雲が多くハッキリしない天気、明日は寒波(11月29日)
今朝の長野、上層の雲が全天を覆い、
薄ぼんやりとした空模様になっています。
北アルプスも見えず・・・・
今日の日本各地・・・上空の雲の厚みは異なれど、
快晴はちょっと厳しい空模様になりそうです。
まずは、いつもの
実況3点セット。
昨日は北と南で雨模様でしたが、
今日も同じ天気分布。
日本付近は大陸と太平洋の高気圧にはさまれた
気圧の谷・・・北と南から流れ込む
寒気と暖気が南岸と北日本に前線帯を形成して
雨を降らせています。
南の前線帯の雨は海上中心ですから、せいぜい太平洋沿岸に弱い雨を降らせる程度ですが、
北日本の前線帯の雨は小さくても活発・・・落雷や突風の可能性がある雨です。
そんな空模様・・・
今日はどのように変化するのか?
南岸の前線は北上しそうもありませんから、雲が北に広がって
太陽を隠す程度。
一方、
北日本の前線は東海上に抜けますけど、
前線の延長線上の前線帯は北日本に残って、同じ場所で
ぐずついた天気が続いてしまいそうです。
そして、
二つの前線にはさまれた地域・・・・太陽が顔を出しますが、雲越しの太陽・・・・
全般に雲が多め。
明日は西高東低・・・冬型の気圧配置になって、
寒気も南下してきますから(北日本中心)、今日は
日差しが弱くて肌寒く感じても、明日よりは暖かめ・・・ということになりそうです。
昨日とイマイチ変わり映えのしない天気の原因・・・気圧配置の骨格・・・
上空の様子を見てみると・・・
今日は
寒気が緩やかに南下開始・・・・というか・・・あんまり変化がありませんよね。
右側・・・
上空の偏西風の様子を見ると、寒気を運ぶ偏西風が
東西に流れていて、寒気を南に運ぶ様子がありません。
むしろ太平洋の
南西方向からの流れが南岸方面に暖かい空気を運ぶ傾向。
これらの風の流れ方が、昨日・今日の空模様を作っているわけですが、
明日になると上空の気圧の谷がやってきて、
北の流れが一気に南向きに変化(北西風になる)。
寒気が運ばれてきて・・・・
北日本までですけど・・・
寒波が来るということになりそうです。
(寒気は弱めで、すぐに抜けて、週末は南の流れ優勢・・・気温上昇ということになりますが)
では、いつものように
MSMシミュレーションで
今日の雨と雲の様子を・・・
今日は下層雲だけではなく、
上層の雲も含めて表示しました。
緑の陸地がわかりにくくなってしまいましたけど、上空の雲がかかって、
雨が降らなくても快晴にはならないという様子がわかるのではないかと思います。
天気マークの予報を見ても・・・
太陽マーク一発の所はなくて、
雲マークとセットになっています。
「のち」「一時」「時々」など様々ですが、いずれにせよ、
くもりがち・・・です。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報:
http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
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