三連休の天気・・2日目は雨の回復がポイント(10月10日)
故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
今日の天気予報はあたるんでしょうか?
今朝・・・なんとなく雨は止んでいるようなんだけど・・・・これから出かけちゃっても大丈夫?という方が多いでしょう。
三連休2日目の天気・・・雨の回復を中心にざくっとまとめてみました。
おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?
東日本・北日本に
傘マークが目立ちますし、
「のち」回復マークも少ないので、ダメかぁ!!という感じがしますけど・・・・
マークの印象だけで判断するともったいないかも?
地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。
東日本、大雨だった
太平洋岸ほど「のち」・・・太陽・・・あるいは雲マークの
回復傾向マークが多くなっています。
一方、
日本海側は「時々」「一時」傘マークの
ぐずつき傾向。
上越なんかは「のち 雨」マークまでついていますから、日本海側の回復はイマイチというところでしょう。
長野県内は、マークこそ「一時」「時々」傘マークですけど、予報文を読むぶんには、昼前に「一時」的な雨が予想されているものの、
南部ほど回復傾向の内容になっています。
午前中はパラリ・・の可能性はあるものの、上のレーダーも併せ見れば、
基本的に回復ということのようですね。
予報官的にはスパッと回復・・・とは言いにくい状態らしいですから、あとで計算値を詳しく見てみましょう。
予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
実況図と予想図の変化を見ていただいて・・・太平洋岸、日本海、それぞれの
低気圧の動きがうーんと遅いというのがポイント。
当然、回復が遅いよね・・・と考えられますが、南からの湿った空気をキャッチする南岸の低気圧のコースがちょっと南よりになれば
回復も比較的早めになる可能性はあると思います(北海道は別)。
予報は、安全マージンをそこそことっているのかな?という感じがするんですけど・・・・
難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
回復が遅いわけ
空模様の骨格・・・上空5700m付近の天気図から・・・
地上の悪天をもたらず
上空の気圧の谷(赤点線)がゆっくりと東進するんですけど、
今夜になっても北日本から北陸に横たわっていて、なかなか東海上に抜けません。
北日本は今日夜まで・・北陸もぐずつきが尾を引くことになりそうですが・・・実際の計算値はどうなっているんでしょう?
こうやって一応は空模様の骨格から考えられるようにしとかないと、計算値を鵜呑みにしてしまうことになるので・・・・
今日の雨の様子
とにかく、
回復はどうなるのよ?ということが一番知りたいところですから、まずアニメを・・・・
回復は遅めですけど、
遅いのは関東東岸付近と、北陸付近。
それ以外は、比較的早めに回復と言っちゃってよさそうです。
もちろん、上で見たように、
上空の気圧配置は気圧の谷ベースですから、西日本を除いて、北へいくほど
完璧な秋晴れモードに入ることまでは望めないでしょうし、
一時的にパラ・・・くらいは想定しておいても良いかもしれませんけど・・・・
東日本にズームしてみると・・・・
午後3時の様子ですけど、
低気圧本体の雨は千葉県付近。
それ以外は
とりあえず雨は回復するものの、
北陸方面と長野県北部県境付近は雪雲のような低い雨雲に覆われてぐずつき傾向。
長野県北部では山沿いに出かけるなら雨の心積もりが必要。
それ以外では、上空の気圧の谷の影響のお守りに雨具は用意しても、原則曇り(ラッキーなら薄日も)、例外雨という心積もりで対応というところでしょう。
天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
今日の長野県の予報・・・
予報文の「一時 雨」は朝だけだと思います。
傘マークの印象が強いので、これにひっぱられると、はずれたじゃん・・・ということになりそうですが、
予報文をきちんと読んでいれば・・・
当たり・・・でイイんじゃないでしょうか?
そして、
明日体育の日・・・こちらは雨の心配・・・ないでしょうね。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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