天気予報は当たるのか?(3月8日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今朝の衛星画像と、明日朝の
「予想される衛星画像」の様子。
コンピューターの計算値をちょこちょこっといじると、
未来予想図?ができます。
上空の雲の様子を取り外してしまっているので、
本当はもうちょっと全体に白っぽい画像になるはず?
ところで、3月といえば
番組改編期。
放送局にある
天気予報画面の自動送出システム(パソコンみたいなものです)も更新の季節で、
天気予報の画面も刷新されることが多くなります。
番組を制作している気象会社は様々なCG画面を放送局に売り込むわけですが・・・・・
県内で見ることのできる天気予報の画面はどれも横並び。
そろそろ
「わかりやすくて」、「未来の天気変化が視聴者の頭に自然と焼きつく」ような冒険的な企画してほしいものです。
もちろん、CGだけじゃなくて、
一番大切な声の解説についても。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。
北海道付近はまだまだ冬。
その他のエリアは基本的に晴れ。
「のち」に傘マークがついている
九州地方の予報文を読むと、日中は晴れ間が広がるようです。
下り坂のタイミングは「夜」です。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。
今日はつかのまの晴れですから、
明日の「雪」の予報文も書き込んでおきました。
北部の回復だけちょっと遅い感じですけど、全般に回復傾向ですね。
日中は晴れ間が広がってくるようです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
高気圧が張り出してきて晴れ間が広がってくるけど、早くも西から前線がやってきて、夜には下り坂・・・という一言でまとまっちゃいます。
ただ、高気圧が張り出してくるタイミングで、昨日雪を降らせた南岸の低気圧との間で、ちょっとだけ
西高東低の気圧配置っぽい状態になります。
また、
上空に寒気が残りますから、日本海側の雲が残ってしまい、長野県
北部の回復が遅れ気味というところです。
本当は、北海道の雪のことも触れないと完全な解説にはならないんですけど、長野県内への影響はありませんから、省いちゃいました。
プチ冬型だから雪とだけコメントしておきます。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日は回復基調。
少なくとも、
雨も雪も降る可能性は非常に低くなっていますから、重箱のスミをつつくような検討はする気になりません。
ざっと
計算値を眺めてみても、予報にあやしさを感じるところもありません。
気象庁が発表している
業務用?の解説資料を見ても、ほとんど今日のことは触れていませんから、
気象庁の関心も今夜からの下り坂中心。
多少雲が消えにくい予感もするのですが・・・
今日の予報はあたる・・・ということにしておきます。
問題は明日。
一応・・・・・・
明日夜の天気図がこれ。
昨日の低気圧より、ずっと
発達した低気圧の姿が見えます。
春の嵐の低気圧。
今夜には、降るものは全部雪になるとい-6℃の
寒気が南下してきます。
明日もこの寒気が残る傾向ですから、
雪になる可能性が高いでしょう・・・今のところ。
低気圧の発達度合い、進む速度はまだまだ不確定要素がありますから、
降り出しのタイミングなんかは17時発表の予報・・・・
今夜の天気予報でチェックしてください。
で・・・・
明後日は、この低気圧が北海道付近まで進んで、久々の
「西高東低 冬型の気圧配置」?
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