雪のシーズン始まる、明日のピークへ始動(11月15日)
長野市内は日の出頃まで雨が降っていましたが、午前7時現在は
どんよりとした曇り空。
菅平は雲に隠れ、煙突の煙が
北風が吹いていることを教えています。
(雲底のちょっと上の気温は0℃)
このブログでは時々、
菅平の写真を掲載していますが、菅平は長野県北部の群馬県との県境にある高原。
スキーで有名な
志賀高原の南隣りに位置しています。
今朝は
北西の季節風が、新潟・長野県境の背の低い山(飯山市の北)を乗り越え、
志賀高原で強制上昇・・・
雪雲が発生し、
菅平まで流れ込んでいます。
志賀高原のライブカメラ(一の瀬タンネの森)を見ると、すっかり雪化粧・・・
スキーシーズンのような画像を見ることができます。
志賀高原ライブカメラ:
http://www.shigakogen.gr.jp/live/index.php
雪のシーズンが始まった
今朝の実況把握3点セット。
今朝の
短期予報解説資料・・・プロ用の資料には、
実況について以下のように書かれています。
①オホーツク海に発達した低気圧があって、日本付近は冬型の気圧配置で、北日本では、アメダスでも積雪を観測している所がある。
日本海中部から北陸にかけてJPCZ に沿って対流雲が発達し、北陸では強い所で1時間10 ㎜前後の降水となっている。
②500hPa5400m 付近の流れに対応して、-30℃以下の寒気が沿海州から北日本へ南下している。
一昨日の記事に説明しておきましたが、
JPCZとは
「日本海寒帯気団収束帯」という冬の
季節風が集まる場所。
上の衛星画像に書き込んでおきましたが、日本海の
雪雲が集まるので、この
延長線上の日本海沿岸では大雪になります。
今日は
北陸が延長線上にあたりますが、地上付近の気温が高めなので、
せいぜい雪混じりの雨ですが、そのかわり大雪になるはずの水蒸気が雨になるので・・・・
大雨が心配されます。
あと・・・
上空5400m付近のジェット気流が強い寒気を運んでくるようですね。
ということで・・・このような状態が明日にかけてどうなるのか・・・・
今日から明日にかけての気圧配置の変化。
特にコメントをするようなことはないので、実況に引き続き、
短期予報解説資料の解説図に加筆して掲載しておきます。
JPCZ・・キチンとチェックポイントになっていますね。
ということで、昨日に続き、今日も降水と、その
降水が雪・雨いずれになるのか?を左右する
上空の寒気がポイントになりますから、その様子をまとめておくことにします。
まず、
GSMというシミュレーションで明日夜までの様子をチェック。
右側の図の降水が、
どこまで雪になるのか?雪の目安となる上空の気温・・・・この冬に何度も使うと思って図を作っておきました。
昨日も書きましたが、
「あくまで目安」でしたよね。
明日が寒気のピークになると思われますが、
今日の様子については
MSMシミュレーションを使って、
季節風の収束の様子を併せてもっと詳しく見てみましょう。
上空1500m付近の寒気の様子も重ねておきました。
雨・雪の判別は大変難しいですから、ここまでのイメージを思い浮かべながら、
府県天気予報の予報文を読んでみてください。
「雨か雪」「雪か雨」と書かれていれば雪の可能性あり。
もちろん、「雪か雨」のほうが雪優先です。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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