天気予報のチェック方法(6)

kasayan

2009年11月12日 19:42

 正しく天気予報をチェックしていますか?

 「晴れのち曇り」という予報の「のち」とは何時?を指すのですか?

 正しくチェックすれば、何倍も役立つ天気予報!

 天気予報の使い方」カテゴリーでは、天気予報の正しいチェック方法、裏技をお伝えしています。



【「晴れ」「曇り」「雨」】

 予報文の中で、もっとも読み流してしまいがちな用語でしょう。
しかし、日常用語として各人が勝手に解釈し、空模様をイメージしてしまいますから、ちょっと困りものの用語です。
 一度でも用語の定義を読んで自分なりのイメージを作っておくと、予報文をより正確に読むことができると思います。





 まず、「晴れ」の定義ですが、なんとなく理解できます。
「薄曇り」で地物の影ができる状態、というのがちょっと面白いですね。





 曇りの定義は、筋雲(卷雲)やうろこ雲(卷層雲)などの高層雲よりも、ひつじ雲(高積雲)などの中層雲や、わた雲(積雲)や入道雲(積乱雲)などの下層雲が支配的な場合を指しています。
 晴れの定義から考えて、影ができない程度に曇った場合と考えたらイメージしやすいかもしれません。





 雨はその降り方によって様々な表現が使われます。
 予報文に「強く降る」と書かれていたら、時間雨量が20~30ミリ程度が予想されているということですから、いわゆる”どしゃ降り”のイメージ。また、「激しく降る」と書かれていたら30~50ミリの”バケツをひっくり返したような雨”「非常に激しく降る」ならば”滝のような雨”をイメージします。
 天気図を解析して番組の解説原稿を書くときも、この用語を正確に使うよう注意されましたが、解説者によってはかなりいい加減に使っていたりします。





 雪については、天気予報の現場にいても意識したことはありませんでした。
むしろ、何センチ積もるのか?という点が重要。
何センチ積もるのか?については予報文に書かれませんから別に調べる必要があります。

 このように天気の用語も厳格に定義づけられていますが、目で確認できる雨や雲ひとつない快晴以外、晴れと曇りのイメージは人によって千差万別です。
 この定義に照らして、一度はイメージづくりをしておいても良いかもしれませんね。

 続きは次の記事で・・・・

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