ゆっくりと冬型へ、明後日にかけ気温低下(11月7日)
4週連続の雨の週末が終わりましたが、
今度の週末も雨・・・・・の可能性大。
今週は、
早めに週末の天気についてコメントしたいと思っています。
さて、いつものように
今朝の実況把握3点セット。
レーダーを見ると、
東日本太平洋側の活発な雨雲と、
日本海沿岸の雨雲の二つの雨雲のライン。
太平洋側の活発な雨雲は日の出とともに
太平洋に抜けましたが、
日本海沿岸の雨雲はそのまんま。
先行する雨は昨日の雨の最後の雨雲ですが、
日本海側の雨雲は冬型の気圧配置になる兆候です。
昨夜21時の上空の天気図を見ると・・・・
日本の西に上空の気圧の谷。
気圧の谷は、「そこそこ」の強さの
寒気を伴っています。
この
気圧の谷と寒気が、早くも日本を通過中なので、レーダーで見たような雨雲が雨を降らせているというわけです。
ということになると・・・・早くも上空の気圧の谷が通過して、
天気は回復傾向と思われますが・・・・
今日の天気・・・いつものように
気圧配置からチェックしていきましょう。
西高東低の気圧配置になって、
寒気が南下してくれば、お約束のように
日本海側がぐずついて、太平洋側が晴れということになりますが・・・・・
ただ、
高気圧の等圧線がわずかですけど凸凹にうねっています。
そんなうねりに沿って、高気圧から吹きだす
北西の季節風もウネウネ・・・・
長野県の
高い山々を迂回する風もあって、太平洋側には北西の風がストレートに吹きだしません。
今日は
北海道や静岡県沖に、
吹きだす風がぶつかるラインができて、その付近では
雨雲が発生してぐずつき気味。
この風がぶつかるラインを
シアーラインなんて言います(収束線といったほうがわかりやすいかも)。
それでは、
今日のポイント・・・
上空の気圧の谷と、寒気、そしてシアーラインの様子を詳しく見ておきましょう。
上空の谷は今朝の段階で早くも東海上に抜けていますが、
夜になると北海道方面に弱い気圧の谷がやってきます。
北海道は、スパッと回復しません。
また、上空の寒気は東日本・西日本で大きな変化はありませんが、
北海道には-25℃以下の寒気が入ってきます。
この季節、強い寒気というほどではありませんけど、今日は
「そこそこの」冬型になるという感じ。
ついでに、
この先の寒気の様子もチェックしちゃいましょう。
9日朝の寒気ですが、
-25℃の寒気が東北南部まで。
大陸の高気圧が9日にかけて日本付近に張り出してきますが、高気圧はシベリアの寒気も連れてきます。
その
ピークが9日ということ。
9日が底で、いきなり
気温上昇に転じます。
気温変化、ちょっと激し過ぎますねぇ・・・・・・
ということで、話がそれてしまったので、今日のポイントに戻して・・・・・
今日は
冬型の天気分布が予想されますが、その
例外・・・
太平洋側のシアーラインの様子をいつもの
MSMモデルでチェックしておきましょう。
今日は、くもりのイメージになりやすい背の低い雲も併せて表示しておきました。
北海道のシアーラインは、北海道の東へ進む低気圧と高気圧の間の
弱い気圧の谷に吹き込む風がぶつかりあって発生。
静岡県沖のシアーラインは
長野県の高い山々が原因。
山を迂回する風が太平洋に吹きだす出会いがしらにぶつかっています。
太平洋側は晴れという
冬型の天気分布の例外・・・この地域の
天気の回復が遅いということはアニメを見れば一目瞭然ですね。
この様子を天気マークに表現したものが
天気マークの予報。
ざっくりと見ると、
冬型の天気分布になっていますが、
北日本の太平洋側に太陽マークが無い理由・・・おわかりいただけたと思います。
また、アップで見ると、
静岡県付近がくもりベースで
「所により 雨」が予想されていますが、その
理由がシアーラインだということもご理解いただけたと思います。
そして・・・今日の予報・・・簡単にエリア分けしていますけど、
エリア分けのライン付近の予報は安全マージンをとっておいたほうが良いということになります。
ライン付近の地域の予報を作った
予報官が「くもり」マークを付けたということは、頭の中で「雨」ではない、という
消極的な判断をしているということを意味します。
その判断が入るということは、そこに
失敗が入り込む余地が出てきます。
天気マークや予報文は無機質な感じがしますが、
予報官という人間が頭を絞って作る人間味あふれるメッセージです。
そんな予報官の気持ちをくみ取りながら、
安全マージンをとりつつ有効に使いたいものです。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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