天気予報のチェック方法(6)
正しく天気予報をチェックしていますか?
「晴れのち曇り」という予報の「のち」とは何時?を指すのですか?
正しくチェックすれば、何倍も役立つ天気予報!
「天気予報の使い方」カテゴリーでは、天気予報の正しいチェック方法、裏技をお伝えしています。
【「晴れ」「曇り」「雨」】
予報文の中で、もっとも
読み流してしまいがちな用語でしょう。
しかし、
日常用語として各人が勝手に解釈し、空模様をイメージしてしまいますから、ちょっと困りものの用語です。
一度でも用語の定義を読んで
自分なりのイメージを作っておくと、予報文をより正確に読むことができると思います。
まず、「晴れ」の定義ですが、なんとなく理解できます。
「薄曇り」で地物の
影ができる状態、というのがちょっと面白いですね。
曇りの定義は、筋雲(卷雲)やうろこ雲(卷層雲)などの高層雲よりも、ひつじ雲(高積雲)などの
中層雲や、わた雲(積雲)や入道雲(積乱雲)などの
下層雲が支配的な場合を指しています。
晴れの定義から考えて、
影ができない程度に曇った場合と考えたらイメージしやすいかもしれません。
雨はその
降り方によって様々な表現が使われます。
予報文に
「強く降る」と書かれていたら、時間雨量が20~30ミリ程度が予想されているということですから、いわゆる
”どしゃ降り”のイメージ。また、
「激しく降る」と書かれていたら30~50ミリの
”バケツをひっくり返したような雨”、
「非常に激しく降る」ならば
”滝のような雨”をイメージします。
天気図を解析して番組の解説原稿を書くときも、この用語を正確に使うよう注意されましたが、解説者によってはかなりいい加減に使っていたりします。
雪については、天気予報の現場にいても意識したことはありませんでした。
むしろ、
何センチ積もるのか?という点が重要。
何センチ積もるのか?については予報文に書かれませんから
別に調べる必要があります。
このように天気の用語も厳格に定義づけられていますが、目で確認できる雨や雲ひとつない快晴以外、
晴れと曇りのイメージは
人によって千差万別です。
この定義に照らして、
一度はイメージづくりをしておいても良いかもしれませんね。
続きは次の記事で・・・・
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