冷たい雨の金曜、そして秋晴れの週末へ(11月11日)

kasayan

2011年11月11日 07:35


 今日、天気予報を見る多くの方は、「今日の雨はいつ止むのか?」「週末は本当に晴れるのか?」ということが頭の中身の8割以上をを占めているのではないでしょうか?
 4週連続雨の週末が続いていましたし、週のはじめの週間予報では土曜日に傘マークがついていましたから・・・




 午前3時の実況3点セットを見ると、低気圧の中心は九州の南にありますが、雨雲の先端は関東付近まで拡大。
 午前7時の段階では早くも東北南部まで広がっています。

 南岸を進むと思われるこの低気圧・・・・今日から明日にかけてどんな進み方をするんでしょうか?




 低気圧は今夜関東南岸まで進みますから、西日本はゆっくり回復、東北方面はこれから雨、中間地域は一日雨・・・・ということになりそうです。

 低気圧が南岸を進むので、陸地は晩秋~初冬の冷たい空気のエリア。
 このエリアの上を太平洋の暖かく湿った空気が滑り上がり、ダラダラと広範囲に雲が広がって、日本海側まで雨
 低気圧の東側には、冷たく湿った東風が吹きこんで、この風がぶつかる地域・・・紀伊半島や伊豆方面、房総半島方面ではちょっと強い降り方をするかもしれません。
 
 ただ、この低気圧・・・・明日の夜には東海上・・・ずいぶん遠ざかってしまいそうですから、明日は回復・・・秋晴れが予想されます。

 まず、今日の雨を風との関係でチェックしておきましょう。




 低気圧に吹き込む東風が集まったりぶつかったりする場所で雨が活発になることが予想されています。
 ニュースではとんと聞かなくなった紀伊半島・・・もう大丈夫なのかな?
 
 レーダーで見る実況と計算値を比較してみると、計算値より実況のほうが若干早めに推移しているように見えるので(イイカゲンです)、場合によっては西日本の回復は結構早めかも?




 一部では活発な雨になっていますが、全体としてみるとこの程度の雨で済んでいるのは低気圧があまり発達しないということと、それなりに足早なこと。
 低気圧を発達させる上空の気圧の谷のパワーがイマイチ届かないことと、南岸に低気圧を押し流す強風帯があるのがその理由でしょう。

 今夜、-20℃以下の寒気が北日本を通過しますけど・・・それも今の季節なら驚くほどのものではありません。
 雨の地域は寒く感じられるでしょうけど・・・太陽が隠れて雨が降り、冷たい風が吹いているためで、平年を大きく下回るようなものではありません

 では、お待ちかね・・・週末の雨の様子




 天気は回復・・・秋晴れモードといってよいと思いますが、北日本の日本海側では時雨れる感じ。
 寒冷前線に似た空気が集まる場所(シアーライン)がコマメに通過するためですが、この影響が北陸、そして長野県北部にどの程度影響があるか?ちょっとだけ心配です。

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm

 【オマケ】
 天気の勉強をしている方からブログにメールをいただくことがあります。
 以前連載していた雑誌の下書きが出てきたので、天気の勉強に関する私の考え方・・・・ご紹介しておきます。
 ***********************************************

 長年ヨットやボートに乗ってこられた方なら、誰でも一度は天気の勉強をしようと思い立ったことがあると思いますが、そのきっかけは何だったでしょうか。

 私のような平凡かつ臆病なヨット乗りだけではなく、キャビンで一杯やりながら武勇伝を語る豪快なヨットマンでも、思わぬ荒天に遭遇してしまったときは、二度とクルージングには出かけまいと誓うほどの恐怖を味わったというのが本音だと思います。また、荒天に遭遇しないまでも、誰でも一度は、着岸時に突然吹きだした強風に肝を冷やしたことがあるでしょう。そして、そんな恐怖心や驚きが、気象学の教科書に手をのばすきっかけになったのではないでしょうか。

 そんな私たちの気持ちを知ってか知らずか、気象に関する本は簡単なものから難しいものまで星の数ほど出版され、著名な気象学の先生方や予報官の方々の気象講習会も何度となく開催されてきました。そして多くの方が、本棚の中に一冊は気象関係の本をしまっておられることと思います。

 しかし、気象学の勉強、例えば、低気圧や高気圧の発達や衰退の構造、風や波のメカニズムを勉強し、季節ごとの天気のパターンや、様々な天気図の記号を覚えることで、荒天に遭遇しない自信を持てるようになったでしょうか。答えは私同様、NOだと思います。

 いきなり見てきたようなことを書いてしまいましたが、それというのも私自身、気象予報士試験に合格しても、その成果を全く感じることができなかったばかりか、なまじ知識が増えてしまったために、不必要なことまで心配するようになって、以前より出港判断に迷うようになったという苦い経験があるからです。

 気象学の知識を覚えるために髪の毛を掻きむしりながら専門書を読破し、予報の組み立てを試される実技試験を通過してすらこの有様ですから、一般向けのお天気の本を読んだだけで劇的な成果など得られるはずはないでしょう(成果があったのなら、この本を読む必要はありませんよね)。

 冒頭からいきなり、天気の勉強が無意味に思えるようなこと書いてしまいましたが、せっかく努力をしても、なぜこのような結果になってしまうのでしょうか。結論からいえば、勉強の方法を誤っていたからです。正確にいえば、学ぶべきことが偏っていたからということですが、それではいったい何を学ぶべきなのでしょうか。
 (いずれ続きをご紹介します)
 ***********************************************

 
 
 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

(当ブログはリンクフリーです)

 

関連記事