い物ついでに思い立って15分の寄り道・・・・オリンピックの施設でボブスレーが見れちゃうなんて・・・ちょっとスゴイぞ長野!
なんて話はこのくらいにしておいて・・・・今日は中部・南部の大雪パターン。
ここのところ北部中心の雪でしたけど、今日は全く正反対。
南部としてはこの冬一番?の大雪情報も発表されていますから、このあたり詳しくチェックしていきます。
(大雪情報の内容は文末に抜粋引用しました)
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

パッと見ると、東日本の太陽マークが目立ちますけど、どれも「のち 雪」マーク。
西に目を向けると、東海や近畿地方は「のち 雨」マークが多く、四国や九州は「のち くもり」マークになっています。
九州付近で降っている雨のエリアが東へ進み、次第に雪になるというパターンが見てとれます。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

久しぶりに県内全域で「のち 雪」マーク。
タイミングを見ると、南部は「昼過ぎ」で、中部と北部は「夕方 から」。
もっとも南部は「雪か雨」。
ですから南部で雨の所があったって予報がハズレたわけじゃありません。
そして・・・・関東も広いエリアで雪マークがついています。
東京でも雪!首都圏の帰宅の足は大丈夫?なんて話題を聞かされそうです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今日の雪の原因が南岸を進む低気圧と前線ということは一目でわかりますよね?
そうなると、低気圧に近い県南部や中部の雪が多くなるということが予想されます。
普段雪の少ない地域ですから、混乱がないと良いのですけど・・・・
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
(防災情報が発表されているので、予報の当たりハズレは自粛します)
長野地方気象台のHP(http://www.jma-net.go.jp/nagano/kikou_tokucyou/nagano_fuyu_tokucyou.html)には、県内で雪が降りやすいパターンがまとめられています。
今日はその中でも「中部・南部の大雪」というパターンに当てはまりますから、今朝は気象台のHPに書かれている条件を確かめるという流れで天気予報をチェックしていきましょう。
気象台のHPには・・・・・
○南岸低気圧
東シナ海などで発生した低気圧が、日本の南海上を進むとき「南岸低気圧」と呼んでいます。2月から3月にかけて、この低気圧が太平洋の沿岸を発達しながら進む場合には、北からの冷たい気流が流れ込み中部・南部を中心に「大雪」になることがあります。
また、低気圧の発達の程度や進路のわずかな違いで「雨やみぞれ」になることもあります。雨で降れば被害にならないものが、雪になると被害の出ることが有るため、雪か雨かの判断が大切となります。
・・・と書かれています。
上で見た関東南岸に進む低気圧が「南岸低気圧」。
「2月から3月にかけて」多いのですが、まさに2月1日というところから当てはまっています。
まずは、その低気圧で何かが降るのか?という点からチェックします。

長野県には昼過ぎあたりから降水エリアがやってきて、全域で夜まで降り続けます。
次は「北からの冷たい気流が流れ込」んでくるのか?ですが・・・

県内・・・朝のうちは風が弱くてその傾向はありませんが、夜にかけて次第に北東の風が東日本に吹き込んできます。
この北東の風は三陸沖の冷たい空気を東日本に、それも日中暖かくなりやすい地上付近まで運んでくる役目をします。
ここまでは、条件にピッタリ。
さらに、本当に「冷たい」のか?が問題になりますが、気象台のHPには降るものが雪になるための詳しい条件が書かれています。
県内の地上の気温が2℃以下で、上空 1,500m(850hPa)での0℃の温度線が太平洋側まで下がる時には、南岸低気圧による県内の降水は雪になります。
今日日中の予想気温は・・・長野5℃、松本7℃、諏訪6℃、飯田8℃・・・・・なんだ条件に当てはまらないじゃん!・・・・と思われそうですが・・・・冷たい空気を運ぶ北よりの風が吹き始めると、暖かくなった地上付近の気温が急激に下がってきます。それが日が落ちる夕方ならなおさら。
続けて「上空 1,500m(850hPa)での0℃の温度線が太平洋側まで下がる」のか?もチェック。

マイナス3℃の線が東京の南側まで南下していますから、この条件は余裕でクリアしています。
以上から、気象台のHPに書かれている条件はクリアすると考えられます。
ただ、飯田では日中8℃まで上がりますから、暖かい空気が残る南部では降りだしの段階で雨の可能性も十分に考えられます。
このため、予報文は「雪か雨」になっているんでしょう。
最後に、大雪情報の内容のうち、予想降雪量を引用掲載しておきます。
原文には電線着雪などの防災事項が書かれていますし、今日午後5時頃に新しい情報が発表されるようですから、原文もあわせて読んでみてください。
大雪情報原文: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
【大雪に関する長野県気象情報 第1号】
[予想降雪量]
2日06時までの24時間降雪量は、いずれも多い所で、
北部 大北地域山沿い :15センチ
平 地 :10センチ
長野地域山沿い :15センチ
平 地 :10センチ
中野飯山地域 :15センチ
中部 乗鞍上高地地域 :20センチ
松本地域の聖高原周辺 :20センチ
その他 :15センチ
上田地域の菅平周辺 :20センチ
その他 :15センチ
佐久地域 :15センチ
諏訪地域 :15センチ
南部 上伊那地域 :15センチ
木曽地域 :20センチ
下伊那地域 :15センチ
【大雪に関する関東甲信地方気象情報 第1号】
[降雪の予想]
2日06時までの降雪量は、いずれも多い所で
山梨県 30センチ
長野県 20センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 15センチ
関東地方南部の平野部 10センチ
関東地方北部 10センチ

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