台風9号進路・影響、さらに寒気南下(9月25日)
故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
今日の天気予報はあたるんでしょうか?
今朝の衛星画像とレーダー画像。
台風の目がハッキリしていますよね。
台風の北西側の雨雲が関東南東岸にかかっています。
また、
台風としては最盛期の状態で接近していて、午前3時の実況では
中心付近の最大瞬間風速は55m/s以上。
上陸していたら関東ではかなりの被害になったと思われますから、本当に幸運でした。
ただ、
関東沿岸部では風が強まっています。
台風に反時計回りに吹き込む風・・・はっきりと風向に現れていますよね。
今日も台風の影響を中心にまとめてみましたが、
台風接近中なので、
新しい予想進路図をチェックするのが一番。
あえて予想進路図は掲載しませんので、以下の
リンクで最新の台風位置を確認してください。
気象庁予想進路図:
http://www.jma.go.jp/jp/typh/1012.html
アメリカ合同台風警報センター(13W.MALAKAS):
https://www.fnmoc.navy.mil/tcweb/cgi-bin/tc_home.cgi
(今夜、時間があれば、
昨日発表された一か月予報をまとめてみます。
10月初旬・・平年を3℃前後上回る陽気になる可能性が高くなっています)
おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?
関東~北日本の太平洋側で台風警戒エリアになるのはよくわかりますが、
山陰から北陸がぐずつきエリアになっているのは?
昨日の涼しさ(肌寒さ)から、寒気が南下しているのは周知のことですが、
寒気でぐずつくといえば・・・
冬の日本海側ですよね。
それと似たような
低い雲が日本海側に影響してきます。
地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。
台風が通過すれば天気が回復するわけですが、台風に一番近い犬吠埼のある千葉県北東部の回復は「昼過ぎ」。
東日本が回復・・・といえるのは午後ということになりそうです(
海はずっと遅いです)。
一方、
新潟県上越では、
「所により昼過ぎから雨」。
寒気の影響ですね。
予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
台風通過に伴う
北~北東の強風、
一時的な強い雨・・・
関東~北日本の太平洋側で特に注意というのは当然ですね。
あと・・・予想天気図の台風に
寒冷前線と温暖前線がくっついています。
台風が
温帯低気圧の「性質を帯びてくる」ことを意味しますが、
温帯低気圧化することと弱まるということは全く関係がありません。
台風が大あらしの温帯低気圧に
「性質を変える」だけのことです。
そして、温帯低気圧化するとき、
台風は寒気を引きづり下ろします。
晩秋の強い寒気ですから、
日本海側では冬のようなどんよりとした雲がかかるかもしれません。
難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
台風12号の影響を順番に見ていきましょう。
台風12号の影響・・・雨
まずは、
全国の雨の様子から。
日本に影響するのは
台風の西側の雨雲。
強い雨のエリアは海上中心ですが、コースがほんの少しズレただけで
強風の大雨になる可能性がありますから、
関東~北日本の太平洋側は警戒モードです。
そして
東日本。
東日本沿岸の雨は午前中。
次第に回復に向かいますが、
上空の強い寒気による冬のような雲が日本海側に発生。
北陸では一時的に弱い雨がありそうです。
台風12号の影響・・・風と波
暴風域は海上を通過する可能性が高そうですが、それでも
沿岸部では20~30メートルの北~北東の風が吹き付けそう。
上で見た風向風速の
実況とほぼ対応しているようですね。
強風が吹き付ける沿岸の波・・・
6~8mの高い波。
週末で天気は回復傾向ですから、関東の太公望が房総で釣り・・・なんてことになりそうですけど、防波堤から高波にさらわれて・・・「またか・・」というようなニュースにならないことを祈りたいですね。
台風12号の影響・・・気温はもっと下がる?
上の予想天気図の解説アニメで、
台風が寒気を引きづり下ろして温帯低気圧の性質を帯びる・・・と書きましたけど、
上空の寒気の様子・・・
今夜にかけて上空の-12℃の寒気が関東甲信以北に南下。
明日朝、もし晴れているようなら放射冷却もくわかって、晩秋?初冬?と思われるような「寒さ」になる可能性があります。
標高がかなり高くない限り、霜の心配はないと思いますけれど・・・・
ちなみに、
今朝、北海道で今年はじめての氷点下の気温を観測。
長野県では野辺山で6℃を観測しています。
天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
台風モードなので、予報の当たりはずれを云々するのは自粛しておきましょう。
昨日発表の
一か月予報(10月初旬高温?)の検討をしたほうが生産的ですし・・・
今日中に記事になるかは???ですけれど・・・・
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可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
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