大雨情報と週間予報(7月3日)夕立多い一週間?

kasayan

2010年07月03日 18:59


 大雨情報がまたまた発表されています。

 今度は、大気不安定の夕立の雨じゃなくて、前線と前線上の低気圧の雨
 夕立のようにバケツをひっくり返した雨というよりは、ザーザーが一晩降り続くという感じ。




 今日の降りだしがかなり遅くなっているので、「大丈夫じゃないの?」という雰囲気になっているかもしれませんけど、これまでの雨も考慮して、土砂災害に関して早くも警報も発表されていますから、根拠もなく大丈夫・・・という気持ちで判断しないほうがよいと思います。
 警報や大雨情報が発表されても・・・何もなければ・・・よかったで済むことですから。

大雨に関する長野県気象情報 第1号
平成22年7月3日17時23分 長野地方気象台発表
■見出し
北部や中部では、4日明け方にかけて、土砂災害に警戒して下さい。
■本文
[気象状況]
 梅雨前線が華北から東海地方にのびており、前線上の日本海西部には低気圧があって東南東に進んでいます。
 このため、4日にかけて、県内の広い範囲で雨となる見込みです。
 北部や中部では、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の発生しやすい状況となっています。
[雨量の予想]
 4日18時までの24時間降水量はいずれも多い所で
  北部  80ミリ
  中部  80ミリ
  南部 100ミリ
の見込みです。
[防災上の留意事項]
 これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があります。少しの雨でも土砂災害の発生するおそれがありますので4日明け方にかけて警戒して下さい。
 今後、気象台が発表する、警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
[特記事項]
 次の「大雨に関する長野県気象情報」は4日6時頃に発表する予定です。


 週間予報・・・ちょっとまとめてみましたが、図は専門的なものを掲載、コメントは週間天気予報解説資料を抜粋して【】内にコメントを記載していますから、なんとなーく雰囲気が伝われば・・・と思います。

 ちなみに、6コマの天気図上のマークは長野県の週間予報のマーク
 前線が南に下がったままで曇りマークが多くなっていますが、また上空の切離し低気圧がやってきて、夕立が降りやすい日が多いかも????
 だとしたら、夕立が多かった今週と似た天気ですね。
※【】内はKasayan書き込み
※上空の谷の話はコメント下の図の左側、線が凹になっている部分を参照




5日:北海道を寒冷渦【上空の寒気の中心】が通過し、北日本は一時的に弱いリッジ場【気圧の尾根】となるが、東・西日本の太平洋側には、5820m付近の正渦度移流が続く【空気が集まりやすく上昇気流が出来やすい状態】。前線は、太平洋沿岸に停滞するが、活動は比較的弱い。北日本と沖縄は概ね晴れる。東日本と西日本は、曇る所が多く、太平洋側を中心に雨の降る所がある。




6日:日本付近は西谷の流れ【上空の谷が日本の西にあり暖湿流が入りやすい】で、前線の位相は本州南岸~南海上に位置する。FEFE19【上の6コマの図】で北日本~東日本に降水域が予想されているのは、ENS/CCに前線の北側を低気圧が進むと予想するメンバーがあるため【計算値がばらついているから】。後述のとおりENS/51メンバーでもそのように予想するメンバーがあり、POPにもそれが反映されている【ようは悩ましい状態ということ】。東日本や北日本では、この降水を考慮されたい【予報を作る人におまかせしますということ】。西日本では九州や太平洋側を中心に高降水頻度域を参考に降水を残す方向で検討されたい【6コマの網かけ部は太平洋側だけど雨が残る可能性を考えとけよということ】。




7日:引き続き日本付近は西谷の流れ。ENS/CCでは前線は九州付近から日本の南海上に位置する予想【前線が南下している可能性が一番高そう】。前線に近い九州南部では降水を検討。




8~9日:ENS/CCでは5760~5820m付近のトラフが接近する【上空の気圧の谷接近の可能性大】。前線は南海上に南下し影響は少ない。前線近傍の九州南部では降水付加も可。7日、日本海に入ってくるカットオフロー【切離し低気圧、夕立のモト】に伴う降水は8日、日本海に表現されているがその後弱まる。太平洋側を中心に雲が多い見込み。







10日:5760~5820m付近のトラフは動き遅く浅まる【上空の谷が弱まり地上付近は天気回復傾向】。前線は若干北上すると見られるが、日本付近への影響は少ない。前線近傍の九州南部では降水付加も可。太平洋側を中心に雲が多い見込み。






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