台風13号予想進路とメリハリのない天気(10月14日)
故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
今日の天気予報はあたるんでしょうか?
台風13号が発生しました。
今年、台風の発生数が少ないですから、多発の時期が遅くなるだとか、発生したらドデカイ台風になるとか・・・色々心配されていましたが・・・・
週間予報の検討にも使われる計算値をアニメにしてみましたが、
とりあえず西へと進む模様。
日本への直接の影響はなさそうですが、しばらくは横目でチラチラと様子を見ておきたいと思います。
おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?
台風が漂う南の海上から日本付近の予想の天気マークに目を向けると、
太陽マークと雲マークが目立ちますから、
大崩れするような天気じゃないねぇ・・・・ということは一目でわかります。
もうちょっと目を凝らして見ると、
東日本は雲マーク一発や、雲マーク左側の
曇りベース。
西日本は、太陽マーク左の
晴れベースですけど、「のち くもり」傾向。
昨日に引き続きメリハリの小さな天気分布になっていますが、その理由は?
地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。
曇りベースの東日本ですが、
関東を中心とした南岸で雲が多く、
東海や長野、北陸ではそこそこ晴れそうな天気分布になっています。
予報文からすると、長野県は、日中青空のエリアが拡大しそうですけど、雲の多い晴れ・・・雲の少ない晴れ・・・地域によってそれぞれ・・・という感じがします。
いずれにしても県内は雨の心配なし。
一方、
関東南岸・・・神奈川では
雲マークですけど、
予報文では夜に雨が予想されています。
ところで、余談ですけど、ときどき、天気がタイトルになっているブログを読むことがあります。
「曇りの予報なのに雨が降った!!予報大ハズレ・・」とか「一時雨の予報だったのに予報がハズレてツーリングはバッチリでした」なんていうことが書いてあったりします。
でも・・・予報文には「所により夕方から雨」とか「朝のうち 雨」などと書いてあったりします。
天気マークだけ見て判断して、これ見よがしに予報が外れた!と言っている人って結構多いんですよね。
予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
昨日同様、
日本付近は浅い気圧の谷。
メリハリある山岳地帯じゃなくて、緩やかな丘陵地帯の気圧配置です。
気圧の谷といっても、
太陽は顔を出しますし、雨の影響も極小。
今日雨に降られる人は、かなりアンラッキーな人かもしれませんね。
難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
メリハリのない天気の理由
昨日に引き続き、
メリハリの無い天気分布。
穏やかなことはイイことですけど、一応、
その理由を空模様の骨格・・・
上空の天気図でチェックしてみると・・・・
右側の上空の天気図を見ると、
日本の西側に上空の気圧の谷がありますが、深いというものではなくて、
大きいけど緩やかな谷。
大きい谷なので、
動きもゆっくり・・・・対応する
地上の気圧配置の変化も穏やかでゆっくり。
そして、左側・・・上空の気圧の谷に対応する
上空の寒気もシベリアで足踏み。
強い寒気が南下してこないということは、寒気と暖気を混ぜ合わせようとする
低気圧もイマイチ発達しませんから、メリハリがない・・・という状態です。
今日の雨?
今日の雨について・・・まとめようかと迷いましたが、ズクを出して(面倒くさがらずに・・・という長野の方言)、図を作りました。
雨の影響はほとんどなし。
東日本・・・相変わらず東よりの湿った風が吹き込みやすいので、
一時的に通り雨があるかもしれませんが、あくまで一時的・・・強いものではないはずです。
メリハリのない天気ですから、今日はこのくらいにしておきましょう。
天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
今日の長野県の予報・・・あまり細かいことを突くのも生産的じゃないので、
当たる・・・ですね。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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