天気予報は当たるのか?(9月3日)天気チェックの思考過程

kasayan

2010年09月03日 09:34





 (今朝はサーバーへの接続が重くて・・・更新が遅くなりました。

 昨日の朝、朝鮮半島を横断した台風7号は、熱帯低気圧に変わりました。
この熱帯低気圧が接近している北日本では大雨のおそれ。


 ところで、今日は9月3日ですから、あと2カ月でこのブログを初めて1年。
 毎朝の修行?は1年と決めていましたから、11月3日以降はどんなことを書こうか?と考えているところです。

 テレビやラジオの天気予報では知りたいことがわからないんじゃないの?ネットの天気予報は情報の羅列じゃないの?声の解説は自分には無関係なポイントばかり説明していない?

 そんな疑問に答えられるような、天気予報のナビゲートを考えているので、今日は、視聴者の立場での」Kasayanの思考過程をまとめてみました。

 ということで・・・・Kasayaがいつも天気チェックの真っ先に見るのが、衛星画像。




 雲の分布を見て、この赤外画像なら、書き込みのようなことを色々考えます。

 でも雲の下のことは全然わからないので・・・・レーダーで雨の分布を確認します。




 これまた書き込みのようなことを考えるのですが、衛星画像と見比べながら、雲の発達の程度などと対応を付けます。

 そして、この状態を空模様の骨格のスケッチ・・・・実況天気図で確認します。




 衛星画像やレーダー画像を、実況天気図に重ね合わせるようにイメージして、空模様のイメージ画像を頭の中につくるわけです。

 で・・・・空模様のイメージ画像がこれからどうなるのか?
 未来の空模様のスケッチを作りたいので、様々な情報をチェックするわけですが・・・・

 普通・・・まずは予想天気図を見て・・・と思われるかもしれませんが、予想天気図はあくまで骨格のスケッチなので、天気図を横目で見ながら、衛星画像に変わる未来の空模様のイメージ画像・・・・天気マークの天気予報を見ます。




 いつもは、同じマークでグリーピングして、エリア分けするのですが、その時の頭の中はこの図のイメージでエリア分けしています(一昨日の記事も見てください)。
 雨のエリア、曇りのエリア、晴れのエリア・・・・あたかも衛星画像とレーダー画像を見ているつもりで、天気マークの図を見ています。

 そして、Kasayanが住んでいる長野県付近の天気マークへ。




 もちろん、衛星画像やレーダー画像を見るつもりで、頭の中では天気マークでエリア分けしているわけですが、さらに各地の予報文も斜め読みして、エリア分けを詳細にしています。

 予想天気図が未来の空模様の骨格のスケッチなら、予報文は気象台の予報官が作った未来の空模様のメモ書き。
 メモの中の重要な部分を書き込みのように、ザッとチェックしていくわけです。

 でも、メモじゃ理由がわからない・・・・
 そこで、予報官の予報を作るにあたって考えたことの備忘録・・・天気概況を読みます。




 アンダーラインの部分・・・・予想の結果だけ書かれていて、理由がわからない。
 なんで、雲が広がって、雨が降るの?

 そこで、周辺地域の気象台の予報官の備忘録・・・周辺地域の天気概況も斜め読みします。
 三人よれば文殊の知恵?







 「湿った空気」という文字が長野県の天気概況に抜けています。
 どうやらこれが疑問に思ったことの理由のようです。

 その他、北海道の天気概況や九州の天気概況を斜め読みして、天気図に理由を書き込むようにイメージします。
 ちょうど天気予報のキャスターのように、自分に解説してあげるわけです。




 
 まあ・・・・こんな感じ。
 以上の情報は全部、気象庁のHPでチェックできますから、興味のある方は試してみてください。

 あとは、プラスアルファの部分・・・天気の勉強をしていないとわかりにくいと思いますが、テレビやラジオの天気予報をチェックすることである程度同じようなことがわかるはずです。

 天気概況にあった、「湿った空気」の様子。




 書き込みのようなことを考えるわけですが、日本海側から流れ込むのがポイント。
 今日の関東では37℃の猛暑が予想されていますが、日本海側から関東に吹き込む湿った空気がフェーン現象を起こす可能性がありそうですね。

 ついでに、上空1500m付近の気温。




 熱帯低気圧に向かって、太平洋高気圧の縁を回って暖かい空気が流れ込むので、さらに暑くなりそうです。

 で・・・具体的な雨。
 MSMというスーパーコンピューターの計算結果ですが、これだけじゃなくて予想天気図や天気マークの天気図との整合、さらに実況との整合も見ています。




 そして、東日本・・・最寄りのエリアへ。




 もちろん、この図だけを使っているわけじゃありませんけど、予報文のと見比べながら、「所により」はどのあたり?、雨のタイミングは?などと考えています。


 このように考えていくと、なんだか予報官が何を考えているの?ということをトレースしているようですよね?
 気象庁の天気予報を解説する仕事をしていたときにクセになった思考の流れなんですけど、ある意味、究極の視聴者の立場にいたときの考え方だと思います。
 
  面白いな?と思われましたら、是非お試しください。

  明日は普通の天気チェックの流れに戻します。


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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)

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