次第に冬型の天気分布へ、明日以降初雪続々?(11月13日)
久々の晴天の週末を楽しんでいる方・・・
来週末は再び雨の週末になる可能性が高くなっていますから、思う存分楽しまれることをオススメしておきます。
これ・・・GSMというシミュレーションの
来週末の地上気圧と1時間降水量ですが、日本付近は季節の分かれ目の雨模様。
ずいぶん先の予想ですから、
計算値が変化して予想が好転する可能性はありますけど、好転したとしても、
土日のいずれかは雨になる可能性が高いのではないか?と考えておいたほうがよいかもしれません。
そして・・・・
計算のベースは昨日の古い計算値ですけど・・・
週間予報を見ると、
明日は北海道、火曜以降は東北日本海側・・・そして長野県でも雪が予想されています(最新の週間予報は午前11時発表)。
ついに
今シーズン一番の本格的な寒波がやってきそう。
北海道からは、札幌の市電の雪かき電車・・・「ササラ電車」が出動しました・・・なんていう季節の話題がニュースで聞かれるかもしれません。
今夜から明後日にかけての上空の寒気・・・・テレビの天気予報で
「冬将軍」なんて言われている寒気の様子を見ると・・・
15日には、「一般的に」
大雪の目安と言われている
-35℃以下の強い寒気が北海道をスッポリと覆うことが予想されています。
関東付近上空も-20℃の寒気・・・・
標高の高い長野県・・・特に北部で降るモノは雪ということになりそうです。
1時間降水量も掲載しておきましたけど、
14日夜には冬場によく耳にする「寒気の吹き出しによる日本海の筋状の雲」の束・・・
JPCZという雲の帯が予想されています。
JPCZは
「日本海寒帯気団収束帯」という厳めしい日本名がついていますが、西高東低の気圧配置になって北西の季節風が大陸から吹きだすときに、朝鮮半島の付け根にある白頭山を迂回する風が日本海で収束する場所。
この雲の帯の延長線上で大雪になりますが・・・
今回は北陸。
さすがに地上の気温はまだ高めなので、
北陸で雪という可能性は低いでしょうけど、
上越の妙高山、火打山、石川の白山などでは雪になってもおかしくないかも?
あと・・・・寒気だけ南下しても、
西高東低の冬型の気圧配置が強まって、強い季節風が吹かなければたいした雪(雨)にはなりませんが、
明後日にかけて冬型が強まってきます。
そんな様子を地上の気圧配置の骨格・・・・
上空の天気図で見てみると・・・・
上空の気圧の谷が何本も通過するとともに、北海道の北で、
上空の低気圧が停滞することがわかります。
上空のジェット気流が大きく蛇行して、流れから
切り離され、
渦になって同じ場所に留まるわけですが、渦には寒気が吸い込まれたままになるので・・・・寒気を持った渦・・・・
「寒冷渦」と呼ばれています。
この停滞する寒冷渦が、来週の
「晩秋<初冬」天気傾向の原因。
で・・・・・
今日は、そんな冬の入口になる日。
今朝の実況3点セットを見ると、冬のジャブ?・・・
西高東低の気圧配置になりかけ。
北海道付近に群れている小さな低気圧に流れ込む風が集まって・・・
収束帯(シアーライン)の雨の帯が日本海沿岸に迫っています。
このため、
日本海沿岸では朝からぐずついてしまう。
今夜から明日夜にかけての気圧配置の変化を見ると・・・・
今朝、
北海道方面で群れていた?低気圧が一つにまとまって、明日夜にかけて発達。
北海道付近の
等圧線の数は倍の数に。
西よりの季節風が北海道方面に吹きつけ、
寒気も南下し・・・まさに
冬が始まります。
詳しく見てみましょう・・・
シアーラインの雨雲が日本海沿岸にぶつかり、
バラけながら東日本を通過。
そして
夜には別のシアーラインが北日本を通過。
刻々と冬の天気分布が形成されていきます。
関東甲信でも、そこそこ
下層雲が日本海側から流れ込んでくるかも?
基本的に太平洋側は晴れベースですけど、北ほど雲が多め・・・・
長野県北部は昨日の予報よりちょっと悪目なっています。
Kasayanの昨日のイメージも、もうちょっと晴れ間のほうが優勢だったのですが・・・・
上越国境や長野県北部の山沿いで紅葉を楽しんだり、キノコ採りをするなら、
雨具を用意しておいたほうがイイかも?
来週末は行楽NGかもしれないので、今日も
府県天気予報で最寄りの地域の天気をキチンとチェックして安全に楽しんでください。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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