天気予報は当たるのか?(11月16日)

kasayan

2009年11月16日 07:21

 明日(17日)から久々に横浜へ行きます。
天気チェックの記事の更新は一週間ほどストップ。
 今夜あたり、週間予報をチェックしてみようと思います。今週は雪も?


1、今日の一言

 天気予報で「上空の気圧の谷の影響で」っていうコトバを良く聞きますけど、わかりにくくありませんか?
Kasayanも気象予報士になるまでは?????でした。
 「山あれば谷あり」なんていいますから、なんとなく天気が悪くなる感じはしますけど・・・・





 これ、ひまわりの水蒸気画像。テレビやネットで見かける赤外画像とは異なり、空気中の水蒸気や水滴を白く写します。
 北日本に「U」字型に水蒸気の少ない部分がありますが、この北側が上空の気圧の谷。
 空の上では気圧の谷に沿って、赤の矢印のように空気の川が流れています。

 川が曲がって流れるとき、その周辺で渦ができますが、空の上では低気圧が発生したり、雲が発生しやすくなります。

 あまり使うべきでないコトバだと思いますが、もしお天気キャスターがそんなことを言っていたら、思い出してみてください。

2、全国の予報
 「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。






 全国の天気分布を大雑把にエリア分けしましたが、昨日に引き続き北日本の日本海側は雨や雪
冬の天気分布です。
 また、九州・四国方面には「のち 雨」のマークが並んでいます。
天気下り坂ってことですね。
 ただ、近畿地方に太陽マークがありますから、今日、長野県まで下り坂エリアがやってくるおそれはなさそうに見えます。

3、長野県の予報
 天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。






 長野にズーム。
 全県で「くもり 時々 晴れ」になってます。
 太陽マークが目立ちますけど、基本的には曇りベース。太陽もそれなりに出るってイメージですね。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。





 テレビの解説者もこのアニメと似た解説をすると思います。

 ただ最後に「そのほかの地域は、張り出した高気圧の覆われますが、上空の気圧の谷の影響で、雲が広がりやすいでしょう」なんて言うかもしれません。

 だいたい長野地方気象台発表の概況にも、
「今日は、大陸に中心を持つ高気圧が県内を覆いますが、上空の気圧の谷が通過する見込みです。
 このため、曇りですが、時々晴れ間の広がる時間もあるでしょう。」

 なんて書かれています。

 上で見た「U」字型の上空の気圧の谷の動きをアニメにしました。





今日の「U」字はお椀みたいに浅いので雲が広がりやすい程度ですけど、明日は壺のように深い谷が西からやってきます。
 これが、東シナ海の低気圧や前線にパワーを与えて、明日県内にも雨を降らせる原因になりそうです。


5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 基本的に高気圧の範囲内ですから、たとえ上空の気圧の谷の影響で雲が広がりやすくてもハズレる可能性は低いでしょう。
 ただ、昨日同様、ぐずつきエリアの新潟県と隣り合わせの小谷や信濃町エリア、そして上空の流れがぶつかりやすい北アルプス方面は、予報よりちょっと悪目に考えておいたようがよいかもしれません。

 ということで、明日から1週間、天気チェックはお休み・・・・・横浜いくのメンドイよぉ・・・・

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