2009年12月04日
天気予報は当たるのか?(12月4日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
どうにも雪が降りません!

これ一昨日(2日)の八方尾根の写真。
スキー場にはまったく雪がなく、標高2000m付近以上にようやく雪が積もっているという状態

昨日の天気は2ステップで変わると書きました(クリック)。
これは今日、日付が変わる頃の雨雲の様子ですが、全県に雨を降らせた第1ステップの雨雲は東海上へ。第2ステップの冬型の気圧配置による日本海の雨雲(本当は雪雲になるはず)が北信へ。
北アルプスや上越県境の山に雨雲がかかっています。
これが雪になれば良いのですが、雨と雪を計算で判別したものを見ると・・・・

海抜の高い所とその周辺だけが雪と判別されています。
さらに、今朝9時の上空1500m付近の寒気の計算値も見てみると・・・・

水滴が氷になる0℃の線がやっと北信にかかっている程度。
雨雪判別の図ではそこそこ雪のエリアは広そうに見えますけど、上の写真のように標高2000mに近い所しかまともに積もりそうにありません。
今日は天気回復しますけど、明日は再び下り坂。
今度は雪になるのか?・・・・今夜、週末の天気について検討してみたいと思っている・・・けど・・・できるかな?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

朝の段階で弱い冬型の気圧配置ですから、日本海側で雨や雪。
平地でも雪になっているのは、上で見た上空1500mの寒気がマイナス6℃以下の東北北部より北のエリア。
この冬型から回復に向かう・・・というのが「のち」回復マークから読み取れますよね。
もちろん、日本海側で水蒸気は雨になっちゃいますから、乾いた北風が流れ込む太平洋側は晴れベースですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

全県「のち」回復マーク。回復のタイミングは図に添付した予報文に書かれています。
北部だけは「のち くもり」ですが、午後には日差しもありそうです。
なぜわかる?・・分布予報(クリック)もあわせて見れば、その可能性がわかりますよ。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今日の天気のシナリオ・・・・・今朝3時の実況→今夜9時の予想という順番でアニメにしました。
冬型がゆるんで→高気圧が張り出すけど→大陸には次の低気圧が控えている・・という流れですね。
今日、あえて予報を疑うならば、北信の回復の程度ですけど、重箱のスミをつつくのはやめておきます。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上でも書いたように、疑うならば北信で太陽が出てくるのか?ということだと思いますが、分布予報をご覧になるとわかるように、新潟県で太陽は望めませんから、県境では晴れまでは厳しいかも?と思っておけばよい程度。
そもそも「のち 曇り」マークなんだから(予報文では、さらに後晴れにはなっていますけど)、太陽が出たってハズレたとは感じないでしょう。
あっ・・それから、北信で朝の雨が上がるタイミング・・・「朝」の定義は午前9時までですから・・・ちょっと遅れるかもしれませんけど・・・それも愛嬌ということで・・・
問題はせっかくの週末の明日ですよね。
もちろん雪も降ってくれなければ困りますけど・・・・・
とりあえず、今朝の段階では、気象庁の明日の予報だけ添付しておくことにします。
詳細は今夜・・・・できればまとめておきたい・・・・んですけど。

1、今日の一言
どうにも雪が降りません!

これ一昨日(2日)の八方尾根の写真。
スキー場にはまったく雪がなく、標高2000m付近以上にようやく雪が積もっているという状態

昨日の天気は2ステップで変わると書きました(クリック)。
これは今日、日付が変わる頃の雨雲の様子ですが、全県に雨を降らせた第1ステップの雨雲は東海上へ。第2ステップの冬型の気圧配置による日本海の雨雲(本当は雪雲になるはず)が北信へ。
北アルプスや上越県境の山に雨雲がかかっています。
これが雪になれば良いのですが、雨と雪を計算で判別したものを見ると・・・・

海抜の高い所とその周辺だけが雪と判別されています。
さらに、今朝9時の上空1500m付近の寒気の計算値も見てみると・・・・

水滴が氷になる0℃の線がやっと北信にかかっている程度。
雨雪判別の図ではそこそこ雪のエリアは広そうに見えますけど、上の写真のように標高2000mに近い所しかまともに積もりそうにありません。
今日は天気回復しますけど、明日は再び下り坂。
今度は雪になるのか?・・・・今夜、週末の天気について検討してみたいと思っている・・・けど・・・できるかな?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

朝の段階で弱い冬型の気圧配置ですから、日本海側で雨や雪。
平地でも雪になっているのは、上で見た上空1500mの寒気がマイナス6℃以下の東北北部より北のエリア。
この冬型から回復に向かう・・・というのが「のち」回復マークから読み取れますよね。
もちろん、日本海側で水蒸気は雨になっちゃいますから、乾いた北風が流れ込む太平洋側は晴れベースですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

全県「のち」回復マーク。回復のタイミングは図に添付した予報文に書かれています。
北部だけは「のち くもり」ですが、午後には日差しもありそうです。
なぜわかる?・・分布予報(クリック)もあわせて見れば、その可能性がわかりますよ。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今日の天気のシナリオ・・・・・今朝3時の実況→今夜9時の予想という順番でアニメにしました。
冬型がゆるんで→高気圧が張り出すけど→大陸には次の低気圧が控えている・・という流れですね。
今日、あえて予報を疑うならば、北信の回復の程度ですけど、重箱のスミをつつくのはやめておきます。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上でも書いたように、疑うならば北信で太陽が出てくるのか?ということだと思いますが、分布予報をご覧になるとわかるように、新潟県で太陽は望めませんから、県境では晴れまでは厳しいかも?と思っておけばよい程度。
そもそも「のち 曇り」マークなんだから(予報文では、さらに後晴れにはなっていますけど)、太陽が出たってハズレたとは感じないでしょう。
あっ・・それから、北信で朝の雨が上がるタイミング・・・「朝」の定義は午前9時までですから・・・ちょっと遅れるかもしれませんけど・・・それも愛嬌ということで・・・
問題はせっかくの週末の明日ですよね。
もちろん雪も降ってくれなければ困りますけど・・・・・
とりあえず、今朝の段階では、気象庁の明日の予報だけ添付しておくことにします。
詳細は今夜・・・・できればまとめておきたい・・・・んですけど。

大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
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台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
Posted by kasayan at 07:49│Comments(0)
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