2010年01月10日
天気予報は当たるのか?(1月10日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今朝の長野市内、雪が積もり始めています。

県内には北西方向から雪雲が流れ込んでいます。
ご存じのように、長野県には一里一尺というコトバがあるように、雪の通り道があります。
ここ1カ月、雪雲の様子を見ていると、図に書き込んだような雪の通り道が見えてきました。
これを見てピンと来た方も多いと思いますが、比較的標高の低い場所を雪雲がすり抜けていることがわかります。
西寄りの風だと、北アルプスが大きな壁となって木曽地方を除いてあまり雪雲は流れ込みません。
また、北よりの風に変わると、北信五岳や北アルプス北部の山が壁になって、大北地方北部や飯山地方に集中します。
この微妙な雪雲の流れの変化で”雪が息をする”んですから、長野の降雪の予報が難しいことが良くわかります。

昨日午後6時、日本海の雪雲はモヤッと散在していましたが、今朝になって、朝鮮半島の東の付け根付近から扇形の雲の帯ができてきました。
日本海収束帯と言われる雪雲が出来やすい雪のベルトコンベアーです。
この雲の帯の行きつくところが長野県・・・・今朝の雪の源ですが、これからどのように変化するのでしょうか?
この雪雲の帯と長野県への雪雲の侵入は上空の風とも関係しています。

ウィンドプロファイラという電波で上空の風の様子を測定したデータですが、昨夜から今朝にかけて上空の強風域(緑の矢ばね)が北上していることがわかります。
この強風域の北側で雪雲が大量発生するわけですが・・・・・・この強風域は、今夜にかけてもっと北上・・・・それとともに県内の雪も上がる傾向です。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

冬型がゆるんだとしても、冬型には変わりありませんから、日本海側はぐずつきエリア。
ただ、寒気のピークは過ぎているので、山陰付近は降っても雨中心です。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

今朝は県内各地、雪やくもりですが、次第に回復傾向。
北部と南部は、「のち 晴れ」マーク、中部は「時々(一時) くもり」マークですけど、予報文を読むと、県内全域「のち」マークと同じことがわかります。
くもりの程度の問題なんですね・・・・
北部は「昼過ぎ」、中部南部は昼前後に晴れ間が広がってくるようです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝の実況天気図から今夜の予想天気図にチェンジするようにアニメを作ってみました。
西日本方面から高気圧が張り出して、冬型の気圧配置をさらに北日本へ追いやっていることがわかります。
ですから、高気圧が張り出すにしたがって、県内の雪も上がってくることになります。
本当は西日本方面・・・等圧線が北に盛り上がっている部分も説明したいところですが、全国版ではないので省きました。
この部分に明日以降、前線や低気圧が発生しそうですから、明日以降は注目のポイントです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上のアニメでは、「高気圧が張り出してくるタイミングで雪が上がる」・・・と、サラッと流しましたが、「今日の一言」で書いたように、雪の降り方はそんなに単純じゃありません。
上空の風の流れの早さや方向、渦度という空気が渦(低気圧も渦ですよね)を巻きやすい程度、気温などが入り組んで雪になるわけですから、理科の授業にならない程度に、テレビの天気予報よりもうちょっと深く突っ込んでみましょう。
上空の強風域の北側で雪雲の帯が出来やすい・・・と、上で書きましたから、上空の強風域の動きをチェックしてみました。

今夜にかけて東北まで北上していることがわかりますから、今日日中、強風域が県内を通過したタイミングで雪が上がってくることが考えられます。
また、雪雲にパワーを与える上空の気圧の谷も、夜には東海上へと抜けますから、この点でも雪は上がる傾向。
じゃ・・・具体的にいつになるのか?
いつものようにコンピューターの生の計算値・・・予報官が使っている情報と同じものを見てみましょう。

朝6時~7時頃が降水(雪)のピーク。
昼になると、飯山方面を除いて雪雲は県境の高い山の外側だけになります。
予報どおり、昼前後には雪がおさまる傾向になっています。
ただ、「のち 晴れ」になるのか?ですけど・・・・

午後3時の、下層から上層のすべての雲を合計した全雲量をチェックしてみると・・・・飯山・長野・上田、そして野辺山方面・・・比較的雲が多いようです。
くもりと感じさせる下層の雲は小谷・飯山方面に多く残りますから、このあたりでは「晴れ」まで回復することは期待できそうもありません。
ということで・・・今日の予報は基本的に当たるけど、北部県境付近は晴れまで回復しないということにまとまりました。

当たりハズレっていうよりは、単に深い解説・・・ってだけですな・・・こりゃ・・・
1、今日の一言
今朝の長野市内、雪が積もり始めています。

県内には北西方向から雪雲が流れ込んでいます。
ご存じのように、長野県には一里一尺というコトバがあるように、雪の通り道があります。
ここ1カ月、雪雲の様子を見ていると、図に書き込んだような雪の通り道が見えてきました。
これを見てピンと来た方も多いと思いますが、比較的標高の低い場所を雪雲がすり抜けていることがわかります。
西寄りの風だと、北アルプスが大きな壁となって木曽地方を除いてあまり雪雲は流れ込みません。
また、北よりの風に変わると、北信五岳や北アルプス北部の山が壁になって、大北地方北部や飯山地方に集中します。
この微妙な雪雲の流れの変化で”雪が息をする”んですから、長野の降雪の予報が難しいことが良くわかります。

昨日午後6時、日本海の雪雲はモヤッと散在していましたが、今朝になって、朝鮮半島の東の付け根付近から扇形の雲の帯ができてきました。
日本海収束帯と言われる雪雲が出来やすい雪のベルトコンベアーです。
この雲の帯の行きつくところが長野県・・・・今朝の雪の源ですが、これからどのように変化するのでしょうか?
この雪雲の帯と長野県への雪雲の侵入は上空の風とも関係しています。

ウィンドプロファイラという電波で上空の風の様子を測定したデータですが、昨夜から今朝にかけて上空の強風域(緑の矢ばね)が北上していることがわかります。
この強風域の北側で雪雲が大量発生するわけですが・・・・・・この強風域は、今夜にかけてもっと北上・・・・それとともに県内の雪も上がる傾向です。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

冬型がゆるんだとしても、冬型には変わりありませんから、日本海側はぐずつきエリア。
ただ、寒気のピークは過ぎているので、山陰付近は降っても雨中心です。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

今朝は県内各地、雪やくもりですが、次第に回復傾向。
北部と南部は、「のち 晴れ」マーク、中部は「時々(一時) くもり」マークですけど、予報文を読むと、県内全域「のち」マークと同じことがわかります。
くもりの程度の問題なんですね・・・・
北部は「昼過ぎ」、中部南部は昼前後に晴れ間が広がってくるようです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝の実況天気図から今夜の予想天気図にチェンジするようにアニメを作ってみました。
西日本方面から高気圧が張り出して、冬型の気圧配置をさらに北日本へ追いやっていることがわかります。
ですから、高気圧が張り出すにしたがって、県内の雪も上がってくることになります。
本当は西日本方面・・・等圧線が北に盛り上がっている部分も説明したいところですが、全国版ではないので省きました。
この部分に明日以降、前線や低気圧が発生しそうですから、明日以降は注目のポイントです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上のアニメでは、「高気圧が張り出してくるタイミングで雪が上がる」・・・と、サラッと流しましたが、「今日の一言」で書いたように、雪の降り方はそんなに単純じゃありません。
上空の風の流れの早さや方向、渦度という空気が渦(低気圧も渦ですよね)を巻きやすい程度、気温などが入り組んで雪になるわけですから、理科の授業にならない程度に、テレビの天気予報よりもうちょっと深く突っ込んでみましょう。
上空の強風域の北側で雪雲の帯が出来やすい・・・と、上で書きましたから、上空の強風域の動きをチェックしてみました。

今夜にかけて東北まで北上していることがわかりますから、今日日中、強風域が県内を通過したタイミングで雪が上がってくることが考えられます。
また、雪雲にパワーを与える上空の気圧の谷も、夜には東海上へと抜けますから、この点でも雪は上がる傾向。
じゃ・・・具体的にいつになるのか?
いつものようにコンピューターの生の計算値・・・予報官が使っている情報と同じものを見てみましょう。

朝6時~7時頃が降水(雪)のピーク。
昼になると、飯山方面を除いて雪雲は県境の高い山の外側だけになります。
予報どおり、昼前後には雪がおさまる傾向になっています。
ただ、「のち 晴れ」になるのか?ですけど・・・・

午後3時の、下層から上層のすべての雲を合計した全雲量をチェックしてみると・・・・飯山・長野・上田、そして野辺山方面・・・比較的雲が多いようです。
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ということで・・・今日の予報は基本的に当たるけど、北部県境付近は晴れまで回復しないということにまとまりました。

当たりハズレっていうよりは、単に深い解説・・・ってだけですな・・・こりゃ・・・
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
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Posted by kasayan at 07:13│Comments(0)
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