乾燥した晴天へ、一週間は高温傾向続く(11月1日)
テレビの天気予報では、
11月としては記録的な高温が続く・・・なんて話題が賑やかになっているようですから、一応、ブログでも触れておきますか・・・・ということで・・・・
まず、北半球・・・
北極から見た上空約5500mの天気図。
等圧線(正確には等高度線)がウネウネと北極を取り巻いていて、等圧線と平行に
反時計回りの風が吹いています。
この風の流れの特に強いところがいわゆる
偏西風なわけですが、
日本付近や北米大陸、ヨーロッパ付近で大きく蛇行していることがわかります(暖気を運ぶ南西風と寒気を運ぶ北西風を矢印で加筆しておきました)。
この
偏西風の蛇行が北極と赤道付近の温度差を薄める役割を果たしているわけですが、風呂をかき混ぜるような場所になった所はたまったもんじゃありません。
日本は記録的な高温・・・・北米じゃ
ニューヨークで雪(解消傾向ですけど)・・・・・
日本付近は気圧の尾根のエリアに入って、なんと上空では
夏の太平洋高気圧が北上中。
世界の気温分布を
28日から昨日31日までアニメにしてみましたが、中緯度地帯・・・日本付近はまさに地球の温度差の緩和地帯。
地球全体からみればわずかな空気のうねりですけど、
与える影響の大きさはすごいものですね。
向こう一週間の気温傾向のグラフですが、
平年よりかなり高い状態が継続。
5日~6日にかけてはかなり「暑く」なりそうです。
こうなると、異常気象だ・・・とか、地球温暖化の影響だ・・・という話が沸いてきますけど、このあたりは統計的な研究をされている学者の方々の見解が待たれるところです。
さて、
今日の天気。
移動性高気圧に覆われて・・・・・・・これ以上、何もコメントする必要がないですよね?
移動性高気圧は秋の乾燥した空気を持っているので、高気圧から吹きだす
北東風と、太平洋の
夏の湿った空気が
ぶつかる沖縄付近・・・・天気図には描かれていませんが前線帯になっていて、
ぐずつき気味。
今になって
秋雨シーズンといったところです。
下層雲の様子も含めて、
MSMシミュレーションを見ると・・・・
移動性高気圧から吹きだす乾燥した空気が、三陸沖の海水から水蒸気を受け取って雲を作り、その雲が
南岸に流れ込むと・・・
やや雲が広がりますけど(四国じゃにわか雨も?)、
基本的には秋晴れ。
沖縄方面が、前線帯の西の端っこにあたって、
ぐずつき気味なのもよくわかると思います。
そんな様子を
マークの予報で見ると・・・・
今日あたり、
ローカルの放送局の天気予報では、いわゆる
ピンポイント予報が太陽マークだらけになってしまって、間の抜けた天気予報になってしまうんでしょうね・・・・
原稿作成者の力量が試されますから、テレビの天気予報をご覧になるなら、どんなコメントになっているか・・・ちょっと意地悪な目で見てください。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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