冬型の気圧配置、寒気南下し北海道道南で初雪も?(11月8日)

kasayan

2011年11月08日 07:25


 初雪の予想をしてプレゼントをもらおう・・・というキャンペーンを日本気象協会が実施しているようですが、プレゼントを狙っている人にとっては、今日・明日が一つの悩みどころだったかも?
 もちろんKasayanは・・・・参加していませんけれど・・・・

 東北ではさすがに初雪になる可能性は低いと思いますが、すでに稚内や旭川で初雪が観測されている北海道・・・今日は札幌を含むその他の地域から初雪の便りが届くかも
 立冬に初雪の便りが届きそうだなんて、ちょっと出来過ぎですね。




 いつもの実況把握3点セットですが、高気圧の中心と低気圧の中心がうーんと離れていて、日本付近の等圧線の本数も2本しかありませんけど、それでも西高東低、冬型の気圧配置

 このため、日本海沿岸にはお約束のように、寒気の吹き出しによる雨雲が発生しています。
 また、冬型が弱いので、日本各地に弱い気圧の谷ができていて、谷に流れ込んだ風が雨雲を発生させています。

 ということで・・・・今日の天気のチェックポイントは、冬型の気圧配置の影響と、弱い気圧の谷の様子ということになります。




 日本付近の弱い気圧の谷は、大ざっぱに北海道・関東沖・九州北西部の3か所
 弱い気圧の谷は、弱い低気圧ともいえますから、空気が流れ込んでぶつかり合い(シアーライン)、上昇気流が発生して雨雲ができやすい場所です。
 今日、弱い気圧の谷付近では雲が広がりやすく、雨が降る所もありそう。

 そして北日本中心の冬型の気圧配置・・・・お約束の寒気が南下してきますが、今日の午後、一時的に通過する寒気はこの秋一番の寒気といえそうな-30℃の寒気
 地上付近の気温次第では、降るものは平地でも雪になるような寒気ですから、初雪の便りがあるかも?

 ということで、まず北海道の初雪の便りの可能性からチェック。




 雪が降るためには、まず降水がなくては始まりませんが、アニメの左半分・・・今日の午後、北海道を上空の気圧の谷が通過し、地上付近には風の集まる場所(シアーライン)ができるため、弱い雨が予想されています。

 そしてアニメの右半分・・・今日の午後のほんの一瞬ですけど、-30℃以下の冬の寒気が北海道を通過
 地上に近い上空1500m付近にも-5℃の寒気が流れ込むので、降ってくるモノは地上まで凍ったまま落ちてくる可能性が高い状態が準備されます。

 ということは・・・・北海道で初雪の可能性ありといえそうですが・・・・・気象庁発表の予報はどうなっているでしょうか?(最後の府県天気予報を読んでくださいね)

 次は、弱い気圧の谷の影響・・・シアーラインの様子




 こうやって空気の流れを表現すると、どこで空気がぶつかって雨雲が発生するかがよくわかります。
 特に説明はいらないですよね?

 テレビの天気予報でこの図を使うのはちょっと勇気が必要かもしれませんけど、根気良く説明していけば視聴率アップのツールになるんじゃないかと思うんですけど・・・・・・自分が担当者だったら尻込みしちゃうでしょうけど・・・・・

 以上のシミュレーションを頭に思い浮かべながら、今日も天気マークの予報を・・・・




 今日は、テレビの解説者みたいなコメントを書き込んじゃいましたけど、たぶん、テレビの天気予報の解説を聞きながらこの図を見るよりは、コメントの理由を理解していただけたのではないかと思います。

 あと・・しつこいようですが、この図を見たあとは、必ず府県天気予報(予報文)を読んでください
 マークに傘マークがなくても、予報文には「所により 雨」なんて書いてあるかもしれません。
 この一文があれば、雨が降っても予報はハズレではありませんから

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 
 
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

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