故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
今日の天気予報はあたるんでしょうか?
週末金曜日になりましたけど・・・・週末・・・少なくとも
土曜日の天気は絶望的。
秋の行楽よりも・・・リンゴなどの果実の最盛期を迎えて、
台風対策のほうが気になりますよね。
今日は一時的に天気が回復するので、幸い台風対策日和?
台風対策に役立つ情報を特集することにしました。
もうお馴染みという感じの
米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想進路図(米軍予想進路図)ですけど、コース、進行のタイミングともに、昨日から
日本の気象庁とほぼ同様の計算結果を示しています。
まずは、
ご自分で新しい情報を見たいという方にURL等をご紹介しておきます。
アメリカ海軍気象情報 URL:
https://www.fnmoc.navy.mil/public/
右下の
「Tropical Applications」の項目中
「Satellite Imagery of Tropical Cyclones (TCWEB)」をクリック。
”FNMOC Satellite Data Tropical Cyclone Page”が開く。
左側
「West Pacific」中、台風14号については
「16W.CHABA」をクリックする。
予想進路図が表示されるので、画像をクリックすると予想進路図が拡大する。
表示時間はすべて世界標準時ですから、日本時間にするには
9時間を加算してくださいね。
おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?
今日は
台風対策のために空の神様がくれた晴天?といいたくなるような、
一時的な晴れ間。
今夜以降、急速に下り坂を転がり落ちるので、
雨が降らないだけマシと思って天気分布を見ておきましょう。
なお、
南岸の傘マークは「のち 雨」の傘マークですが、予報文を斜め読みする限り、
雨のタイミングは「夜」の所が多くなっています。
ということは、日中の台風対策、大丈夫ですね。
地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。
東日本の
太陽マーク・・・予報文を読む限り、多くは
「午後」とか「夕方 から」になっていますから、過大な期待はしないほうがイイかと・・・・
また、
南岸の「のち 雨」のタイミングは、ほとんどが
「夜 から」。
今夜雨が降り始めたら、そのまま台風モードへの突入サインになりそうです。
予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
今日は
一時的に高気圧が張り出して”晴れ間”モード。
高気圧が台風の北上を抑え込んでくれるので、台風は大東島方面で一時的に足踏みをします。
そして、
明日になると、高気圧が東海上へと抜けてしまい、
日本付近は大陸の高気圧と東海上の高気圧にはさまれる気圧の谷に・・・。
気圧の谷が掃除機のように
台風を吸いこみ・・・気圧の谷の上空の偏西風に台風が乗って・・・・明日から明後日朝にかけて足早に台風が通過していくことになりそうです。
難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
台風予想進路
米軍の予想進路はすでにご紹介したので、
日本の気象庁の予想進路図。
米軍とほぼ同じですよね。
やはりオススメの図は
気象庁オリジナルのこちらのURLです。
気象庁HP:
http://www.jma.go.jp/jp/typh/
明日、日本付近にやってくる気圧の谷に吸い込まれて台風が一気に北上ということですが、
気圧の谷付近では、上空に蛇行した偏西風が流れています。
この
偏西風に台風が流されるので、台風の予想進路図を理解するためにも、
偏西風と上空の気圧の谷の様子を上空の天気図で確認しておきましょう。
地上の気圧の谷のやや西側で
上空の気圧の谷がやや深まりながら東進。
上空の気圧の谷の南側を流れる蛇行した
偏西風(赤矢印)も北東方向への成分を強めながら東進。
遅くとも明日朝、台風は偏西風に乗って、南岸を速度を上げて北上するということになりそうです。
もっとも、この
偏西風に乗るタイミングがズレると、速度が一気に変化します。
また、
上空の谷が深まったりすると、コースが一気に上陸・内陸通過コースに変化します。
これが不確定要素なんですよね・・・・・
だから
「最新の情報で確認してください」といわれるわけです。
ところで、予想進路図のコースやタイミングは、
気象庁が通常の天気予報に使っているGSMというシミュレーションプログラムの計算値ともほぼ一致してきましたから、台風の進行につれて、
雨や風がどうなるのか?をアニメーションで見てみましょう。
今夜東日本南岸から雨が降り始め・・・・
明日(30日)午前中は近畿地方南岸中心に強い雨。
明日(30日)午後から夜にかけて東日本全般に強い雨。
明後日(31日)午前中、台風は三陸沖に抜けて天気回復へ・・・
もっとも・・・・日本付近は気圧の谷にあたるので、
台風一過でスカッと晴れる・・・というわけにはいかない感じです。
気象庁の予報もこんな感じになっていますから、
各地の予報と照らし合わせて確認してみてください。
台風対策のためのお役立ち?情報
台風対策をするには、台風のコースを知っているだけでは全然役立ちません。
どちらの方向から風が吹くのか?どのタイミングでどの程度の雨が降るのか?、波はどの方向からどの程度の高さでやってくるのか?という具体的な現象を想定して、対応しなくては意味がないですよね?
ということで、まず
風から・・・・
予想進路図どおり、台風が南岸に沿うように進んだ場合、台風に吹き込む反時計回りの風をイメージすれば、
陸上の風の風向は全般に北東~南東、そして北~北西へと推移すると考えるのが自然でしょう。
もっとも、
中部山岳方面では高い山や盆地の形状などで複雑な方向で風が吹きます。
また、
場所によっては風速が強まったり、弱まったり・・・・
ベースになる風向は反時計回りの台風の風をイメージしつつも、
各気象台が発表する予報の予報文や、台風情報に書かれている風速を参考にし、風は強く吹くと考えて、
少し広角な風向への対策が必要だと思います。
また、
日本付近は気圧の谷に入っていますから、
台風通過後の吹き返しの風向がイレギュラーな吹き方をするかもしれません。
その意味でも、
予報文をしっかり読むのがオススメです。
次は、
波。
中心付近で8mの波。
遠州灘沿岸でも8mが予想されていますから、遠州灘、駿河湾、伊豆半島方面はかなりキツイ感じがします。
風向は、教科書通りに考えればよいですが、
コース上にあたりますから、通過する
中心の位置がちょっとずれると予想と大幅に異なる方向から風が吹きます
大変ですけど、
かなり広角な風・波対策が必要になりそうですね。
11時20分追記
明日(30日)15時のMSM(メソスケールモデル;防災用)の計算値を掲載しておきます。
予報文には、教科書通りに考えると、想像しにくい風向が書かれている場合がありますが(特に長野県内)、どうしてそうなるの?を考えてみてください。
平均的な風速は低めでも、その1.5~2倍の瞬間値を想定しておく必要があります。
平成22年 台風第14号に関する長野県気象情報 第1号
平成22年10月29日11時20分 長野地方気象台発表
■見出し
長野県では、台風第14号の影響で、30日昼過ぎから31日未明にかけて激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。土砂災害、低地の浸水、河川の増水、強風に注意して下さい。
■本文
[台風の現況]
強い台風第14号は、29日9時には奄美市の東南東約250キロの海上にあって、1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心の北西側170キロ以内と南東側130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北西側440キロ以内と南東側370キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
[台風の今後の予想]
強い台風第14号は、今後本州の南海上を速度を速めながら北東に進み、30日には西日本から東日本に接近し、上陸する恐れがあります。長野県には30日夕方から夜遅くにかけて最も近づくでしょう。
[長野県内への影響]
<風の予想>
30日夕方から31日未明にかけて、北よりのやや強い風が吹く所があるでしょう。
<雨の予想>
台風第14号の影響により、30日昼過ぎから31日未明にかけて、1時間に40ミリの激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。30日12時までの24時間降水量の多い所は、
北部 30ミリ
中部 40ミリ
南部 50ミリ
の見込みですが、その後も、更に降水量が増えるでしょう。
[防災上の留意事項]
強風による交通障害、収穫期を控えた果実の落下などの農作物への被害、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に注意して下さい。
[特記事項]
台風の今後の進路や勢力によっては、風や雨などの予想が変わる可能性がありますので、最新の気象情報等に留意して下さい。
次の「平成22年 台風第14号に関する長野県気象情報」は、29日17時頃に発表する予定です。
天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
台風準備モードですから、予報の当たりはずれ云々は自粛しておきます。
今日日中、
計算値などの大幅な変化があるようでしたら・・・・時間が許すなら・・・・
追記やtwitterへの書き込みで対応したいと思います。
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可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)