天気予報は当たるのか?(1月4日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今日から
仕事始めという方もいらっしゃると思います。
また、長い正月休みを働いてこれから本当に正月なんて方もいらっしゃると思いますが、今日日中は
県内全域晴れベース!
今日は雪かきの手を休められそうですが、
今夜から冬型の気圧配置が強まってきますから、北部では
貴重な晴れ間を大切に使いたいですね。
今朝の菅平・・・マイナス11℃。
寒そうですが、なにかシャキッとさせるような姿を見せてくれました。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。
全国の天気マーク、ほとんど
「のち」マークがついています。
二つセットのマークの右側は、
西は傘マークで、
東は雪マーク。
太平洋側も曇りマークになっています。
西から天気を悪くするもの・・・・
低気圧や前線がやってくるんですね。
「のち」が何時なのか?が天気チェックのポイントになりそうです。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。
県内は、「のち 雪」または「のち 雪か雨」。
いずれも
「夜遅く」のタイミングのようです。
中部南部は「雪か雨」ですから、
雪の可能性のほうが高そうです。
予報文には
明日の予報も添付しておきましたが、
明日北部は雪ベースに逆戻り。
中部南部は曇りベースで晴れ間も・・・・また
冬型のパターンになるわけですね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
今日、西から天気を悪くする原因・・・・
日本海を進む低気圧と、四国沖を進む前線や低気圧の影響ということがわかります。
南北二つの原因がありますから、南北に長い長野県も、
今夜は全域で下り坂。
ただ、冬型で日本海側に雪が降るパターンではなくて、寒気が残っているところに、低気圧や前線に湿った南風が吹き込んで降る雪や雨ですから
湿った雪。
また、冷たい空気があるところに湿った暖かい空気が流れ込みますから、大気は不安定。
アルプスなどは大荒れ・・雪崩の危険も高まります。
明日、冬型が強まる天気図も加えておきました。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日の天気チェックのポイントはただ一つ。
予報文に書かれていた
「夜遅く」雪・雨のタイミングが当たるのか?です。
ということで、予報官も見ている
MSMというシュミレーションプログラムを見てみましょう。
今夜9時の段階で、県内に降水のエリアはかかっていません。
エリアまでの距離も200キロ前後。
多少降水エリアの拡大が早まっても、
明るいうちに降りだすということはまずなさそうです。
ついでに、晴れ間の様子・・・
雲の広がり具合も見ておくことにしましょう。
午後3時、下層・・・山にかかるような低めの雲は日中県内から去りますが、
中層・・・アルプスの頂上付近かそれ以上の高さの雲は
北部を中心に日中も多く予測されています。
この雲がどの程度
晴れのイメージに影響するか?
このあたりを考慮して・・・・・
今日、
中部・南部の予報・・・晴れや雪の降りだしのタイミングもあわせて
予報は当たると考えます。
一方、
北部・・・確かに北部でも午前中を中心に晴れ!・・でも・・・
比較的早めに青空は白っぽくなって雲が目立ち始める可能性があります。
ということで、
北部の「晴れ」は午後になるとちょっとだけアヤシイかも?
まあ、重箱のスミをつつき破る?ようなチェックなので、
どうころんでも今日は冬の中休みですね。
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