天気予報は当たるのか?(7月6日)北部中心激しい夕立
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
昨日、東京で浸水などが発生するような夕立が発生しました。
東京方面はまさに
ゲリラ豪雨という表現がピッタリで、
平野を流れる雷雲のゆくえはかなりフラフラ。
都市型の気温分布や風の流れも影響して実況重視で直前に対応するという手段に頼らざるをえない傾向にあります。
一方、
長野県は複雑に位置する高い山々の影響で、雷雲の発生も複雑ですが、平野のように雨雲が広い範囲をフラフラということはあまりありませんから、
まだまだ都市型の雷雨とは違うようです。
ただ、
過去に短時間の大雨が降ったという場所では条件さえ整えば、それと同じか、それ以上の雨が降る可能性は十分にあります。
今朝は、
昨日の夕立からの続きの雨が残っているところが多くなっていますが、
昼頃からは北部中心に再び夕立の可能性大・・・・昨日よりも広範囲になるおそれが高くなっています。
「大雨と雷及び突風に関する長野県気象情報 第1号」も発表されていますから、午前中に用水路や側溝のゴミなどを始末しておいたほうがよさそうです。
長野県大雨情報:
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
長野の天気のトレーニング、1年の予定でしたからあと4カ月弱。
今週は、こんな天気が続きますから、長野の夕立・・・たっぷり勉強できそうですけど、災害は・・・ちょっと・・・・
15時20分追記:
昨日は東信中心の夕立でしたが、寒気の影響が強い今日、まずは北ア北部で雷雲発達中。
その他のエリアでの発達の様子はどうなるか?
17時50分追記:
長野市内でも雨。北信中心の夕立ですけど、愛知・静岡県境付近でも雷雲発生。
新しい大雨情報も発表されています。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。
エリア分けしていないのは、
昨日に引き続き全国的に不安定だから。
西日本の太陽マークが多くなっていますけど、
予報文を読めば「雷」の文字があります。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。
出ました・・・・
先週末の夕立のときと同様、北部には「激しく降る」の文字がついています。
1時間に30mm以上50mm未満の雨が降る可能性があるということですから、
警報が発表される可能性も大です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
ひさびさにアニメを作ってみましたけど・・・・・どうもテレビの解説的で・・・・伝えるべき光るものがない・・・というか・・・・8か月ブログを書いていて、まだ発見するものがないというか・・・・
それはそれとして、
今日は昨日と異なって、上空に寒気が入ってくるので、昨日以上に夕立が激しくなるということが伝わればイイです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
上のアニメで上空の谷と、寒気の書き込みをしましたから、このところのお約束・・・
上空の天気図と寒気の様子から。
上空の谷が先週同様、1週間ほどかけてゆっくりと東へ進んでいますから、今週の
天気図はちょっと見たところでは毎日同じになってしまいます。
ただ、
寒気がこれからグッと南下してきますから、寒気の影響で
夕立の可能性は変化します。
むしろ、この図のほうが大切です。
上空の寒気をチェックしたので、今度は
地上付近の暖湿流=雨の原料の様子。
日本付近、342Kという雨の原料の指標としては
大雨があっても不思議じゃないというレベルのものが入り込んでいます。
南岸にはもっと強い暖湿気がありますから、これがやってくる九州南部・・・そして梅雨末期は大雨が心配ですね。
で・・・
具体的にどのあたりで降るの?という目安になる風の様子。
風がぶつかる・合流する・・・になれば、
上昇気流が発生して、モクモクと雷雲発生。
赤の点線付近がメインになりますけど、
あくまで目安にしかなりません。
東西の帯のようになっていますけど・・・・
今朝のレーダーを見ても、今日はその傾向が強そうです。
で・・・一応、具体的な
雨のエリア。
時間は午後中心にしてありますから、注意して見てください。
あくまで傾向・・・です。
大雨情報が発表されていますから、予報の当たりハズレは今日も自粛ですけど、こんなときの予報は、
頭上で降らないと「はずれ」という印象を受けることが多いと思います。
でも、
隣町では大当たり・・を通り越して、災害ということもあるわけですから、
予報は安全マージンを含んだものとして読むべきだと思うのですが・・・いかがですか?
反対に
今日みたいな日は、はやりのピンポイント予報は危険です。
今日も時間があれば、昨日同様、レーダーを立体的に加工して追記してみたいと思います。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。ブログ下のコメント欄もどうぞ。
可能な限り返信いたします。
関連記事