天気予報は当たるのか?(1月27日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今朝も
放射冷却で冷えていますねぇ・・・・・
菅平は午前5時40分に
-23.1℃を記録して、この記事を書いている時点では
全国で一番冷え込んでいます。
(昨年末、
菅平のアメダスを訪ねたときの記事はココ)
9時追記:6時31分に-24℃を記録。これで今日の日本一確定でしょう・・・
でも、
日中の県内平地は10℃前後・・・暖かくなるんですねぇ・・・・
ところで、
気象庁の報道発表資料を読んでいたら、
「大雨や洪水などの気象警報・注意報の改善について」というものがありました。
気象庁では大雨や洪水などによる災害への警戒・注意について大雨警報などを、都道府県をいくつかに分けたあらかじめ定めた複数の市町村で構成された地域を対象に発表していました。
これを、平成22年5月から、「●●市に対して大雨警報を発表」など、個別の市町村を対象として発表する改善を行います。
これにより、警戒の必要な市町村が明確になるなど、効果的な防災対応につながるものです。
ようは、中野飯山地域とか大北地域など
地域単位で発表されていた大雨や洪水の注意報や警報が、ズバリ
「飯山市に大雨警報が発表されています」とか、
「大町市に大雨注意報が発表されています」というように
市町村単位に変わるらしいですね。
このように改善することで
「警戒の必要な市町村が明確になる」ということですから、注意報や警報が発表されるたびに「俺のトコロは大丈夫か?」とドキドキしていた
市町村の防災担当者はニッコリでしょう。ずるい人だったら、注意報や警報で名指しされなければ責任逃れの口実なるな・・・なんて考えているかもしれませんけど。
また、市町村単位の発表になると・・・・注意報や警報の発表地域は、地震の速報のように
テレビ画面にズラズラと並ぶようになるんでしょうね。
まあテレビなら「ご覧の地域に・・」でごまかせますけど、
ラジオだったらどうするんでしょう?
従来の市町村をまとめた地域の名称を引き続き使用できるようですから、これで対応するんでしょうけど、
情報が二重になる点、台風などで
他の注意報・警報が沢山発表されているときにどう対応するのか・・・
報道担当者のウデの見せどころ・・・楽しみにしています。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。
今朝の天気予報では・・・
「全国的に晴れる所が多くなりますが、北海道や東北の日本海側では曇りや雪の降る所も・・・」
「日中晴れますが、夜からは下り坂・・・雲が広がって・・・西日本では雨が・・・」
という内容が多かったと思います。
昨日天気が回復したところは、日中いっぱい晴れて夕方以降下り坂。
昨日まで冬型の気圧配置の影響が残っていたところは、今日日中一時的に回復ということでこんなエリア分けになりました。
もっとも、北日本の日本海側の回復はイマイチです。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。
天気が時々刻々と変化していくときには、
風向や風速の変化が天気変化の目印になるので、風の予報も書き込むようにしています。
今日いっぱい県内は
南風の
「晴れ」、
「夜 くもり」ですけど、天気変化のスタート地点に過ぎません。
明日、
北部は北風に変わり、
中部は「日中 やや強く」がついています。
これが
天気変化のタイミング。
この天気変化の傾向は、
一昨日の雨と同じです。
ただ、一昨日は昼過ぎから雨が降りだしましたが
明日は朝から。
Kasayan・・・・女房に「洗濯の外干しは今日しといたほうがイイね」と言う場面です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
今夜、
北と南に前線が迫ってきて、
明日日本を通過というのがポイントです。
前線通過後は西高東低冬型の気圧配置・・・また北部は雪モードに。
今度の雪モードはちょっと
長めになりそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日の予報も突っ込みようのないほどガチンコです。
しいていえば、
昼前後から雨や雪を降らせない
上層の薄い雲が広がってくるということでしょうか。
曇りのイメージを強くする中層や下層の雲は、安全マージンを多めに考えてもまったくかかってきません。
ちょっと早めに曇る可能性を考えるのもあまり意味がないのでやめておきます。
ということで、
明日の下り坂のスタートライン・・・
雨や雪の降りだしをチェックしておきます。
明日朝6時・・・西から進んでくる前線の
雨が県の西のエリアから拡大。
一昨日(
25日の記事)に書いたように、南西の風にのって湿った空気が流れ込むので、まずは
南部で雨域が拡大します。
今日、寒気が抜けてしまうので雪は標高の高いところだけで
雨が中心?
明日のことは最新の実況にもとづいた新鮮な予報で確認するべきですから、
午後5時に発表される新しい予報をチェックしてくださいね。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、
kasayangw@yahoo.co.jp
までメールしてください。
可能な限り返信いたします。
関連記事