西から冬型緩むも北日本はまだ冬型(12月12日)
今朝の長野・・・キッチリと?
氷点下。
西から高気圧が張り出して、少しずつ
冬型の気圧配置はゆるむ傾向ですが、まだ寒気は居座っています。
氷点下の朝がコンスタントに続くようになると、長野もようやく冬になったという気になるのですが・・・・・
今週は
週半ばに気温上昇・・・・そして、
週末は再び強い寒波がやってきそうです。
ただ、気温上昇ということは、
南から暖かい空気がやってくるわけですが、暖かい空気は
湿り気も運び込み、日本付近の冷たい空気とぶつかると・・・・
雨。
今週半ばの雨は南岸中心で、雨雲が
海上を通過すれば大した崩れにはならずに済みそうですが、どうなるか?は
今日の時点ではちょっとアヤシイ感じがします。
まずは、
今日の気圧配置から。
高気圧が張り出して、西高東低のフォーメーションが崩れてくるのがわかりますが、
北日本だけを見れば
一応西高東低の気圧配置になっています。
そして、今夜、またまた
寒気を伴った上空の気圧の谷がやってくるので、
北日本では、
今夜から明日にかけて、今回の寒波の最後の雪が強まりそう。
ということで、まずは
上空の気圧の谷の様子からチェック。
赤の点線・・・上空の気圧の谷が
北海道方面に接近・・・
今夜通過。
地上の空気に低気圧性の反時計回りの渦パワーと上昇気流パワーを与えるので、雪雲が発達しやすくなります。
つづいて、上空の気圧の谷が伴っている
寒気の様子。
上空の気圧の谷が寒気を連れてくる・・・というより、
-36℃以下の大雪をもたらす寒気が居座っていて、そこに
雲発達のパワーを与える上空の気圧の谷がやってくるという感じ。
上空の気圧の谷からパワーを受けて発生した
雪雲が発達するという構造。
もっとも、今夜やってくる
寒波の西側は気温が高めですから、
これを最後に北日本の上空の気温も上がってきそうです。
それでは、
今夜にかけての雨や雪の様子。
一番上の実況天気図に線を引いておいた
日本海の風が集まる場所・・・・
シアーラインに沿って、
雪(雨)雲が帯になり、北陸から東北日本海側に押し寄せます。
また、
北海道には寒気と季節風による
筋状の雪雲が吹きつけます。
雨と雪の境目に目安・・・・
-6℃のラインは山形付近。
ここを境目に北では雪、南は雨・・・ライン付近は「雪か雨」あるいは「雨か雪」ということになりそうです。
今朝5時発表のマークの予報では・・・・
やっぱり
山形付近が、雨と雪の境目ですね。
太平洋側は概ね晴れ・・・・山陰は曇りベースですから、一応、
冬型の天気分布と言ってよいでしょう。
いつものことですが・・・・
最後は以上のイメージを思い浮かべながら最寄りの地域の府県天気予報で予報官の微妙なサジ加減をチェックしておいてください。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報:
http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
【Kasayan備忘録】
昨日朝、
長野市西部から北アルプスにかけて発生していた
山岳波・・・岐阜県・富山県側から北アルプスにぶつかる北西の季節風が、北アルプスを乗り越えるとき、風下側の長野県に上下動の波を作り、一定の間隔でロール状の層積雲を形成する現象・・・・・をコマ撮りで撮影したもの。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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